到達目標
半導体を基礎とした電子回路の役割を認識し,ダイオードやトランジスタ,FETの特性理解を基本とし,基本となる増幅回路,各種増幅回路,発振回路,変調・復調回路,および電源回路の特性を理解して回路の動作を解くことができることで,学習教育目標の(D-1)を達成できたとする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
電子回路の基礎 | 電子回路の理解に必要な半導体の特性を充分に理解し,ダイオードやバイポーラトランジスタ,FETの動作を理解し説明ができる. | 電子回路の理解に必要な半導体の特性を理解し,ダイオードやバイポーラトランジスタ,FETの動作を理解できる. | 電子回路の理解に必要な半導体の特性を理解し,ダイオードやバイポーラトランジスタ,FETの動作を理解できない. |
各種電子回路 | 増幅回路,発信回路,変調・復調回路,パルス回路,電源回路の原理を充分に理解し,説明することができる. | 増幅回路,発信回路,変調・復調回路,パルス回路,電源回路の原理を理解できる. | 増幅回路,発信回路,変調・復調回路,パルス回路,電源回路の原理を理解できない. |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
コンピュータを理解する上で,半導体と,それを基本に構成される電子回路の知識が必要である.本授業では,ハードウェアの軸となる半導体の原理,種類と基礎特性,およびこれらの特徴を応用して構築される各種回路とその特性を中心に学ぶ.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とする.
・適宜,レポート課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>試験(60%)およびレポート課題(40%)の合計100点満点で(D-1)を評価し,合計の6割以上を獲得した者を合格とする.
<オフィスアワー>放課後 16:00 ~ 17:00,電子情報工学科棟3F 第5教員室.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<先修科目・後修科目>先修科目は電気回路Ⅱ,後修科目はディジタル電子回路となる.
<備考>電気回路Ⅰの内容も十分理解しておく必要がある.既に履修している化学及び物理に関連する科目知識も活かしながら取り組むこと.
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
半導体とダイオード |
p形半導体,n形半導体の特性および,ダイオードの特性を理解し説明できる.
|
2週 |
半導体素子と集積回路 |
トランジスタ,FET等の半導体素子,および集積回路について理解でき,説明できる.
|
3週 |
増幅回路の基礎 |
トランジスタによる増幅の原理,hパラメータについて理解し,説明できる.
|
4週 |
トランジスタによる小信号増幅回路 |
hパラメータを用いたトランジスタ回路のモデル化と小信号増幅回路の基礎を理解でき,説明できる.
|
5週 |
バイポーラトランジスタとFETによる小信号増幅回路 |
バイポーラトランジスタおよびFETによるによる小信号増幅回路の特性を説明できる.
|
6週 |
負帰還増幅回路 |
負帰還の原理を理解し,説明できる.
|
7週 |
差動増幅回路と演算増幅器 |
差動増幅の原理と,演算増幅器の使い方を理解し,回路の計算ができる.
|
8週 |
電力増幅回路と高周波増幅回路 |
A級,B級,C級電力増幅回路を説明できる.高周波増幅の特性を説明できる.
|
4thQ |
9週 |
理解度チェック |
前半講義の要点を理解し,説明することができる.
|
10週 |
LC発振回路とCR発振回路 |
それぞれの発振回路の種類を説明できる.
|
11週 |
水晶発振回路とVCO,PLL回路 |
PLL回路の原理を説明することができる.
|
12週 |
振幅変調 |
AM変調・復調につて説明できる.
|
13週 |
周波数変調とその他の変調 |
FM変調・復調について説明できる.
|
14週 |
パルス回路 |
マルチバイブレータの動作原理を説明できる.
|
15週 |
電源回路 |
整流回路,平滑回路を説明でき,スイッチング電源回路について説明できる.
|
16週 |
期末達成度試験 |
|
評価割合
| 試験 | 小テスト | 平常点 | レポート | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |
配点 | 60 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |