到達目標
環境アセスメントの制度や手続きの特徴,ミティゲーションやリスクマネジメントの手法を説明でき,ケーススタディやワークショップの手法で問題解決策を提案できることをもって,(D-2)の達成とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
環境アセスメントの必要性 | 開発事業による環境への影響を事前に予測・評価する環境アセスメントについて意義や必要性を理解し具体的な例を挙げながら説明できる. | 環境アセスメントについてその必要性を理解し目的を説明できる. | 開発事業において環境への影響に配慮する必要性がわからない. |
環境アセスメント制度における法制度 | 環境アセスメント制度について基礎的な知識を有しその手法について、環境影響評価法や県条例などの法制度にのっとり説明が出来る. | 環境アセスメント制度について国アセス、県アセスなどの法制度の概要を説明できる. | 環境アセスメント制度における法制度の仕組みを知らない. |
影響緩和手法 | 環境に対する影響緩和手法(ミティゲーション)に関する知識を有し、その重要性について説明できる.実務的な環境保全措置の実例、ミティゲーションの実施手順、実施における情報公開について説明できる. | 環境に対する影響緩和(ミティゲーション)という考え方が環境アセスメントの重要な概念であると言うことを理解しその特徴を説明できる. | 影響緩和手法についての知識をもたず、保全措置および実務における情報公開の重要性を理解できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
開発事業による環境への影響を事前に予測・評価する環境アセスメントについて,その意義や必要性を理解し,制度や手法等に関する基礎知識を得る.特に環境影響評価法や県条例といった環境影響評価の法制度,環境に対する影響緩和手法(ミティゲーション),実務的な環境保全措置のあり方,情報公開等について学習する.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義、資料調査、グループディスカッションを中心とし,適宜,課題(レポート)にとりくむ.
・この科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要である.事前・事後学習として課題等を与える.
注意点:
<成績評価>1回の定期試験の成績(60%)およびレポート課題(40%)の合計100点満点で(D-2)を評価し,合計の60%以上を獲得したものを本科目の合格者とする.
<オフィスアワー>原則として,毎週水曜日,16:00~17:00,環境都市工学科,酒井教員室にて対応する.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<先修科目・後修科目>先修科目は環境生態学.
<備考>景観計画,環境生態学に関する知識が必要となる.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
リスクとリスクマネジメント手法 |
環境アセスメントに関連するリスクの概念とそのマネジメント手法を理解し,説明できる.
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2週 |
リスクアセスメントとトレードオフ |
リスクアセスメントの手法を事例から理解し,トレードオフやリスクアセスメントを説明できる.
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3週 |
リスクアセスメントとライフサイクルアセスメント |
リスクアセスメントやライフサイクルアセスメントの概念を理解し,説明できる.
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4週 |
環境アセスメントの基礎知識(開発行為と環境要素) |
KJ法等により環境要素や環境指標の説明ができる.
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5週 |
環境アセスメントの基礎知識(開発行為と影響) |
具体的な開発行為をとりあげ,事業による影響の概要を予測できる.
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6週 |
環境アセスメントを構成する環境要素 |
環境要素を理解し,それぞれを説明できる.
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7週 |
環境影響評価の法制度(環境影響評価法) |
環境影響評価制度について理解し,用語と手続きを説明できる.
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8週 |
環境影響評価の法制度(県条例) |
環境影響評価制度について理解し,用語と手続きを説明できる.
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4thQ |
9週 |
環境アセスメントの目的と情報公開 |
環境アセスメントの目的について説明できる.
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10週 |
環境アセスメントの現状(方法書・準備書・評価書) |
事例等により環境アセスメントの現状を説明できる.
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11週 |
調査,予測,評価の手法(大気質,騒音,振動等) |
事例等により技術手法を理解し,その特徴をレポートにまとめることができる.
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12週 |
調査,予測,評価の手法(植物,動物,生態系) |
事例等により技術手法を理解し,その特徴をレポートにまとめることができる.
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13週 |
ミティゲーション手法の基礎知識(用語) |
環境保全措置の体系的な概念であるミティゲーションを理解し,レポートにできる.
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14週 |
ミティゲーション手法の基礎知識(技術) |
環境保全措置の体系的な概念であるミティゲーションを理解し,レポートにできる.
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15週 |
期末到達度試験 |
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16週 |
学修内容の確認 |
期末到達度試験および課題をもとに学習内容の概観と成果の確認をする
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評価割合
| 試験 | 小テスト | 平常点 | レポート | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |
配点 | 60 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |