システム工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 システム工学
科目番号 0105 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 適宜資料を提供
担当教員 佐藤 敦,宮藤 義孝

到達目標

加工システムとして積層造形と特殊加工を取り上げ,以下の項目を到達目標とする.
① 積層造形システムとしての3Dプリンタの装置設計と積層造形過程を理解する.
② 積層加工及び特殊加工における加工システムの特徴を理解する.
③ 学生がチームを組み共同し,培ってきた専門知識により製品開発および製作の計画を立てて実施する.
④ 3DCADソフトを用いて製品を設計し,3Dプリンタにより製品を造形することで3Dプリンタの使用方法を理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13Dプリンタの装置設計と積層造形過程を説明できる.3Dプリンタの装置設計と積層造形過程を理解できる.3Dプリンタの装置設計と積層造形過程を理解できない.
評価項目2積層造形及び特殊加工におけるシステムの特徴を説明できる.積層造形及び特殊加工におけるシステムの特徴を理解できる.積層造形及び特殊加工におけるシステムの特徴を理解できない.
評価項目3チームを組み共同し,培ってきた専門知識により製品開発および製作を計画通り実現できる.チームを組み共同し,培ってきた専門知識により製品開発および製作を実施できる.チームを組み共同し,培ってきた専門知識により製品開発および製作を実施できない.
評価項目43DCADソフトを用いて製品を設計し,適切に3Dプリンタを使用して製品をイメージ通りに実現できる.3DCADソフトを用いて製品を設計し,3Dプリンタを使用して製品を製作できる.3DCADソフトを用いて製品を設計し,3Dプリンタを使用して製品を製作できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
積層造形と特殊加工の加工システムを学習・理解し,実際に積層造形システム(3Dプリンタ)を使用して製品を製作する.製作にあたっては,学生がチームを組み共同して製品開発および製作の計画を立て,課題を遂行する.製品の設計は,学生各自の専門知識に基づいて行う.
授業の進め方・方法:
積層造形と特殊加工の加工システムを理解することを目標とする.その過程では,課題発見能力と積層造形システム(3Dプリンタ)を用いた問題解決能力などの総合的開発能力が育成されることを期待する.以下に具体的な目標を記す.
① 加工システムとして積層造形と特殊加工を捉えることができる
② 発想力・論理的思考力を身に付ける
③ チームとして活動する能力を身に付ける
④ 製品・発表資料を製作する能力を身に付ける
⑤ プレゼンテーション能力を身に付ける
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業の内容を確実に⾝につけるために、予習・復習が必須である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 加工システム(放電加工,電解加工)(ALのレベル:C) 放電加工及び電解加工の加工システムを理解する.
2週 加工システム(レーザー加工,積層造形法)(ALのレベル:C) レーザー加工及び積層造形法の加工システムを理解する.
3週 積層造形システム(3Dプリンタ)の使用方法(ALのレベル:B) 積層造形システム(3Dプリンタ)の使い方を理解する.
4週 積層造形システム(3Dプリンタ)の使用方法(ALのレベル:B) 積層造形システム(3Dプリンタ)の使い方を理解する.
5週 積層造形システム(3Dプリンタ)の使用方法(ALのレベル:B) 積層造形システム(3Dプリンタ)の使い方を理解する.
6週 発表資料の作成(製品を設計した経緯等を述べること)(ALのレベル:B) 製品に関する発表資料を作成できる.
7週 中間発表会(ALのレベル:B) 積層造形システムを使用し,3DCADソフトで設計した製品を製作することについて説明できる.
8週 作業(ALのレベル:B) 積層造形システムを使用し,製品を製作できる.
4thQ
9週 作業(ALのレベル:B) 積層造形システムを使用し,製品を製作できる.
10週 作業(ALのレベル:B) 積層造形システムを使用し,製品を製作できる.
11週 作業(ALのレベル:B) 積層造形システムを使用し,製品を製作できる.
12週 発表資料の作成(製作した製品について述べること)(ALのレベル:B) 製作した製品に関する発表資料を作成できる.
13週 最終発表会(ALのレベル:B) 積層造形システムを使用して製作した製品について説明できる.
14週 これまでの復習と試験方針の説明( ALのレベル B ) 1から13週目までの内容を理解できる.
15週 期末試験
16週 期末試験の解答の解説など

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野(実験・実習能力)機械系分野(実験・実習能力)実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。4
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
基盤的資質・能力自己理解自己理解社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3

評価割合

発表課題等(中間)期末試験発表課題等(期末)合計
総合評価割合206020100
得点206020100