応用数学Ⅰ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 応用数学Ⅰ
科目番号 0109 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 工学系数学テキストシリーズ応用数学(上野監修,工学系数学教材研究会編,森北出版,2015)
担当教員 山田 実,本塚 智

到達目標

微分積分・代数幾何等の基礎数学の知識を基にして、広範な工学専門知識に応用される数学的手法を習得する。幾何学的直観や物理的感覚を重視する。計算技術を獲得するとともに、工学現象を数学的に表現し、その意味を解釈できる能力を養うことを目標とする。
①ベクトル積を理解し、微分演算子を用いた数学的手法を習得する。
②ベクトルの積分を含んだ計算ができる。
③フーリエ級数の考え方を理解し、フーリエ級数を用いて関数を表現できる。
④ラプラス変換を用いた微分方程式の解法を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1工学現象例についてベクトル解析の演算子を用いて表現できる。ベクトル解析の演算子に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。ベクトルの演算子に関する問題を解くことができない。
評価項目2工学現象例についてスカラー場・ベクトル場の線積分・面積分を用いて表現できる。スカラー場・ベクトル場の線積分・面積分に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。スカラー場・ベクトル場の線積分・面積分に関する問題を解くことができない。
評価項目3工学現象例についてフーリエ級数の概念を用いて表現できる。フーリエ級数に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。フーリエ級数に関する問題を解くことができない。
評価項目4工学現象例についてラプラス変換の概念を用いて説明できる。ラプラス変換に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。ラプラス変換に関する問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
授業では3年次までの微分積分・代数幾何等の基礎数学の知識を基に講義を行う。学生は予備知識として微分積分,線形代数の基本的な計算を復習しておくとよい。フーリエ変換、ラプラス変換においては指数・三角関数の積分、線形微分方程式についての知識を前提とする。
注意点:
前期:中間試験100点+期末試験100点+課題・小テスト50点
後期:中間試験100点+期末試験100点+課題・小テスト50点
総得点率(%)によって成績評価を行なう。
なお,成績評価に教室外学修の内容は含まれる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ベクトル基本演算の復習
2週 内積と外積
3週 ベクトルの微分積分、スカラー場・ベクトル場
4週 微分演算子
5週 勾配
6週 ベクトル場の発散と回転
7週 位置ベクトルの発散と回転
8週 中間試験
2ndQ
9週 ラプラス変換紹介
10週 様々な関数のラプラス変換
11週 ラプラス逆変換
12週 ラプラス変換を用いた微分方程式の解法と演習
13週 単位関数・デルタ関数
14週 合成積・応答
15週 期末試験
16週 フォローアップ
後期
3rdQ
1週 空間曲線
2週 線積分
3週 線積分の演習
4週 面積分
5週 面積分の演習
6週 積分公式(発散定理)
7週 積分公式(ストークスの定理)
8週 中間試験
4thQ
9週 三角関数の積分公式,直交性
10週 フーリエ級数の性質
11週 フーリエ級数の収束定理とパーセバルの等式
12週 常微分方程式と偏微分方程式
13週 偏微分方程式とフーリエ級数1
14週 偏微分方程式とフーリエ級数2
15週 期末試験
16週 フォローアップ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験課題合計
総合評価割合200200100500
前期10010050250
後期10010050250