到達目標
本授業では,現代社会における問題や身近な出来事を取り上げ,その出来事の思想的背景も踏まえつつ,政治・法・経済・社会問題などについて学ぶ.それらの知識をもとに,どのような社会をつくっていくべきか,根拠をもとに論理的に考えられることによって,学習教育目標の(A-1)の達成とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
現代社会の基盤となっている思想や理念,宗教などについて理解する. | 重要な思想や理念,宗教などを身近な社会と関連付けて十分に説明できる. | 重要な思想や理念,宗教について,おおよそ理解できている. | 重要な思想や理念,宗教を理解できない. |
我が国の憲法や政治の在り方について理解する. | 憲法や政治の在り方について理解し,自ら考え説明できる. | 憲法や政治の在り方を,おおよそ理解できている. | 憲法や政治の在り方を理解できない. |
現代の経済体制や金融,財政について理解する. | 経済体制や金融,財政について理解し,自ら考え説明できる. | 経済体制や金融,財政について,おおよそ理解できている. | 経済体制や金融,財政について理解できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
民主主義社会の基盤となった思想や理念,現代に大きな影響を与えた宗教などを踏まえつつ,現代日本の憲法,政治制度,経済の仕組みや,国際政治,国際経済の現状を概説する.
授業の進め方・方法:
我々は常に既にこの世界に生き,生活している.この世界の基本的な原理を知ることなしに,この世界で活動することはできない.
我々が他者と共に生活するこの「空間」は,「公共的空間」と呼ばれる.公共的空間の在り方には正解はないかもしれない.
ただし,正解を求めることはできる.本授業を通して,公共的空間に生きるということはどのようなことなのか,考えるための素材を提供する.
・授業方法は講義を中心とするが,適宜質問などをするので積極的に対話に参加してもらいたい.
・適宜,課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>前期・後期とも,中間試験(35%)・期末試験(35%),平常点(30%)で(A-1)を評価し,6割以上の得点で合格とする.
<オフィスアワー> 木曜日 16:00 ~ 17:00
<先修科目・後修科目>先修科目:世界史,日本史/後修科目:倫理学,日本社会史,西洋史,社会哲学,法学,日本文化史,論理トレーニング,経済学,東洋史
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス/公共性とは何か |
公共性について理解する.
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2週 |
現代の社会情勢の背景としての宗教と思想 |
社会について考えるための基本的な思想や三大宗教、日本人の宗教観などについて概観する.
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3週 |
政治の本質と民主主義 |
政治や国家とは何かを理解し,世界の政治体制について概観する.
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4週 |
法の支配と日本国憲法 |
法の支配とは何かを考え,日本国憲法の特質や基本原理について理解する.
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5週 |
平和主義と安全保障 |
平和主義の考え方と日本の安全保障政策を理解する.
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6週 |
基本的人権の保障 |
日本国憲法で規定されている基本的人権を理解する.
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7週 |
日本の政治機構 |
日本の立法,行政,司法の仕組みと関係を理解する.
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8週 |
選挙と政党政治 |
日本の選挙制度,政党政治の実態を理解する.
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2ndQ |
9週 |
経済の本質と経済体制 |
経済とは何かを考え,資本主義など経済体制の特質を理解する.
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10週 |
企業と市場経済 |
企業の仕組みや市場経済の原理を理解する.
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11週 |
経済成長と景気変動 |
経済成長の指標や景気変動の仕組みを理解する.
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12週 |
財政と金融 |
財政の機能や現状,金融の仕組みを理解する.
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13週 |
国際政治 |
国際法,国連など国際政治の概要を理解する.
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14週 |
国際経済 |
通貨制度など国際経済の仕組みを理解する.
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15週 |
前期末達成度試験 |
理解度を確認する.
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16週 |
振り返りとまとめ |
授業内容を振り返り,総括を行う.
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評価割合
| 試験 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
配点 | 70 | 30 | 100 |