到達目標
東アジア海域交流史を理解できていること.東アジアの歴史地理的な基本的な知識を理解できていること.これらを満足することで,学習・教育目標の(A-1)の達成とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
前近代史の日中交流についての諸問題を説明できる. | 説明できる | 部分的に説明できる | あまり説明できない |
東アジアの歴史地理的な基本的な知識を理解できている | 基本的に理解出来ている | 部分的に理解出来る | 全く理解出来ていない |
東アジアの海域交流史への理解を通じて,日本文化の成立を考える. | しっかりと考えている | 日本文化の成立について部分的に考えている | 全く考えていない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
・前近代史の日中交流についての諸問題を検討する.
・東アジアの海域交流史への理解を通じて,日本文化の成立を考える.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とする.
・適宜,レポート課題などを課すので,期限に遅れず提出すること.
なお,この科目は学修単位科目であり,授業時間30時間に加えて,自学自習時間60時間が必要である.事前・事後学習として課題等を与える.
注意点:
2回の定期試験の成績(80%)と,授業への取り組む姿勢(20% ノート点検で判断する)で評価する.合計の6割以上を獲得した者を,(A-1)を達成したものとして,この科目の合格者とする.
先修科目は 世界史 日本史 現代社会
オフィスアワー 月曜日16:00~17:00 一般科棟1F東 社会科教員室2
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
・ オリエンテーション |
・ 東アジアの地理を理解する.
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2週 |
・ 古代中国文明と東アジア |
・ 中国文明と日本の新石器時代の関わりを理解する.
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3週 |
・ 漢代の東アジアと倭国 |
・ 倭国の形成を中国歴史書から理解する.
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4週 |
・ 三国時代と卑弥呼 |
・ 卑弥呼はなぜ使いを送ったのか,なぜ魏は卑弥呼を王に任じたのか理解する.
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5週 |
・ 南北朝時代の東アジア・倭の五王 |
・ 仏教の中国伝来と朝鮮・日本への伝播を理解する.
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6週 |
・ 遣唐使と「日本」の成立 |
・ 「日本」という国号や「天皇」という称号の生まれた背景を遣唐使の時代を通じて考える.
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7週 |
・ 東アジアの変動と遣唐使の中止 |
・ 遣唐使はなぜ中止されたのか理解する.日本と宋との貿易関係を理解する.
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8週 |
古代東アジア国際交流への理解を確認する |
理解度チェック
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4thQ |
9週 |
・五代十国時代の意義 |
・ 唐宋変革における五代十国時代の意義を考える。
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10週 |
・ 北宋の文治政治と経済 |
・ 宋都開封の歴史地理学的な意義を考える。
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11週 |
・ 南宋における対外貿易 |
・ 奈良の大仏再建における日宋貿易の役割を中心に考える.
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12週 |
・ 元寇とその東アジア的な意義 |
・ 元寇に関わった高麗や南宋そして鎌倉幕府を通じて、大元帝国への理解を深める。
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13週 |
・ 倭寇と日明貿易 |
・明朝の朝貢貿易体制と倭寇の発生について理解する。
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14週 |
・ 鎖国と日中の貿易関係 |
・ 江戸時代の対外政策について理解する.
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15週 |
・試験 |
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16週 |
まとめと復習 |
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評価割合
| 試験 | 小テスト | 平常点 | レポート | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 20 | 0 | 0 | 100 |
配点 | 80 | 0 | 20 | 0 | 0 | 100 |