設計製図II

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 設計製図II
科目番号 0047 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 林 洋次ほか「機械製図」,実教出版
担当教員 二星 潤

到達目標

すべての課題において,基本的な事項を満たした図面またはレポートを提出することで,学習・教育目標の(D-1)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
スケッチを正確に描くことができる部品から正確かつ美しくスケッチを描くことができる部品からスケッチを描くことができる期限内に部品からスケッチを描くことができない,またはスケッチが極めて雑に描かれている
組立図を正確に描くことができる各部品の組立図を製図規則に則って美しく,見やすく描くことができる各部品の組立図を製図規則に則って描くことができる各部品の組立図を製図規則に則って描くことができない
部品図を正確に描くことができる各部品の部品図を製図規則に則って美しく,見やすく描くことができる各部品の部品図を製図規則に則って描くことができる期限内に各部品の部品図を製図規則に則って描くことができない
CADを正確に操作することができる複雑な部品について親子関係を考慮した上でモデリングができる簡単な形体のモデリングをすることができる簡単な形体のモデリングをすることができない

学科の到達目標項目との関係

学習到達目標 (D-1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
2年次の設計製図Ⅰを基礎として,機械要素部品の設計製図作業を通して機械製図通則と製図法を学習する.また,各種機械要素部品と卓上万力の製図,歯車ポンプの設計製図を通してスケッチの方法,設計計算,組立図による部品相互の関係図示法,部品構成などを学ぶ.さらに, ものづくり現場で広く用いられている3次元CADの基本操作法を習得して図面作成に活用する.
授業の進め方・方法:
・授業方法は製図の実習を中心とし,一部講義を行う.
・図面を提出期限に遅れず提出すること.
注意点:
(記入例)
<成績評価>課題100点満点で(D-1)を評価し,合計の6割以上を獲得した者を合格とする.
<オフィスアワー>放課後 16:00 ~ 17:00,電子制御工学科棟1F 汎用実験室
この時間にとらわれず必要に応じて来室して下さい.
<先修科目・後修科目>先修科目は設計製図Ⅰ,後修科目は設計製図Ⅲ,材料力学,機械加工学となる.

設計図面は,ものづくりにおいて設計者の意図した事柄を製造現場に伝達する重要な手段である.本授業では,各種規格を教科書やJISハンドブックなどで調べ,製図通則に従った正しい描き方を確実に習得する.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 卓上万力のスケッチ1 機械部品のスケッチが正しくできる.
2週 卓上万力のスケッチ2 同上
3週 寸法公差・はめあい・幾何公差・普通公差・表面性状 寸法公差・はめあい・幾何公差・普通公差・表面性状の表示法について説明できる.
4週 卓上万力の部品図(製図)1 卓上万力の組立図が正しく描ける.
5週 卓上万力の部品図(製図)2 同上
6週 卓上万力の組立図(製図)3 同上
7週 卓上万力の組立図(製図)4 同上
8週 滑り軸受・転がり軸受(解説) 滑り軸受・転がり軸受の機能と役割について説明できる.
2ndQ
9週 製図例9 軸受(製図)1 軸受の製作図が正しく描ける.
10週 製図例9 軸受(製図)2 同上
11週 製図例9 軸受(製図)3 同上
12週 軸と軸継手(解説) 軸継手の機能と役割について説明できる.
13週 製図例14 フランジ形たわみ軸継手(製図)1 フランジ形たわみ軸継手の製作図が描ける.
14週 製図例14 フランジ形たわみ軸継手(製図)2 同上
15週 製図例14 フランジ形たわみ軸継手(製図)3 同上
16週
後期
3rdQ
1週 歯車ポンプの設計(解説) 歯車ポンプの設計法について説明できる.
2週 歯車ポンプ組立図(製図)1 歯車ポンプの組立図が正しく描ける.
3週 歯車ポンプ組立図(製図)2 同上
4週 歯車ポンプ組立図(製図)3 同上
5週 歯車ポンプ組立図(製図)4 同上
6週 歯車ポンプ組立図(製図)5 同上
7週 歯車ポンプ部品図(本体,カバー,駆動軸等)1 歯車ポンプ,平歯車の部品図が正しく描ける.
8週 歯車ポンプ部品図(本体,カバー,駆動軸等)2 同上
4thQ
9週 歯車ポンプ部品図(本体,カバー,駆動軸等)3 同上
10週 歯車ポンプ部品図(本体,カバー,駆動軸等)4 同上
11週 CADの基本操作1(モデリング) 3次元CADを用いてフランジ型たわみ軸継手のモデリングができる.
12週 CADの基本操作2(3Dモデルの修正) フランジ型たわみ軸継手の3Dモデルに対して,各部の寸法や定義を変更できる
13週 CADの基本操作3(アセンブリ) フランジ型たわみ軸継手の3Dモデルをアセンブリすることができる.
14週 CADの基本操作4(二次元図面) フランジ型たわみ軸継手の3Dモデルから,2次元図面を作成することができる.
15週 CADの基本操作5(応用) 各自,課題を設定して,複雑な形体をもつ部品をモデリングし,複数の部品からなるアセンブリを作成する.
16週

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合0001000100
配点0001000100