地理情報システム

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 地理情報システム
科目番号 0042 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:大杉和由,福島博行他「測量」実教出版 大木正喜「測量学」,森北出版
その他配布資料
担当教員 松下 英次,轟 直希

到達目標

都市計画,環境,防災など様々な分野で必要となる社会や空間の情報を入手し,処理・解析するための方法を理解し,説明できる.以上により(D-1)および(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
写真測量・レーザー測量写真測量やレーザー測量に関する知識を正しく理解したうえで,空中写真測量に関わる計算の導出方法を踏まえて説明ができる.写真測量やレーザー測量に関する手順を理解し,その計算方法が説明ができる.写真測量やレーザー測量に関する手順やその計算方法を理解していない.
GISGISにおいて,それに関わる基礎理論を踏まえて,オープンデータの利用やその活用方法について説明できる.GISにおいて,オープンデータの利用やその活用方法が説明できる.GISにおいて,オープンデータの利用やその活用方法を理解していない.
マルチコプターマルチコプターに関する歴史や機構を理解したうえで,関連法規を踏まえ,その活用方法を説明できる.マルチコプターに関する知識を理解したうえで,その活用方法を説明できる.マルチコプターに関する知識やその活用方法を理解していない.

学科の到達目標項目との関係

D D-1 説明 閉じる
D D-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
これまで学んだ距離測量,平板測量,トラバース測量,水準測量、応用測量(路線測量,基準点測量)を踏まえ、都市計画,環境,防災など様々な分野で必要となる社会や空間の情報を入手し,処理・解析するための方法について学ぶ.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義と演習を行い,問題や課題をだす.
・この科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要である.事前・事後学習として課題等を与える.
注意点:
<成績評価>前期末試験を100点満点で評価し,60点以上をもって(D-1)および(D-2)の達成とする.
<オフィスアワー>毎週水曜日16:00 ~ 17:00,環境都市工学科棟3F  轟教員室.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<先修科目・後修科目>先修科目は測量学応用.後修科目はなし.
<備考>3学年までに習得した距離測量,平板測量,角測量,水準測量、路線測量、座標系等の基本をしっかり身に付けておくことが大切である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概論,空中写真測量 ・空中写真測量の縮尺や土地の高低差によるひずみの計算ができる.
2週 リモートセンシング ・リモートセンシングの原理を理解し,衛星画像を利用した環境解析等について計算できる.
3週 地理情報システム(GIS)の基礎的理論と用語 ・GISの基礎的理論と用語を説明できる.
4週 統計GISを用いた解析1 ・GISを用いた空間情報の地図表現ができる.
・オープンデータを利用できる.
5週 統計GISを用いた解析2 ・統計情報等の入手方法を理解し,表示できる.
6週 QGISを用いた解析1 ・GISの基礎的な操作方法について説明できる.
7週 QGISを用いた解析2 ・GISを活用したジオコーディングやジオリファレンスについて説明できる.
8週 QGISを用いた解析3 ・GISのレイアウトとエクスポートについて説明できる.
4thQ
9週 QGISを用いた解析4 ・オープンデータを活用したGISマップを作成できる.
10週 QGISを用いた解析5 ・防災・環境面での活用や援用方法について説明できる.
11週 QGISを用いた解析6 ・自ら設定した課題について,GISの機能を活用して説明できる.
12週 無人航空機(UAV)を用いた公共測量 ・公共測量におけるUAVの使用に関する作業手順や安全基準を説明できる.
13週 写真測量の理論と方法1 ・写真測量の原理を理解できる.
14週 写真測量の理論と方法2 ・写真測量の原理を理解でき,補正計算をすることができる.
15週 レーザー測量の理論と方法 ・レーザー測量の原理を理解できる.
16週 学年末達成度試験

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合1000000100
配点1000000100
000000