到達目標
2回の達成度評価(80%)と2回のレポート(20%)を合計100点満点で (D-1)および (D-2)を 評価し,合計の6割以上を獲得した者をこの科目の合格者とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
鋼の熱処理について | 鋼の熱処理の応用問題ができる. | 鋼の熱処理について説明ができる. | 鋼の熱処理について説明ができない. |
熱処理変態図について | 熱処理変態図の応用問題ができる. | 熱処理変態図について説明ができる. | 熱処理変態図について説明ができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
設計実務では,材料の機械的性質と熱処理に関する知識が不可欠である.ここでは,機械部品に多く用いられる鋼について,その熱処理法と機械的性質および顕微鏡ミクロ組織の関係に ついて学ぶ.また,材料の特性を改善する方法として有効な表面処理法についても学び,基礎的な設計能力を高める.
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とする.レポートを提出する.なお,本科目は学修単位科目であり,授業時間 30 時間に加えて自学自習時間 60 時間が必要です.
注意点:
履修条件として,材料の機械的性質および平衡状態図についての基礎的事項を習得していることが前提であり ,これらの知識が不足する場合は各自が事前に補っておくこと.
<オフィスアワー>水曜日の16:00~17:00,機械工学科棟1F 長坂教員室.ただし,出張等で不在の場合がある.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
高周波焼入れと炎焼入れ |
高周波焼入れと炎焼入れを説明できる.
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2週 |
鋼の焼入れ・焼戻し・オーステンパと機械的性質 |
鋼の焼入れ・焼戻し・オーステンパ法と組織の機械的性質について説明できる.
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3週 |
鋼の焼なましと機械的性質 |
鋼の焼なまし法と組織の機械的性質について説 明できる.
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4週 |
鋼の焼ならしと機械的性質 |
鋼の焼ならし法と組織の機械的性質について説 明できる.
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5週 |
焼入性にもとづく鋼材の選び方 |
焼入性にもとづく鋼材の選び方を説明および計算できる.
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6週 |
表面硬化処理のための鋼材の選び方 |
表面硬化処理のための鋼材の選び方を説明および計算できる.
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7週 |
理解度の確認 |
理解度を確認することができる.
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8週 |
ホットスタンプ鋼と走査電子顕微鏡ミクロ組織 |
ホットスタンプ鋼と走査電子顕微鏡ミクロ組織を説明できる.
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4thQ |
9週 |
温度測定と温度の制御法
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温度測定と温度の制御法における熱電対とゼーベック効果を説明できる.
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10週 |
TRIP鋼の熱処理線図 |
TRIP鋼の熱処理線図を説明できる.
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11週 |
マルテンサイト変態開始温度(Ms点) |
マルテンサイト変態開始温度(Ms点)を説明および計算で きる.
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12週 |
等温変態(TTT)図 |
等温変態(TTT)図を説明できる.
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13週 |
連続冷却変態(CCT)図 |
連続冷却変態(CCT)図を説明できる.
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14週 |
鋼材の諸特性と熱処理 |
鋼材の諸特性と熱処理との関係を説明できる.
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15週 |
浸炭処理と光学顕微鏡ミクロ組織 |
浸炭処理と光学顕微鏡ミクロ組織との関係を説明できる.
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16週 |
期末達成度試験 |
理解度を再確認することができる.
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評価割合
| 試験 | 小テスト | 平常点 | レポート | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 20 | 0 | 100 |
配点 | 80 | 0 | 0 | 20 | 0 | 100 |