現代社会

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 現代社会
科目番号 0032 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『高等学校 改訂版 現代社会』(第一学習社)/『クローズアップ公共2022』(第一学習社)
担当教員 嶋﨑 太一

到達目標

本授業では,現代社会における問題や身近な出来事を取り上げ,その出来事の思想的背景も踏まえつつ,政治・法・経済・社会問題などについて学ぶ.それらの知識をもとに,どのような社会をつくっていくべきか,根拠をもとに論理的に考えられることによって,学習教育目標の(A-1)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
現代社会の基盤となっている思想や理念,宗教などについて理解する.重要な思想や理念,宗教などを身近な社会と関連付けて十分に説明できる.重要な思想や理念,宗教について,おおよそ理解できている.重要な思想や理念,宗教を理解できない.
我が国の憲法や政治の在り方について理解する.憲法や政治の在り方について理解し,自ら考え説明できる.憲法や政治の在り方を,おおよそ理解できている.憲法や政治の在り方を理解できない.
現代の経済体制や金融,財政について理解する.経済体制や金融,財政について理解し,自ら考え説明できる.経済体制や金融,財政について,おおよそ理解できている.経済体制や金融,財政について理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
民主主義社会の基盤となった思想や理念,現代に大きな影響を与えた宗教などを踏まえつつ,現代日本の憲法,政治制度,経済の仕組みや,国際政治,国際経済の現状を概説する.
授業の進め方・方法:
我々は常に既にこの世界に生き,生活している.この世界の基本的な原理を知ることなしに,この世界で活動することはできない.
我々が他者と共に生活するこの「空間」は,「公共的空間」と呼ぶ.公共的空間の在り方をには正解はないかもしれない.
ただし,正解を求めることはできる.本授業を通して,公共的空間に生きるということはどのようなことなのか,考えるための素材を提供する.

・授業方法は講義を中心とするが,適宜質問などをするので積極的に対話に参加してもらいたい.
・適宜,課題を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>前期・後期とも,中間試験(35%)・期末試験(35%),平常点(30%)で(A-1)を評価し,6割以上の得点で合格とする.
<オフィスアワー> 木曜日 16:00 ~ 17:00
<先修科目・後修科目>先修科目:世界史,日本史/後修科目:倫理学,日本社会史,西洋史,社会哲学,法学,日本文化史,論理トレーニング,経済学,東洋史


授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス/公共性とは何か 公共性について理解する.
2週 現代の社会情勢の背景としての宗教と思想 社会について考えるための基本的な思想や三大宗教、日本人の宗教観などについて概観する.
3週 政治の本質と民主主義 政治や国家とは何かを理解し,世界の政治体制について概観する.
4週 法の支配と日本国憲法 法の支配とは何かを考え,日本国憲法の特質や基本原理について理解する.
5週 平和主義と安全保障 平和主義の考え方と日本の安全保障政策を理解する.
6週 基本的人権の保障 日本国憲法で規定されている基本的人権を理解する.
7週 日本の政治機構 日本の立法,行政,司法の仕組みと関係を理解する.
8週 中間試験 理解度を確認する.
2ndQ
9週 選挙と政党政治 日本の選挙制度,政党政治の実態を理解する.
10週 経済の本質と経済体制 経済とは何かを考え,資本主義など経済体制の特質を理解する。
11週 企業と市場経済 企業の仕組みや市場経済の原理を理解する.
12週 経済成長と景気変動 経済成長の指標や景気変動の仕組みを理解する.
13週 財政と金融 財政の機能や現状,金融の仕組みを理解する.
14週 国際政治と国際経済 国際法,国連,国際経済の仕組みを理解する.
15週 前期末達成度試験 理解度を確認する.
16週 振り返りとまとめ 授業内容を振り返り,総括を行う.

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
配点7030100