都市デザイン

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 都市デザイン
科目番号 0016 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産環境システム専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:桑野園子編「音環境デザイン」コロナ社参考書:日本騒音制御工学会編「地域の音環境計画」技報堂出版     建築学会音シンポジウム資料
担当教員 西川 嘉雄

到達目標

都市デザインとして都市空間に望まれる音環境を説明できること.特に,その都市空間にふさわしい音環境を「景観への調和・騒音制御・信号音や音声情報の伝達など」の視点で説明ができる.以上の内容を満足することで学習・教育目標の(D-1)及び(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
都市デザインのあり方を,都市空間における音環境の快適性と情報伝達を題材とし習得する.まず,都市計画法の用途地域や都市計画事業について理解する.さらに,都市空間における音環境の現状を理解し,騒音制御・信号音や音声による情報伝達・サウンドスケープ手法などを用いて景観に調和した音環境の創造について考える.
授業の進め方・方法:
授業方法は講義を中心とする.適宜,レポート課題・演習問題を課すので,期限に遅れず提出する事.
注意点:
<成績評価>学年末試験(70%)および教科書を基に適宜出題するレポート(30%) の合計100 点満点で評価し,合計の6 割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.
<オフィスアワー>原則として,毎週水曜日16:00~17:00,環境都市工学科,西川教員室にて対応する.この時間にとらわれず必要に応じて来室可.
<備考>都市計画,地域計画,建築計画,建築環境に関する基礎的事項を習得していることが前提であり,これらの知識が不足する場合は各自が事前に補っておくこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 都市計画法 都市計画法による用途地域と都市計画事業について説明できる.
2週 都市空間の音環境の概要/公共空間の音環境 都市空間の音環境の基礎事項として,公共空間の分類が説明できる.
3週 騒音による生理的・心理的影響 環境が都市の印象に与える影響,生理・心理的影響について説明できる.
4週 会話・作業・聴取妨害 音の評価かかわる基本事項について説明できる.
5週 都市空間の音環境に関する法規制 国際規格や国内法規(環境基準や騒音規制など)の概要を説明できる.
6週 都市空間における音環境の実態/調査方法・評価方法 音環境の調査方法,目的,結果の考察方法について的確に説明できる.
7週 交通機関(駅,空港・乗り物など) 音環境の調査結果により,その場に応じた望ましい音環境について説明できる.
8週 商店街・地下街・商業施設 音環境の調査結果により,その場に応じた望ましい音環境について説明できる.
4thQ
9週 公共施設・公園・緑地 音環境の調査結果により,その場に応じた望ましい音環境について説明できる.
10週 都市空間の信号音のデザイン/危険・情報を知らせる音 警告音,サイン音,報知音や音声による避難情報などの特徴を説明できる.
11週 高齢社会に配慮した音 高齢者の聴覚特性を考慮した信号音について説明できる.
12週 景観と音の相互作用/視覚と聴覚の相互作用の基礎知識 視覚と聴覚が景観に及ぼす影響を説明できる.
13週 音が景観に及ぼす影響 音が景観に及ぼす影響について説明できる.
14週 サウンドスケープデザイン サウンドスケープの概念を説明できる.
15週 学年末試験 学年末試験
16週

評価割合

試験小テスト平常点レポートその他合計
総合評価割合7000300100
配点7000300100