工学実験実習I

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 工学実験実習I
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:林晴比古「新Linux/UNIX入門第3版」,ソフトバンククリエイティブ奥村晴彦「LaTeX2e 美文書作成入門(改訂第6版)」,技術評論社配布プリント及び,Webページ
担当教員 大矢 健一,藤澤 義範,伊藤 祥一,秋山 寛子

到達目標

前期は,GNU EmacsでC言語のファイル作成と電子メールの送受信ができ,LaTeXによりレポート作成ができることでC-2の達成とする.
後期は,電圧・電流・抵抗の値を測定でき,直並列回路の合成抵抗の計算,ロジックICを使った簡単な回路を作成できることでD-1の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

(C-2) 説明 閉じる
(D-1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子情報工学の初歩的な事項を,実際に体験しながら学ぶと同時に,実験科目への取り組み方,レポートのまとめ方の基礎を習得する.
授業の進め方・方法:
・授業方法は実験実習を中心とし,随時,課題やレポート課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>課題に対するレポートで前期はC-2,後期はD-1を評価する.前期及び後期の評価で6割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.レポートについては,電子情報工学科で定めた内容に従うこと.不合格者で60点以上獲得した場合は,最大で59点とする.
<オフィスアワー>月曜日 16:00~17:00,電子情報工学科棟各教員室.
<先修科目・後修科目>後修科目は工学実験実習IIとなる.
<備考>コンピュータは様々な学問を総合して成り立っている.従って,多方面の事柄に関心を持って実験に取り組むように心がけること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ファイルの概念 実習室のUbuntu環境において,ファイルおよびファイルシステムについて理解できる.
2週 エディタの使い方1 GNU Emacsでファイル作成ができる.
3週 エディタの使い方2 GNU Emacsでファイル作成ができる.
4週 電子メール 電子メールの送受信ができる.
5週 C言語の開発環境1 GNU Emacs上でのC言語開発環境を理解し,C言語のファイル作成ができ,コンパイルして実行することができる.
6週 C言語の開発環境2 GNU Emacs上でのC言語開発環境を理解し,C言語のファイル作成ができ,コンパイルして実行することができる.
7週 総合演習 今まで学んだことに対して,演習問題に適切に回答し電子メールにて提出することができる.
8週 LaTeXの基礎1 LaTeXにより簡単な文書を作成することができる.
2ndQ
9週 LaTeXの基礎2 LaTeXにより簡単な文書を作成することができる.
10週 LaTeXの基礎3 数式や相互参照などの機能を使うことができる.
11週 LaTeXの基礎4 簡単な図を作成し,LaTeX文書に貼り付けることができる.
12週 タートルグラフィックス1 タートルグラフィックスで簡単な操作ができる.
13週 タートルグラフィックス2 タートルグラフィックスで複数の形状を組み合わせた図を作成することができる.
14週 タートルグラフィックス3 演算と条件判断の構文を使うことができる.
15週 タートルグラフィックス4 ループ構文を使うことができる.
16週
後期
3rdQ
1週 実験の概要とレポートとグラフの書き方 実験の進め方とレポートやグラフの書き方が理解できる.
2週 回路図の見方と描き方 簡単な回路図を理解することができる.
3週 テスタの製作1 テスタ製作の手順を理解できる.
4週 テスタの製作2 テスタ製作で使用する抵抗値をカラーコードで読取ることができる.
5週 テスタの製作3 ハンダ付けを行いテスタを製作することができる.
6週 テスタの製作4 テスタを正常に動作させることができる.
7週 測定器の使い方と電圧・電流・抵抗の測定1 指針タイプの測定器を使い,電圧・電流の測定ができる.
8週 測定器の使い方と電圧・電流・抵抗の測定2 デジタル・マルチメータを使い,電圧・電流・抵抗の測定ができる.
4thQ
9週 抵抗の直並列回路1 抵抗が直列に接続された回路において,合成抵抗を計算し,それを測定で確認することができる.
10週 抵抗の直並列回路2 抵抗が並列に接続された回路において,合成抵抗を計算し,それを測定で確認することができる.
11週 ディジタル信号のしきい値 LEDを使い,ディジタル信号のしきい値を確認し,ディジタル信号について理解することができる.
12週 ロジックICの種類と使い方1 ロジックICの種類を理解できる.
13週 ロジックICの種類と使い方2 簡単な真理値表から回路図を描くことができる.
14週 ロジックICの種類と使い方3 AND,OR,NOTゲートを使い簡単な回路を作成できる.
15週 ロジックICの種類と使い方4 入力信号に対する出力を論理的に導き,それを実験により確認することができる.
16週

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合0001000100
配点0001000100