国語ⅠB

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 国語ⅠB
科目番号 0012 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『高等学校国語総合』明治書院 『〔新版三訂〕カラー版新国語便覧』第一学習社 『基礎から学ぶ解析古典文法〈三訂版〉』桐原書店 古語辞典    
担当教員 曾田 友紀子

到達目標

「古典」の授業に臨む姿勢や学習活動に対する心構えを身につける.
歴史的仮名遣いに注意しながら古語を調べ,古典文法の基礎を身につけ, 古語辞典をひくことができる.
作品を繰り返し音読したり,古語辞典,参考資料などを参照しながら内容を理解するよう努めることができる.
文学作品を読み, 登場人物や時代背景について興味をもつことができる.
このような内容を身につけることでA-1の達成と認定する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1古典文学作品を興味をもって音読するとともに、作品の解釈を意欲的に進めることができる.古典文学作品の音読ができるようになり,作品を理解するよう努めることができる.古典文学作品の音読に難があり,作品に興味をもつことができない.
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
国際社会への対応が希求され,日本文化への理解と造詣が求められる社会の中にあって,古典作品の理解力と読解力を育くむ.
授業の進め方・方法:
古典分野の文学作品を音読して解釈したり,時代背景を理解したりすることを通して,伝統的言語文化に対する基本的知識を身につける.

注意点:
定期考査, 提出課題等, 授業における学習活動を総合し100点満点で評価を行い, 達成度が60点以上の履修者に単位を認定する.
オフィスアワー 月曜日 16時~17時 管理・一般科棟 1F曾田教員室  この時間にとらわれずに必要に応じ来室すること. 

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 古文入門 〈1〉
児のそら寝     『宇治拾遺物語』
  検非違使忠明
  古語辞典の使い方
歴史的仮名遣いに注意しながら,作品を音読することができる.
2週 古文入門 〈2〉
  歴史仮名遣い
歴史的仮名遣いに注意しながら,作品を音読することができる.〈承前〉
3週 古文入門 〈3〉
  古文の特徴
古語と現代語との違いに留意しながら,内容理解に努めることができる.
4週 古文入門 〈4〉
  古文の大意 品詞
  
古語と現代語との違いに留意しながら,大意の理解に努めることができる.
5週 古文入門 〈5〉
  尼、地蔵を見奉ること その1
  
短文で比較的平易な古文の音読と内容が理解できる.
6週 古文入門 〈6〉
  尼、地蔵を見奉ること その2
時代や,社会を超えて, 継承された説話について理解を深めることができる.
7週 古文入門 〈7〉
  品詞分解 動詞の活用
古文の意味を理解するために,品詞分解を行い,活用語の場合は終止形に直して辞書をひくことができる.
8週 作品理解向上学習 設定された課題を学習することを通して,作品の理解を深化させることができる.
2ndQ
9週 『徒然草』 〈1〉
   つれづれなるままに
作者のものの見方や考え方に触れることができる.
10週 『徒然草』 〈2〉
   奥山に猫またといふものありて
古文の大意をつかみ、内容を理解することができる.
11週 『徒然草』 〈3〉
   花は盛りに
古語の動詞の活用の種類や活用形をおおむね理解できる.
12週 文法指導 〈動詞〉 本文から動詞を抜き出し、その活用形や活用の種類について,おおむね理解することができる.
13週 文法指導 〈動詞・形容詞〉 動詞、形容詞の活用について,理解することができる.
14週 文法指導 〈形容動詞〉 形容動詞の活用について,理解することができる.
15週 『伊勢物語』 〈1〉
   芥川
古文を通して,平安時代の貴族の文化や教養を理解することができる.
16週 『伊勢物語』 〈2〉
   芥川
作品中の和歌の役割について理解することができる.
後期
3rdQ
1週 漢文入門〈1〉  
漢文への理解を深め,漢文の表現法に親しむことができる.
2週 漢文入門〈2〉
  
返り点や書き下し文を理解し,漢文の表現法に親しむことができる.
3週 漢文入門〈3〉
  
送りがなや返り点をある程度つけることができる.
4週 漢文入門〈4〉
 
漢文の内容をある程度理解し,再読文字を読むことができる.
5週 漢文入門〈5〉
  守株
故事成語の成立を知り,日本文化と漢文とのつながりを理解しながら音読することができる.
6週 漢文入門〈6〉
  蟷螂斧
作品に記されている歴史的事柄について,興味を持ちながら内容の理解に努めることができる.
7週 漢文入門〈7〉
  蛇足
作品に記されている歴史的事柄について,興味を持ちながら内容の理解に努めることができる.〈承前〉
8週 作品理解向上学習 設定された課題を学習することを通して,作品の理解を深化させることができる.
4thQ
9週 『伊勢物語』〈3〉
   東下り
歌物語の主人公に興味を持ち,平安時代の文化をある程度理解することができる.
形容詞,形容動詞の活用について理解することができる.
10週 『伊勢物語』〈4〉
   東下り
歌物語における歌の重要性に気づき,和歌の意義をある程度理解することができる.
形容詞,形容動詞の活用について理解することができる.〈承前〉
11週 『伊勢物語』〈5〉
   筒井筒
物語の登場人物にある程度興味をもち、現代に通じる心情に興味をもつことができる.
形容詞,形容動詞の活用について理解することができる.〈承前〉
12週 『伊勢物語』〈6〉
   筒井筒
物語の展開を理解し,平安時代の和歌の役割の重要性に気づくことができる.
13週 漢詩文〈1〉  
漢詩の型式,技法などについて理解することができる.
14週 漢詩文〈2〉 漢詩文と日本文化とのつながりをある程度理解しながら,漢詩を音読できる.
15週 漢詩文〈3〉
論語を音読し,作品にみられる思想について興味を持つことができる.
16週 漢詩文〈4〉
論語の内容をある程度理解し,現代の思想との違いについて興味を持つことができる.〈承前〉

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力60000040100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000