組込みプログラミングI

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 組込みプログラミングI
科目番号 0031 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:Webによる資料教材:担当教員が設計した学習教材
担当教員 藤澤 義範,田中 賢

到達目標

評価項目1:SH2に搭載されている機能を理解し動作させることができる
評価項目2:開発に必要なツール群を使いこなすことができる
評価項目3:自ら創造したソフトウェアを実装し動作させることができる
評価項目1,2ができることで(D-1)の達成とする.また,評価項目3ができることで(D-2)の達成とする.  

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
マイコンに搭載されている機能の理解マイコンに搭載されているすべての機能を理解して使うことができるマイコンに搭載されている機能の少なくとも1つを理解して使うことができるマイコンの機能を使いプログラムすることができない
開発ツールの使い方の理解ツールの機能を自由に使いこなすことができる必要とされる最低限の機能を使うことができる自分一人でツールを使うことができない
独創的な考えを具現化する能力独創的なソフトウェアを創造でき,それを時間内で実装することができる既存のソフトウェアと同様の動作をするプログラムを実装することができる与えられた課題しか実装することができない

学科の到達目標項目との関係

(D-1) 説明 閉じる
(D-2) 説明 閉じる
産業システム工学プログラム 説明 閉じる

教育方法等

概要:
SH2マイコンの機能を学習し動作させながら理解を深める.さらに,マイコンを使って周辺デバイスを制御して簡単なマイコンシステムを構築する.  
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義と演習を同程度の割合で実施する.
・講義での事柄についての小テストを適宜実施する.
・レポート課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>試験(30%),小テスト(30%),最終課題(40%)の割合で合計100点満点で(D-1)および(D-2)の評価を行い,合計の6割以上獲得したものをこの科目の合格者とする.
<オフィスアワー>水曜日の16:00〜17:00,電子情報工学科棟 1階 第2教員室
<先修科目・後修科目>先修科目はマイクロコンピュータ,電気回路,後修科目は組込みプログラミングIIである.
<備考>C言語の知識が必要である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 SH2マイコンの機能 SH2マイコンが持っている機能について理解できる.
2週 使用する教材の概要 使用する教材が持っている機能と本科目の最終目的を理解できる.
3週 割込みの概要 割込みの概念と割込みの種類を理解できる.
4週 割込みを使ったプログラム 割込みを使ったプログラムを作成することができる.
5週 TFT液晶の仕組み TFT液晶の仕組みについて理解できる.
6週 TFT液晶の使い方 TFT液晶へのアクセス方法を理解しすることができる.
7週 TFT液晶への描画 TFT液晶に任意の画像を描画することができる.
8週 IICの仕組みと使い方 IICの仕組みを理解することができうる.
2ndQ
9週 IICの実装 IICインタフェースを実装したEEPROMからデータを読みだすことができる.
10週 SCI機能の概要 SCI機能の仕組みについて理解できる.
11週 SCI通信 SCI機能を使い,通信することができる.
12週 SPI通信の概要 SPI通信の概要について理解できる.
13週 SPI通信の仕組み SPI通信通信の仕組みについて理解できる.
14週 SPI通信の実装 SCI機能を使い,SPIを通信を実現できる.
15週 SDカードの構造 SDカードの概要を理解することができる.
16週 前期末達成度試験
後期
3rdQ
1週 SDカードの内部レジスタ SDカードの内部レジスタについて理解できる.
2週 SDカードへのアクセス SDカードへのアクセス方法を理解し,プログラムすることができる.
3週 SDカードからのデータ読み出し SDカードから任意のレジスタの値を読みだすことができる.
4週 ファイルシステムの概要と役割 ファイルシステムの概要と役割について理解できる.
5週 ファイル システムの構造 ファイルシステムの構造について理解できる.
6週 FATファイルシステムの実装1 MBR領域にアクセスし,情報を読みだすことができる.
7週 FATファイルシステムの実装2 BPBおよびRDE領域にアクセスし,情報を読みだすことができる.
8週 FATファイルシステムの実装3 FAT領域にアクセスクラスタチェーンを構築できる.
4thQ
9週 FATファイルシステムの実装4 ユーザ領域にアクセスして任意のデータを読みだすことができる.
10週 総合演習1 これまで学習した機能について実装を行い,オリジナルプログラムを作成することができる.
11週 総合演習2 これまで学習した機能について実装を行い,オリジナルプログラムを作成することができる.
12週 総合演習3 これまで学習した機能について実装を行い,オリジナルプログラムを作成することができる.
13週 総合演習4 これまで学習した機能について実装を行い,オリジナルプログラムを作成することができる.
14週 総合演習5 これまで学習した機能について実装を行い,オリジナルプログラムを作成することができる.
15週 成果報告会 独自に作成したプログラムの概要や使い方をまとめて発表することができる.
16週

評価割合

試験小テストレポート合計
総合評価割合303040100
配点303040100