情報エレクトロニクス実験Ⅱ(情報コース)

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 情報エレクトロニクス実験Ⅱ(情報コース)
科目番号 0054 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 工学科(専門科目:情報エレクトロニクス系) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 教科書: 教員が準備するテキスト.
担当教員 大矢 健一,芦田 和毅,原 貴之,藤澤 義範,楡井 雅巳,力丸 彩奈,富岡 雅弘

到達目標

前期は,課題に対してプログラムが作成できることで(D-2)の達成とする.
後期は,正確に実験を遂行できること及び課題に解答できることで(D-2)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
実装プログラムもしくは電子回路をほぼ完ぺきに実装できる.プログラムもしくは電子回路を概ね実装できる.プログラムもしくは電子回路を実装できない.
レポート実験のレポートで必要な項目(動作原理,実験条件,実験結果および考察)について記述できる.実験のレポートで必要な項目(動作原理,実験条件,実験結果および考察)について最低限の記述できる.実験のレポートで必要な項目(動作原理,実験条件,実験結果および考察)について記述できない.

学科の到達目標項目との関係

D D-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前期(プログラミング演習):実践的なC言語のプログラム方法について実習する.
前期の「シェルスクリプト」「簡単なエディタの作成」は,企業で実務経験のある教員が,その経験を活かして授業を行うものである.
後期(電子工学実験):実験回路の製作とその回路の特性測定を通して,電子デバイスを使うための基礎技術を習得する.
授業の進め方・方法:
・授業方法は実験実習を中心とし,その結果をレポートにまとめる.期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>各実験テーマの成績は,レポート評価を(70%),実験実施態度と当日の完了報告(20%),ならびにレポートを期限までに提出したこと(10%)で評価し,(D-1)および(D-2)を100点満点で評価する.すべてのテーマを平均した点数が60点以上で合格とする.
<オフィスアワー>水曜日16:00~17:00,各教員室.
<先修科目・後修科目>先修科目は情報エレクトロニクス実験Ⅰ,後修科目は情報エレクトロニクス実験Ⅲとなる.
<備考>事前に各実験で行うテーマについて十分に予習してくることが望ましい。後期は電子回路,論理回路などの知識を必要とするため,これら授業内容を十分理解しておくこと.前期はBYODパソコンを持参すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 C言語の復習(構造体・共用体・列挙型・ポインタ変数)と実践的なアプリケーションの開発 C言語の基本的な技術要素を復習しつつ,それらを使った実践的なアプリケーション開発の流れを説明できる.
2週 実践的なアプリケーションの開発 実践的なアプリケーション開発の流れを説明できる.
3週 ファイルとコマンド引数に対する操作 ファイル操作とコマンド引数の獲得ができる.
4週 ファイルとコマンド引数に対する操作 ファイル操作とコマンド引数の獲得ができる.
5週 シェルスクリプト フィルターコマンドを理解し,基本的なシェルスクリプトを作成できる.
6週 シェルスクリプト
フィルターコマンドを理解し,基本的なシェルスクリプトを作成できる.
7週 シェルスクリプト フィルターコマンドを理解し,基本的なシェルスクリプトを作成できる.
8週 スタックの実装 スタックのデータ構造を理解し,応用して実装できる.
2ndQ
9週 スタックの実装 スタックのデータ構造を理解し,応用して実装できる.
10週 スタックの実装 スタックのデータ構造を理解し,応用して実装できる.
11週 キューの実装
異なるデータ構造を用いて,キューを実装できる.
12週 キューの実装 異なるデータ構造を用いて,キューを実装できる.
13週 キューの実装 異なるデータ構造を用いて,キューを実装できる.
14週 簡単なエディタの作成
vi(vim)に似た簡単なエディタが作成できる.
15週 簡単なエディタの作成 vi(vim)に似た簡単なエディタが作成できる.
16週
後期
3rdQ
1週 デコーダ回路(1) 7セグメントLEDのデコーダ回路を作成するために真理値表を作成したのち,論理式を作成し,それを簡単化できる.
2週 デコーダ回路(2) 簡単化した論理式を回路図にすることができる.
3週 デコーダ回路(3) 回路図をもとに実体配線図を作成できる.
4週 デコーダ回路(4) 実体配線図をもとに回路を作成できる.
5週 セレクタ回路(1) 既存のセレクタ回路に備わる複数の汎用ICがどのように接続されているか(リバースエンジニアリング)を行える.
6週 セレクタ回路(2) 既存のセレクタ回路に備わる複数の汎用ICがどのように接続されているか(リバースエンジニアリング)を行える.
7週 セレクタ回路(3) セレクタ回路の動作原理を理解できる.
8週 減算回路(1) 既存の減算回路に備わる複数の汎用ICがどのように接続されているか(リバースエンジニアリング)を行える.
4thQ
9週 減算回路(2) 減算回路の動作原理を理解できる.
10週 A/D変換回路(1) AD変換の動作原理,無安定マルチバイブレータおよびアップカウンタの動作を理解するとともに回路を実装するための回路図を作成きる.
11週 A/D変換回路(2) 無安定マルチバイブレータとカウンタ回路をユニバーサル基板に実装できる.
12週 A/D変換回路(3) ラダー回路,オペアンプおよびコンパレータの動作を理解するとともに回路を構築できる.
13週 A/D変換回路(4) 遅延回路およびラッチ回路の動作を理解するとともに回路を構築できる.
14週 A/D変換回路(5) 圧力センサにより入力される電圧をオペアンプで増幅する回路を理解できる.
15週 電子天秤のまとめ デコーダ回路,セレクタ回路,減算回路およびA/D変換を接続し動作の確認ができる.
16週

評価割合

レポート実験実習態度レポートの提出期限合計
総合評価割合702010100
配点702010100