画像処理

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 画像処理
科目番号 0002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 赤間世紀「画像情報処理の基礎」技法堂出版/
担当教員 押田 京一,西村 治

到達目標

アプレットの基礎について理解し,CGのプログラミングができること.また,アニメーションのプログラムが作成できる.さらに,画像処理の中で,工学分野における基礎的技術の概要を把握する.これをもとに代表的な基本画像処理アルゴリズムを理解し,その一部をプログラミングして体得する.これらの内容を満足することで,学習・教育目標(D-1)および(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

産業システム工学プログラム 説明 閉じる
(D-1) 説明 閉じる
(D-2) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
(前半)コンピュータグラフィックスの基礎を勉強し,Java言語を用いてCGの主要な手法である図形操作の方法について学ぶ.さらにアプレットでの図形作成やアニメーションについて学習し,コンピュータグラフィックスの方法を習得することを目的とする.(後半)デジタル画像処理の基礎的な手法を学ぶとともに,一部のアルゴリズムのプログラミングを行って実際の画像処理を体験する.
授業の進め方・方法:
コンピュータグラフィックスと画像処理の基礎を学び,演習を行う.
課題についてレポート提出する.
注意点:
<成績評価>レポート(100%)で評価し,60%以上の達成度で合格とする.
<オフィスアワー>水曜日16:00~17:00,前半は電子情報工学科棟4F第6教員室,後半は電子情報工学科棟4F第8教員室.
<先修科目・後修科目>先修科目はプログラミング演習となる.
<備考>(前半)Java言語を用いるため,Java言語の基礎が身についていることが前提となる.また,コンピュータグラフィックスに用いる数学(行列など)の知識が必要となる.(後半)演習のため,無線LANでネットワークに接続可能であるノートパソコンを使用する..

なお,本科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて自学自習時間60時間が必要となる.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 アプレットの基礎 アプレットについて理解し使いこなすことができる.
2週 作図の基礎 アプレットを利用して,図形を描くことができる.
3週 配列を用いた作図 配列を利用して図形を描くプログラムを書くことができる.
4週 図形の変換 図形を変換する行列について理解できる.
5週 図形の変換の応用 図形の変換ができるプログラムを作成することができる.
6週 アニメーション アニメーションの方法について理解し,アニメーションのプログラムを作成することができる.
7週 アニメーションの応用 アニメーションで応用課題のプログラムを作成することができる.
8週 画像処理の歴史,画像処理の定義 画像処理の歴史を学び,解像度,濃度の量子化,データ構造等を説明できる.
4thQ
9週 濃度値ヒストグラム,濃度データの変換 画像の濃度値ヒストグラム,コントラストの改善等を理解し,プログラムできる.
10週 空間フィルタ 処理に応じた加重マトリックスを作成し,画像に空間フィルタリングを適用できる.
11週 2値化画像 濃度値ヒストグラムなどを用いた2値化しきい値が決定できる.
12週 論理フィルタリング 膨張と縮小,細線化,特徴点の抽出等の処理法を理解し説明できる.
13週 計測処理 ラベリングによる計数,図形の大きさの測定法を理解し,利用できる.
14週 フーリエ変換 2次元フーリエ変換を理解し,説明できる.
15週 画像処理演習 画像処理の課題について,アルゴリズムを考え,簡単なプログラムが作成できる.
16週

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合0001000100
配点0001000100