応用国語(IE)

科目基礎情報

学校 長野工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 応用国語(IE)
科目番号 0092 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 工学科(一般科目:全系共通) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『高等学校 論理国語』(第一学習社),『高等学校 文学国語』(第一学習社)
副教材:『LT現代文3』(浜島書店),『常用漢字ダブルクリア四訂版』(尚文出版),『カラー版新国語便覧』(第一学習社),国語辞典(電子辞書でも可)
担当教員 小池 博明

到達目標

高等学校卒業程度の現代文の国語力を身につけることで,学習・教育目標(A‐1)の達成とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
論理的文章の読解能力論理的文章の論理の展開を理解し,要旨を把握することができる.論理的文章の文意を理解できる.論理的文章が理解できない.
文学的文章の読解能力文学的文章ついて,書き手の意図を理解することができる.文学的文章の場面や情景を想像でき,登場人物の心情を理解することができる.文学的文章が理解できない.
表現する能力自らの語彙を知的好奇心をもって,積極的に増やし,自分の意見・主張を効果的に表現できる.基本的な語彙を理解し,自分の意見・主張を表現できる.基本的な語彙力がなく,自分の意見・主張を表現できない.

学科の到達目標項目との関係

A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
論理的な文章を客観的に理解する能力と,文学的な文章を読解し鑑賞する能力を育成する.
授業の進め方・方法:
・講義と,それについての課題を課す.
・適宜,宿題やノート提出を課すので,期限に遅れず提出すること.
注意点:
<成績評価>試験(80%)および課題など(20%)の合計100点満点で(A-1)を評価し,合計の6割以上を獲得した者を合格とする.
<オフィスアワー>一般科棟3階の教員室にお越しください.
<先修科目・後修科目>先修科目は基礎国語Ⅱ,後修科目は実践国語,日本文学.
<備考>意見や感想の表明などは,授業または提出物などで適宜行う.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 本科目の目的,授業の進行について理解する.
2週 評論①‐1:鷲田清一「自他の『間あい』」 論理的文章を正しく音読できる.
3週 評論①‐2:鷲田清一「自他の『間あい』」 筆者の考えと一般論を区別する.
4週 評論①‐3:鷲田清一「自他の『間あい』」 具体例と抽象的な論理を区別できる。
5週 評論②‐1:森田良之「『私』中心の日本語」 文章の構成に従い,段落分けをすることができる.
6週 評論②‐2:森田良之「『私』中心の日本語」 筆者の主張を理解し,文章の論理展開を理解する.
7週 評論②‐3:森田良之「『私』中心の日本語」 接続詞の使用に着目し,論理を展開する方法を理解する.
8週 評論②‐4:森田良之「『私』中心の日本語」 文章の論理展開を理解した上で,文章を要約する.
2ndQ
9週 小説①‐1:中島敦「山月記」 文学的文章を正しく音読できる.
10週 小説①‐2:中島敦「山月記」 登場人物の心理を,本文に即して読み取ることができる.
11週 小説①‐3:中島敦「山月記」 作品の主題を理解し、それに対して自分なりの意見を考え,述べることができる.
12週 評論③‐1:清岡卓行「手の変幻」 文章のキーワードを理解することができる.
13週 評論③‐2:清岡卓行「手の変幻」 文章の主題を理解し、挙げられた具体的事例の適切さを考えることができる.
14週 評論③‐3:清岡卓行「手の変幻」 筆者の主張に関わる,身近な事例を挙げることができる.
15週 まとめと復習 これまでの学習を振り返る.
16週 試験 これまでの学習内容が定着する.
後期
3rdQ
1週 評論④‐1:福岡伸一「なぜ多様性が必要か」 論理的文章を正しく音読できる.
2週 評論④‐2:福岡伸一「なぜ多様性が必要か」 引用などの説得力を上げるための筆者の工夫を理解する.
3週 評論④‐3:福岡伸一「なぜ多様性が必要か」 筆者の主張を批判的に検討することができる.
4週 小説②‐1:安部公房「棒」 作品に描かれている心理と情景を読み取ることができる.
5週 小説②‐2:安部公房「棒」 文学作品における修辞を理解する.
6週 小説②‐3:安部公房「棒」 文学作品に対し,自分なりの解釈・感想を持ち,他者にそれを説明できる.
7週 詩①‐1:萩原朔太郎「風船乗りの夢」 韻文作品を正しく音読できる.
8週 詩①‐2:宮沢賢治「永訣の朝」 詩のテーマと表現の関係を理解する.
修辞の役割を理解し、使用することができる.
4thQ
9週 評論⑤‐1:野矢茂樹「言語が見せる世界」 文章のキーワードを理解することができる.
10週 評論⑤‐2:野矢茂樹「言語が見せる世界」 比較による文章展開を読み解くことができる.
11週 評論⑤‐3:野矢茂樹「言語が見せる世界」 文章の論理展開を踏まえ,筆者の主張を要約することができる.
12週 評論⑥‐1:丸山真男「『である』ことと『する』こと」 文章のキーワードと論理展開を理解できる.
13週 評論⑥‐2:丸山真男「『である』ことと『する』こと」 文章の主張に関係する、具体的事例を自ら挙げることができる.
14週 評論⑥‐3:丸山真男「『である』ことと『する』こと」 筆者の主張を批判的に検討することができる.
15週 まとめと復習 これまでの学習を振り返る.
16週 試験 これまでの学習内容が定着する.

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000