応用物理Ⅲ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 応用物理Ⅲ
科目番号 0106 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 物理学基礎Web動画付(第5版)(原 康夫・学術図書)
担当教員 佐藤 敦

到達目標

以下の各項目を到達目標とする。
① 光電効果、コンプトン効果を理解する。
② 物質の二重性を理解する。
③ 原子・原子核の構造を理解する。
④ 核反応を理解する。
⑤ 学生がチームを組み共同し、原子力発電とエネルギー問題についての考えを説明できる。
⑥ 特殊相対性理論の概要、質量はエネルギーの一形態であることを理解する。
岐阜高専ディプロマポリシー:(Dー1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1光電効果、コンプトン効果に関する問題を解くことができる。光電効果、コンプトン効果について説明できる。 光電効果、コンプトン効果について説明できない。
評価項目2物質の二重性に関する問題を解くことができる。物質の二重性について説明できる。 物質の二重性について説明できない。
評価項目3原子・原子核の構造に関する問題を解くことができる。原子・原子核の構造について説明できる。原子・原子核の構造について説明できない。
評価項目4核反応に関する問題を解くことができる。 核反応について説明できる。核反応について説明できない。
評価項目5チームを組み共同し,原子力発電とエネルギー問題についての解決策を述べることができる。チームを組み共同し,原子力発電とエネルギー問題についての考えを述べることができる。チームを組み共同し,原子力発電とエネルギー問題についての考えを述べることができない。
評価項目6特殊相対性理論を理解し、ローレンツ収縮に関する問題を解くことができる。特殊相対性理論を理解し、ローレンツ収縮について説明できる。特殊相対性理論を理解し、ローレンツ収縮について説明できない。
評価項目7相対性理論と力学に関する問題を解くことができる。相対性理論と力学について説明できる。相対性理論と力学について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
大学教養物理のうち、現代物理学入門について講義し、古典物理学との相違点に関する理解を深める。量子論では、電子の波動性の物理的な意味および原子核に関する知識を含めたいくつかのミクロな現象について理解する。また、核反応に基づく原子力発電を理解し、原子力発電とエネルギー問題についての考えを発表する。発表にあたっては、学生がチームを組み共同して発表資料を作成し、チームごとにプレゼンする。相対論では、速度が速い世界と遅い世界における相違について理解する。
授業の進め方・方法:
・授業はPowerPointを中心に行う。
・PowerPoint等を使用し、チームごとに発表を行う。
・英語導入計画:Technical terms
注意点:
・各自学習ノートをとること。
・必ず授業の復習を行うこと。
・授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 原子の構造,光の二重性(ALレベルのB) 原子の構造を理解できる。光が電磁波として空間を伝わり、粒子として放出・吸収されることを説明できる。
2週 電子の二重性,不確定性関係(ALレベルのB) 電子が光と同様、粒子と波の性質をもつことを説明できる。電子の位置と運動量を同時に測定できないことを理解できる。
3週 原子核の構成、原子核の結合エネルギー(ALレベルのB) 原子核が核力で結合した陽子と中性子で構成されていることを理解できる。原子核のなかには、核分裂反応や核融合反応を起こすものがあることを説明できる。
4週 原子核の崩壊と放射線(ALレベルのB) 不安定な原子核の崩壊の法則と半減期を理解できる。放射線の性質を説明できる。
5週 核エネルギー(ALレベルのB) 核エネルギーが太陽エネルギーの源であり、原子力発電のエネルギー源であることを理解できる。
6週 発表資料の作成(ALのレベル:B) 原子力発電とエネルギー問題に関する発表資料を作成できる。
7週 発表資料の作成(ALのレベル:B)
原子力発電とエネルギー問題に関する発表資料を作成できる。
8週 中間発表会(ALのレベル:B) 原子力発電とエネルギー問題についての考えを発表できる。
4thQ
9週 第1回演習(ALレベルのB) 1~5週の内容に関する問題を解くことができる。
10週 特殊相対性理論,ローレンツ収縮(ALレベルのB) 特殊相対性理論を理解し、ローレンツ収縮について説明できる。
11週 ガリレイ変換,ローレンツ変換(ALレベルのB) ガリレイ変換とローレンツ変換を理解し、ローレンツ変換を利用して問題を解くことができる。
12週 相対性理論と力学(ALレベルのB) E = mc2 の式の意味を理解できる。
13週 第2回演習(ALレベルのB) 10~11週の内容に関する問題を解くことができる。
14週 第3回演習(ALレベルのB) 12週の内容に関する問題を解くことができる。
15週 期末試験
16週 期末試験の解答の解説(ALレベルのB)
現代物理学のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験電子・原子に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3

評価割合

期末試験発表課題教室外レポート(期末)合計
総合評価割合701515100
得点701515100