科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 CAD
科目番号 0060 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:辻川ひとみ他「JW-CAD建築製図」
参考書:大庭孝雄他「建築設計製図」実教出版,貴志雅樹監修「建築・設計・製図 住吉の長屋・屋久島の家・東大阪の家に学ぶ」学芸出版
担当教員 西川 嘉雄

到達目標

基本操作の解説によりCADの操作を理解し、木造平面図のトレースによりCADによる作図方法を習得する事.さらに「建築設計製図1」で設計した2階建て木造住宅の平面図・立面図をCADで作図ができること.以上を総合評価し学習・教育目標(D-1),(D-2)の達成とする.さらに,木造住宅の設計主旨・建物の特徴をプレゼンテーションできることで学習・教育目標 (C-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
CADの操作方法に関する事項CADの操作方法を理解し,与えられた条件の異なった課題の作図ができる.CADの操作方法を理解し,与えられた条件の課題の作図ができる.CADの操作方法を理解しておらず,課題の作図ができない.
レイヤー概念に関する事項レイヤーの概念を理解し、5種類以上のレイヤーを使って木造住宅課題の作図ができる.レイヤーの概念を理解し、木造住宅課題の作図ができる.レイヤーを使わず,木造住宅課題の作図ができない.
プレゼンテーションに関する事項作成したCAD課題をつかって,プレゼンテーション資料を作り,設計趣旨と建物の特徴を伝えられる.作成したCAD課題をつかって,プレゼンテーション資料が作れる.作成したCAD課題をつかって,プレゼンテーション資料が作れない.
課題を計画的に実施する項目提出期限まで計画的に作図を進め,十分検討された成果品を提出できる.提出期限まで作図を進め,成果品を提出できる.提出期限まで作図が完了せず,成果品を提出できない.

学科の到達目標項目との関係

C C-2 説明 閉じる
D D-1 説明 閉じる
D D-2 説明 閉じる
D1 説明 閉じる
D2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前半は「図形の作成・複写・移動など」によりCADの基本操作を学ぶ.基本課題を作成し操作方法を身に着ける.課題1「RC建築図面のトレース」によりレイヤー・テンプレートなどの応用操作を学ぶ.さらに,課題2「木造図面の作図」を通して実務的なCAD操作を学ぶ.更に,課題3「課題2のプレゼン発表」により、CADデータを用いたプレゼンレテーションの方法を習得する.
本科目は,企業で建築物の計画および検討を担当していた教員が,その経験を生かしプランの計画・作図について実習形式で授業を行うものである.
授業の進め方・方法:
・授業はスクリーンでCAD操作方法を解説しながら各自パソコンを使って同じ操作を行う.課題を課するので、次回講義前までに印刷して提出する事.
・この科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要である.事前・事後学習として課題等を与える.
注意点:
<成績評価>基本課題・課題1「RC建築図面のトレース」・課題2「木造図面の作図」で (D-1),(D-2)を評価する.また課題3「課題2のプレゼン発表」で (C-2)を評価する.各課題の重みは基本課題15%,課題1を15%, 課題2を50%,課題3を20%とする.合計点の6割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.
<オフィスアワー>原則として,毎週水曜日16:00~17:00,環境都市工学科,遠藤教員室(連絡担当)にて担当教員(西川嘉雄)への連絡方法を知らせ対応する.また,非常勤講師への質問は講義時間中に行う事.
<先修科目・後修科目>先修科目は建築計画,設計製図Ⅰ,建築設計製図Ⅰ
<備考>木造建築の設計に関する知識があること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 CAD操作の概要 CADの概要,建築におけるプレゼンについて理解できる.基本課題:モデル図面の作成
2週 基本操作1:直線・中心線・二線・複線・矩形・円など 直線や平行線,円などの2次元図形の描画ができる.基本課題:家具の製図
3週 基本操作2:伸縮・コーナー・面取・移動・複写 建築・土木の製図で良く使う機能の習得できる.基本課題:図形と線
4週 基本操作3:レイヤー・包絡の操作 レイヤーの設定方法ができる.基本課題:一点透視図の作成
5週 基本操作4:分割・ハッチ・パラメトリック テンプレートの作成が行える.基本課題:階段の作図
6週 RC建築図面のトレース1:RC集合住宅の平面図の作図 集合住宅の平面図が書ける.
7週 RC建築図面のトレース2:RC集合住宅の一階平面図 集合住宅の平面図を利用して一階平面図が描ける.
課題1:RC建築図面のトレース完成
8週 木造図面の作図1:一階平面図の作図 木造の一階平面図の作図ができる.
2ndQ
9週 木造図面の作図2:一階平面図の作図 木造の二階平面図の作図ができる.
10週 木造図面の作図3:立面図1の作図 木造の立面図1の作図(南または北)ができる.
11週 木造図面の作図4:立面図2の作図 木造の立面図1の作図(東または西)ができる.
12週 木造図面の作図5:断面図・配置図の作図 木造の断面図・配置図の作図ができる.
課題2:木造図面の作図完成
13週 プレゼンテーションの作成:作成方法 プレゼンテーションの事例紹介と作成方法を理解しプレゼン資料の作成ができる.
14週 プレゼンテーションの作成 プレゼンテーション資料作成ができる.
15週 プレゼン発表 プレゼン発表を行い、適切な質疑応答ができる.
課題3:プレゼン資料完成
16週

評価割合

基本課題課題1:RCトレース課題2:木造トレース課題3:プレゼンその他合計
総合評価割合151550200100
配点151550200100