経済学

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 経済学
科目番号 0071 科目区分 一般 / 必修選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 一般科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:神取道宏(2014)『ミクロ経済学の力』(日本評論社)
担当教員 永田 邦和

到達目標

ミクロ経済学の基礎知識を身に付け,現実の経済問題やそれらに関する議論を理解できるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1 消費者行動の理論の理解消費者行動の基礎理論を身に付け,使いこなせるようにする専門用語や基礎的な概念を理解している初歩的な用語や概念を理解していない
評価項目2 企業行動の理論の理解企業行動の基礎理論を身に付け,使いこなせるようにする専門用語や基礎的な概念を理解している初歩的な用語や概念を理解していない
評価項目3 余剰分析による経済問題への理解や関心余剰分析を用いて,現実の経済問題や論争を理解できる余剰分析の概要を説明できる余剰分析も現実の経済問題を全く理解できず,関心もない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ミクロ経済学は,消費者や企業の行動を定式化し,市場均衡を求める。市場均衡の概念を用いた分析(余剰分析)は,現実の経済問題を分析する際の一つのツールである。この授業では,消費者や企業の行動,市場均衡,余剰分析を理解し,それらの知識を使って,現実の経済問題やそれらに関する議論を理解できるようにする。
授業の進め方・方法:
15回の講義の前半では,消費者行動と短期の企業行動を取り上げる。中間試験では,消費者行動と企業行動の理解度を評価する。後半では,長期の企業行動や市場均衡,余剰分析を取り上げる。期末試験では,これらの理解度評価する。受講生の理解度を確認するための小テストと宿題を課す。受講生の理解度に応じて授業の進捗を変更することもある。
なお,この科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要である。事前・事後学習として課題等を与える。
注意点:
<成績評価>試験(60%,中間試験30%と期末試験30%),小テスト(20%),平常点(授業中の宿題等,20%)とする。評価結果60%以上の者を合格とする。
<オフィスアワー>授業終了後.教室か非常勤講師控室。
<先修科目・後修科目>先修科目:現代社会

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス:ミクロ経済学とは
ミクロ経済学の目的と概要
2週 消費者行動の理論(1)
無差別曲線と予算線を理解する
3週 消費者行動の理論(2)
最適消費を理解する
4週 消費者行動の理論(3)
需要関数と所得の変化の影響を理解する
5週 消費者行動の理論(4)
価格の変化の影響を理解する
6週 企業行動の理論(1)
企業行動の定式化を理解する
7週 企業行動の理論(2)
短期の費用曲線を理解する
8週 企業行動の理論(3) 損益分岐価格や操業停止価格を理解する
4thQ
9週 企業行動の理論(4) 長期の費用曲線を理解する
10週 市場均衡(1)
市場均衡を理解する
11週 市場均衡(2)
比較静学を理解する
12週 余剰分析(1) 消費者余剰と生産者余剰の概念を理解する
13週 余剰分析(2) 間接税(消費税)について議論する
14週 余剰分析(3) 自由貿易(TPP)について議論する
15週 学年末達成度試験

16週 講義のまとめ
ミクロ経済学の基礎知識の理解度を再確認する

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合60202000100
配点60202000100