日本語

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本語
科目番号 0066 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『GoodWritingへのパスポートー読み手と構成を意識した日本語ライティング』田中真理・阿部新(著)くろしお出版
担当教員 菅原 崇,村田 竜樹

到達目標

① 書きことばを使って文章を書くことができる。
② 様々な文章の種類に応じた書き分けを行うことができる。
③ 読み手にとってわかりやすい文章を書くことができる。
④ 自らの意図を文章として適切に表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 文章から筆者の主張を読み取ることができる。文章の内容をほとんど理解し、他の人に説明することができる。文章のポイントとなる部分を理解することができる。全て理解することは難しい。文章のポイントを捉えることができない。
評価項目2 自分の考えや疑問を他者に伝えることができる。自分の考えや疑問を、的確に他者に伝えることができる。 自分の考えや疑問を、他者の助けを得ながら伝えることができる。 自分の考えや疑問を伝えることをしない。または、あきらめてしまう。
評価項目3 適切なスタイルで、レポートを書くことができる。適切なスタイルを用いて,読み手が理解するのにほぼ負担を感じさせないレポートが書ける。適切なスタイルを用いて,読み手がほぼ理解可能な作文が書ける。所々論旨や日本語の表現で理解が難しいところがある。適切なスタイルを用いておらず、内容も読み手が理解するのに非常に負担がかかる,もしくは理解不可能である。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業では、様々な種類の日本語の文章に触れ、どのようなときにどのような形式の文章を書くことが適切かを考えながら文章を書く。形式的な書き方だけでなく、自分の伝えたいことを適切に表現するために必要なことを考えながら、教師や他の学生と対話を行うことで文章としてまとめていくことを目指す。
(事前準備の学習)岐阜高専入学前に通った日本語学校の教科書を見直しておくこと。
授業の進め方・方法:
この授業では、様々な種類の文章に触れ、実際に書くことによって文章の書き分けや自分の伝えたいことをわかりやすく表現するために必要なことを考える。その際には他の学生や教師と対話を行う。それぞれがその文章で伝えたいことを他者と共有しながら授業を進めるため、積極的に交流することが求められる。授業では、文章を書く際に大切なことや意識すべきことなどを振りかえる時間を適宜設ける。授業内容は学生の関心に合わせて適宜変更することがある。
注意点:
授業の内容を確実に身につけるため、予習・復習が必須である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第1回:オリエンテーション+文章を書く際に大切なこと 文章を書く際に意識していることを振りかえり、大切な要素をまとめる
2週 第2回:「ナラティブ」の文章① 文章を読み、形式や書き方を理解する
3週 第3回:「ナラティブ」の文章② 対話を通して、わかりやすい文章を作成・修正することができる
4週 第4回:「ナラティブ」の文章③ 文章を読み、形式や書き方を理解する
5週 第5回:「ナラティブ」の文章④ 対話を通して、わかりやすい文章を作成・修正することができる
6週 第6回:「描写」の文章① 文章を読み、形式や書き方を理解する
7週 第7回:「描写」の文章② 対話を通して、わかりやすい文章を作成・修正することができる
8週 第8回:「描写」の文章③ 文章を読み、形式や書き方を理解する
2ndQ
9週 第9回:「描写」の文章④ 対話を通して、わかりやすい文章を作成・修正することができる
10週 第10回:「説明」の文章① 文章を読み、形式や書き方を理解する
11週 第11回:「説明」の文章② 対話を通して、わかりやすい文章を作成・修正することができる
12週 第12回:ことばの定義① 文章を読み、形式や書き方を理解する
13週 第13回:ことばの定義② 対話を通して、わかりやすい文章を作成・修正することができる
14週 第14回:ことばの定義③ 対話を通して、わかりやすい文章を作成・修正することができる
15週 期末試験
16週 第15回:授業のふりかえり 授業で考えたことをまとめることができる
後期
3rdQ
1週 第16回:「説明」の文章③ 文章を読み、形式や書き方を理解する
2週 第17回:「説明」の文章④ 対話を通して、わかりやすい文章を作成・修正することができる
3週 第18回:「説明」の文章⑤ 文章を読み、形式や書き方を理解する
4週 第19回:「説明」の文章⑥ 対話を通して、わかりやすい文章を作成・修正することができる
5週 第20回:調査レポート①テーマ決め 対話を通して、レポートのテーマを決めることができる
6週 第21回:調査レポート②計画書作成 テーマに適した調査を計画することができる
7週 第22回:調査レポート③計画書作成 テーマに適した調査を計画することができる
8週 第23回:調査レポート④情報収集 目的に合った情報を集めることができる
4thQ
9週 第24回:調査レポート⑤結果まとめ 集めたデータを整理することができる
10週 第25回:調査レポート⑥アウトライン 適切なレポートの構成と内容をまとめることができる
11週 第26回:調査レポート⑦アウトライン修正 適切なレポートの構成と内容をまとめることができる
12週 第27回:調査レポート⑧第一稿 他者にとってわかりやすい文章を作成することができる
13週 第28回:調査レポート⑨最終稿 他者にとってわかりやすい文章を作成することができる
14週 第29回:調査レポート⑩発表 自分の伝えたいことをわかりやすく伝えることができる
15週 期末試験
16週 第30回:授業のふりかえり 授業で考えたことをまとめることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

定期試験(4回)課題(レポート等)態度合計
総合評価割合200260140600
前期10013070300
後期10013070300