工学実験実習II

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 工学実験実習II
科目番号 0013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電子情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 教科書:電子情報工学科製作したプリントおよびWeb上のテキストを用いる
担当教員 荒井 善昭,西村 治,藤澤 義範

到達目標

前期は,正確に実験を遂行できること及び課題に解答できることで(D-1)及び(D-2)の達成とする.後期は,課題に対してプログラムが作成できることで(D-1)及び(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
オシロスコープの利用オシロスコープの原理を理解した上で,使用することができる.オシロスコープを使うことができる.1人でオシロスコープを扱うことができない.
製作製作したコイルとコンデンサが正しく動作することができる.コイルまたはコンデンサを製作することができる.コイルおよびコンデンサを製作することができない.
論理回路の理解カウンタ回路およびシフトレジスタ回路の仕組みを理解した上で,正しく動作する回路を組み立てることができる.カウンタ回路またはシフトレジスタ回路の仕組みを理解できる.カウンタおよびシフトレジスタ回路の仕組みを理解できず,1人で回路を作ることができない.
アナログ回路オペアンプの動作を理解した上で,増幅回路を正しく作ることができる.オペアンプの動作を理解することができる.オペアンプの動作を理解できない.
プログラミング各テーマの課題について指定された内容のプログラムを工夫して作成することができる.各テーマの課題について指定された内容のプログラムを作成することができる.各テーマの課題について指定された内容のプログラムを作成することができない.

学科の到達目標項目との関係

(D-1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実験実習を通じて授業で得た知識をどのように活用するかを身に付ける. また,行った実験テーマに対して適切なレポートが作成できる能力を身に付ける.
授業の進め方・方法:
・授業方法は実験および実習.
・適宜課題やレポートが出されるため,期限に遅れずに提出すること.
注意点:
<成績評価>前期,後期ともそれぞれ実験レポート内容(80%),期限内の提出(20%),合計100点満点で(D-1)および(D-2)を評価し,合計の6割以上を獲得した者を合格とする.
<オフィスアワー>放課後 16:00 ~ 17:00,電子情報工学科棟各教員室.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<先修科目・後修科目>先修科目は工学実験実習I,後修科目は工学実験実習IIIとなる.
<備考>後半の実験は授業科目である情報処理と密接に関係するので,授業内容を十分に理解することが大切である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実験の目的と報告書の書き方 実験の進め方,報告書の作成方法が理解できる.
2週 オシロスコープの原理と操作 オシロスコープの原理・基本機能・調整方法を理解できる.
3週 オシロスコープの原理と操作 オシロスコープを使い基本的な測定を行うことができる.
4週 コイルの製作 コイルの構造を理解でき,簡単なコイルを製作し,コンダクタンスの計測ができる.
5週 コンデンサの製作 コンデンサの構造を理解でき,簡単なコンデンサを作成し,容量を計測できる.
6週 デジタルICの入出力レベル ICの種類によりHighレベルとLowレベルが認識される電圧値に違いがあることが分かる.
7週 デジタルICの入出力レベル
デジタルICの遅延
各種ICの入出力を計測できる.
ICによって出力の遅延に違いがあることが分かる.
8週 デジタルICの遅延 各種ICの遅延時間を計測できる.
2ndQ
9週 チャタリング防止回路 スイッチ素子によりノイズが発生することが確認でき,これを防ぐ方法がわかる.
10週 カウンタ回路 カウンタ回路の動作を理解できる.
11週 カウンタ回路 カウンタ回路を用いた回路が作れる.
12週 シフトレジスタ シフトレジスタ回路の動作がわかる.
13週 シフトレジスタ シフトレジスタを用いた回路が作れる.
14週 演算増幅器 オペアンプを用いた基本増幅回路がわかる.
15週 演算増幅器 オペアンプを用いた応用回路を作れる.
16週
後期
3rdQ
1週 C言語の基礎 C言語によりもっとも基本的なプログラムを作成できる.
2週 条件分岐 ifやwhileなどの制御命令を使いプログラムを作成できる.
3週 1次元配列 1次元配列を使ったプログラムを作成できる
4週 アルゴリズム アルゴリズムによる計算量の違いを理解できる.
5週 ソート 基本的なデータの整列を行うプログラムを作成できる.
6週 実数型の誤差 C言語での実数の扱いについて理解することができる.
7週 関数 関数を使ったプログラムを作成できる.
8週 ポインタ1 ポインタを操作して簡単なプログラムを作成できる.
4thQ
9週 数値計算 簡単な数値計算のプログラムを作成できる.
10週 2次元配列 2次元配列を使ってプログラムを作成することができる.
11週 応用課題 これまでの総合的な課題についてプログラムを作成できる.
12週 ファイル処理 ファイルに対してテキストデータの読み書きを行うプログラムを作成できる.
13週 構造体・共用体 構造体・共用体を理解し、使用したプログラムを作成できる.
14週 ポインタ2 2次元配列,構造体・共用体,関数を使ったプログラムを作成できる.
15週 応用課題 総合的な課題についてプログラムを作成できる.
16週

評価割合

平常点レポート合計
総合評価割合2080100
配点2080100