マイクロコンピュータIII

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 マイクロコンピュータIII
科目番号 0034 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「無人搬送車設計マニュアル」電子制御工学科参考書:大須賀 威彦「マイコン入門講座」電波新聞社,藤澤幸穂「H8 マイコン完全マニュアル」オーム社 など
担当教員 小野 伸幸

到達目標

マイクロプロセッサ応用システムを開発する上で必要な基本的インターフェース設計法,マイクロプロセッサシステム構築に必要なメモリシステムの基本について説明できる.これらの内容を総合的に満たして学習教育目標の(D-1)および(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1CPUのバスシステムの動作を理解し,バスシステム上に接続する周辺回路の設計ができる.CPUのバスシステムの動作を理解し,バスシステム上に接続する周辺回路の動きが理解できる.CPUのバスシステムの動作が理解できない.
評価項目2A/DやD/A変換のようにアナログ信号をコンピュータシステムで取扱う場合の基本回路や動作,その設計方法が理解できる.A/DやD/A変換のようにアナログ信号をコンピュータシステムで取扱う場合の基本回路や動作について理解できる.A/DやD/A変換のようにアナログ信号をコンピュータシステムで取扱うための基本回路などが理解できない.
評価項目3メモリシステムを構築するための方法や考え方,設計方法が理解できる.メモリシステムを構築するための基本的な考え方が理解できる.メモリシステムを構築するための方法や考え方が理解できない.

学科の到達目標項目との関係

産業システム工学プログラム 説明 閉じる
学習到達目標 (D-1) 説明 閉じる
学習到達目標 (D-2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
総合実験実習の題材である無人搬送車の制御部を対象とし,マイクロプロセッサを利用したマイクロコンピュータ周辺回路設計に必要な基礎知識を習得する.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし,演習問題や課題を課す.
注意点:
<成績評価>試験(70%)およびレポート課題(30%)の合計100点満点で(D-1)および(D-2)を評価し,合計の6割以上を獲得した者を合格とする.

<オフィスアワー>放課後 16:00 ~ 17:00,電子制御工学科棟1F 生産技術実験準備室.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.

<先修科目・後修科目>先修科目はマイクロコンピュータⅡ,後修科目は制御工学Ⅱ,ロボット工学,計測工学

なお、本科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要です.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 組込プロセッサとH8 組込用プロセッサの特徴やH8プロセッサの概要を説明できる.
2週 CPUのバスシステム CPUにおけるバスシステムの機能や役割について説明できる.
3週 H8/300Hのバスサイクル H8/300Hのバス信号や制御線の動作が説明できる.
4週 出力回路の設計 ディジタル出力回路の設計ができる.
5週 入力回路の設計 ディジタル入力回路の設計ができる.
6週 アナログ信号の取扱い ディジタルシステムにおけるアナログ信号の取扱いにつ
いて説明できる.
7週 DA変換の基本 R-2R抵抗回路網によるDA変換法が説明できる.
8週 DA変換回路の設計 R-2R抵抗回路網を使用したDA変換回路が設計できる.
2ndQ
9週 理解度の確認 CPUのバスシステムと周辺回路についての理解度を確認
10週 AD変換の基本 AD変換の基本方式が説明できる.
11週 AD変換回路の設計 AD変換デバイスを使用したプロセッサインターフェース
が設計できる.
12週 メモリシステムの基本 ROM / RAM,SRAM / DRAM について説明できる.
13週 メモリデバイス メモリデバイスの容量や信号線の機能について説明でき
る.
14週 SRAMインターフェース 基本的なSRAMインタフェース回路の設計ができる.
15週 メモリシステム設計
SRAMを用いたメモリシステムが設計できる.
16週 前期末達成度試験

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合7000300100
配点7000300100