到達目標
異なるアーキテクチャのマイコンが複数ある環境下でシステムを構築すること,UMLによるソフトウェア設計を意識したシステム開発すること,多くのデバイスを用いてある程度大規模なシステムを自由に構築できることを目標とする.これにより,(D-3)の目標を達成する.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
C++言語 | C++言語を使用および理解できる. | C++言語を使用できる. | C++言語を使用できない. |
オブジェクト指向とモデリング | オブジェクト指向とモデリングについて理解および使用できる. | オブジェクト指向とモデリングについて理解できる. | オブジェクト指向とモデリングについて理解できない. |
電子デバイス制御方法 | 電子デバイスの制御方法について理解および使用できる. | 電子デバイスの制御方法について理解できる. | 電子デバイスの制御方法について理解できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
マイコン制御の組込みシステムを通じ,モデルベース開発とマイコンによる各種電子デバイスの制御方法について学ぶことを目的とする.教材として取り上げているシステムには,PICとRX62Nが搭載しており使い方が異なるが,構造をUMLにより表すことでモデルベース開発を意識したシステムの開発を行うことができる.なお,C++言語とC言語を用いる.
授業の進め方・方法:
C++言語の解説をしつつ,各種電子デバイスをPICやRX62Nで制御するプログラムの実装をしていく.このとき,クラスの構造をUMLで説明していく.
注意点:
<成績評価>レポート(100%)の合計100点満点で学習・教育目標の(D-3)を評価する.各レポートの重みは同じとする.合計の 6割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.
<オフィスアワー>月曜日16:00~17:00,電子情報工学科1F芦田教員室
<先修科目・後修科目>なし
<備考>C言語のプログラミングは,十分に理解できていることを前提とする.C++の制御構造については,Cとよく似ているので,C言語を復習しておくことが望ましい.また,本講義で必要とするマイコンおよびUMLに関する基礎的事項は講義の中で説明する.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オブジェクト指向の概要とC言語の復習 |
オブジェクト指向の概要と,C言語のポインタおよび構造体について理解できる.
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2週 |
PICによるLEDの制御 |
PICの端子を出力ピンとして制御することができる.
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3週 |
PICによるタクトスイッチの制御 |
PICの端子を入力ピンとして制御できる.また,外部割込みも理解できる.
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4週 |
PICによるタイマの制御 |
PICの周辺機能であるタイマを用いることができる.
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5週 |
PICによるドットマトリクスディスプレイの制御 |
ドットマトリクスディスプレイを制御できる.
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6週 |
PICによる距離センサの制御 |
距離センサを制御できる.
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7週 |
C++言語の概要 |
C++言語について,Cとの違いを中心に説明できる.
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8週 |
デザインパターン |
デザインパターンのうち,Singletonについて理解でき る.
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4thQ |
9週 |
RX62NによるLEDの制御 |
RX62Nの端子を出力ピンとして制御することができる.
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10週 |
RX62Nによるタクトスイッチの制御 |
RX62Nの端子を入力ピンとして制御することができる.
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11週 |
RX62NによるキャラクタLCDの制御(1) |
RX62Nの周辺機能であるタイマを用いることができる.
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12週 |
RX62NによるキャラクタLCDの制御(2) |
オブジェクト指向にもとづくクラスのモデリングができる.
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13週 |
I2C通信 |
I2C通信の概要としくみを理解できる.
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14週 |
I2C通信によるディジタルコンパスの制御 |
I2C通信によるデバイスの制御が行える.
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15週 |
総合演習 |
複数のデバイスを用いたアプリケーションを作成できる.
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16週 |
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評価割合
| 試験 | レポート | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |