地理総合

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 地理総合
科目番号 0003 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 工学科(一般科目:全系共通) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 地理総合(実教出版) 標準高等地図(帝国書院) 地理総合演習ノート(実教出版)
担当教員 久保田 和男

到達目標

世界の資源、産業の分布や動向の詳細を説明できる。
多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1  世界の地理的な基本知識を有する。世界の資源、産業の分布や動向の詳細を説明できる。世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できない。
評価項目2 民族、宗教、生活文化の多様性への理解する。多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することを理解する。多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することを意識できない。
評価項目3   日本を含む世界の動向の概要や諸問題を歴史的に理解する。第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明できる。冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要について理解出来ていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
グローバル人材の育成を目的とする学校方針に合致した授業内容である。世界の多様性についての認識をふかめ、現代の地図から過去も含めた世界の状況を認識し、現代の事件への理解が複眼的な視点から行えるような人事育成を目的とする。
授業の進め方・方法:
講義と発問を中心に行う。2回に一度程度のわりあいで、班単位での調べ学習をおこなう。その際はパソコンなどを利用する。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の目的・方法の説明
世界地図の図法について
地理総合の授業の方法や、目的内容を理解する。
2週 熱帯・乾燥帯・温帯・亜寒帯・寒帯の気候と生活との関わり
それぞれの気候帯の特徴と人々の生活の特徴を考える。
3週 東アジア、中国の風土と歴史 中国の経済の発展と変容を歴史的に捉える。
4週 中国の人口、農村、都市、社会主義と農業、農民工、食の文化、南北の地域性、 中国の農村と都市の関係、南北の関係を理解する。
5週 中国の経済発展 社会主義と工業、改革開放政策 中国の近現代史と改革開放政策について理解する。
6週 韓国の生活文化と社会 韓国の経済発展、人口や社会問題を知る。
7週 東南アジアの地理と歴史 東南アジアの歴史と宗教を知る。気候や地理のデータを考える。
8週 東南アジアの気候と生活 東南アジアの農業や工業の状況を考える。
2ndQ
9週 南アジアの自然と歴史環境 インドの気候、地形、歴史を知る。
10週 インドにおける産業の発展 インドの工業発展について理解する。
11週 西アジア・北アフリカの歴史と自然環境。一神教の発祥地、文明の十字路として。 一神教の初まりと展開について説明することができる。
12週 イスラームと深くかかわる生活文化 イスラームの信仰や生活について説明することができる。礼拝や食事など
13週 石油資源と産油国。パレスチナ問題、イランイスラム革命と石油危機。石油危機と世界の産業の変化。 今日の国際問題について西アジアの諸問題から説明できる。
14週 ヨーロッパの自然環境。気候、地形。ローマ帝国の意義など。 アルプス山脈やライン川など主要な地形、高緯度であるが温暖な気候などを理解する。
15週 前期期末達成度試験 前期の授業内容の理解の達成度を確かめる。
16週 まとめと復習
後期
3rdQ
1週 キリスト教の拡大とヨーロッパの近代化。 ヨーロッパへのキリスト教の拡大、ヨーロッパの近代化について理解する。
2週 ヨーロッパで生まれた近代政治思想について。 国民国家、立憲君主制、ナショナリズム、人権、民主主義などヨーロッパでうまれた共通の価値観を理解する。
3週 ヨーロッパの多様性と、統合の推進。 EUの歴史や産業と今日の問題を理解する。
4週 ロシアの歴史と風土 ロシアの歴史や宗教、ソ連の解体と生活の変容について理解する。
5週 アフリカの諸問題 アフリカの自然環境と、植民地化の歴史、そして経済の状況について理解する。
6週 アメリカ合衆国という移民国家の形成。 植民地からの独立と大陸横断国家の成立を理解する。
7週 アメリカ合衆国の移民国家としての発展。 移民によって支えられた経済発展
8週 アメリカ合衆国と農業・工業  アメリカの風土と農業と工業の関係を歴史的に理解する
4thQ
9週 ラテンアメリカの風土と歴史 コロンブスによるアメリカ大陸の発見の前後の変容を理解する。
10週 ラテンアメリカの農業と工業 移民がもたらした農業や工業について理解する。
11週 オセアニアの風土と歴史 オーストラリアを中心に先住民と、移民のに拠る国家建設を理解する。
12週 オセアニアの農業と工業 オーストラリアの農業や工業を移民政策とともに考える。
13週 今日の地球的な課題 人口問題 食糧問題 現代の人口問題や食糧問題について理解を得る。
14週 エネルギー問題 化石燃料による温暖化と再生可能エネルギーの重要性について 現代のエネルギー問題について理解を持つ。
15週 後期期末達成度試験 後期の授業内容の理解の達成度を確かめる。
16週 まとめと復習

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000