地球科学

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 地球科学
科目番号 0020 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:教科書:  大西浩次「科学と人間生活」5章ほか、中村桂子代表(実教出版).および、自作教材参考書:シリーズ現代の天文学(日本天文学会編) I:岡村・池内・海部・佐藤・永原 「人類の住む宇宙」日本評論社、鹿園直建「地球惑星システム科学入門」(東京大学出版会)、東京大学地球惑星システム科学講座[編]「進化する地球惑星システム」(東京大学出版会) 
担当教員 大西 浩次

到達目標

地球の形成から現在の地球への進化の様子を時間を追って説明できること.さらに、プレートテクトニクスに基づく、日本列島の形成と地震について説明できること.これらを学習し、宇宙の中での地球の特異性と普遍性を説明できること.また,災害のメカニズムを理解し,防災についての理解を得ること.これらの内容を満足する事で,学習・教育目標の(C-1)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

産業システム工学プログラム 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前半では地球科学、特にプレートテクトニクスに基づく、日本列島の形成と地震についての基礎を学び、東日本大震災後の地球科学の進む道を考える.後半は、天文学における基本的な内容を学び、宇宙の中での地球の特異性と普遍性を理解する.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし,演習問題や課題をだす.
・毎回,レポート課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価> 試験(70%),課題等のレポート(30%)の合計100点満点で(C-1)を評価する.6割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.
<オフィスアワー>放課後 16:00 ~ 17:00,機械工学科棟3F大西教員室.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<先修科目・後修科目>先修科目は科学演習実験である.
<備考>いくつかの専門分野がかかわる複合領域を含むため,既存の知識のみでは理解が困難になる場合がある.自ら積極的に考え,調べる必要がある.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 宇宙から地球を眺める 宇宙における地球の位置づけと特徴を理解する.
2週 地球と取り巻く時空の階層構造 地球を取り巻く時空の階層構造の存在を理解し,その原因に付いて説明できる.
3週 膨張宇宙からビックバン ビックバンとはなにか理解し,ビックバンや星での元素合成を説明できる.
4週 太陽系の中の地球 太陽系の広がりが説明できる.太陽系の形成について説明できる.金星,火星と比較して地球環境を理解する.
5週 惑星としての地球から生命の星としての地球へ 地球の形成から現在の地球への進化の様子を時間を追って説明できる。
6週 生命進化の道のり 地球に最初に誕生した生命がどのように進化して現在に到るかを説明できる.
7週 現在の地球 地球大気構造や気温分布を熱輸送の観点から説明できる.
8週 地球大気と熱放射平衡温度 地球の熱収支を熱放射の観点から調べ,熱放射平衡温度を理解することができる.
2ndQ
9週 温室効果ガス 地球の熱収支を熱放射の観点から調べ,温室効果の意味を説明できる.
10週 惑星システムとしての地球 金星や火星と地球の違いを温室効果ガスや放射平衡温度から理解する.
11週 日本列島を作った作用 プレートテクトニクスを理解し、日本列島の特徴を理解する.
12週 地震・火山のメカニズム 地震や火山のメカニズムを理解する.
13週 地震災害・火山災害と防災 地震災害、火山災害の特徴と防災を理解する.
14週 気象災害と防災 気象災害の特徴と防災を理解する.
15週 阪神・淡路大震災,東日本大震災の教訓 阪神・淡路大震災や東日本大震災を踏まえた今後を考える.
16週 前期末達成度試験 地球のグローバルな環境問題を理解しているか,災害の起こるメカニズムと防災に付いての基礎的な理解度を確認する.

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合7000300100
配点7000300100