工業力学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 工業力学
科目番号 0113 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 工業力学入門(伊藤勝悦・森北出版)
担当教員 石丸 和博

到達目標

本授業では、1・2学年時の物理学で学んだ力学の知識を基にして、特に機械の運動に関わる力学を習得することし、具体的には機械工学におけるその他の力学を学ぶ上で必要となる以下の基礎的事項を掲げる。
① 力(合成を含む)とモーメントを理解し、力のつり合いおよび重心を計算できる。
② 直線運動・平面運動の速度・加速度・移動距離を計算できる。
③ 各種運動の運動方程式が導出できる。
④ 物体の慣性モーメントの概念を理解し、計算できる。
⑤ 力積、運動量およびエネルギーの概念を理解し、計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1力(合成を含む)とモーメントを(8割以上)説明、そして力のつり合いおよび重心を計算できる。力(合成を含む)とモーメントを(6割以上)説明、そして力のつり合いおよび重心を計算できる。力(合成を含む)とモーメントを説明できず、そして力のつり合いおよび重心を計算できない。
評価項目2直線運動・平面運動の速度・加速度・移動距離を(8割以上)計算できる。直線運動・平面運動の速度・加速度・移動距離を(6割以上)計算できる。直線運動・平面運動の速度・加速度・移動距離を計算できない。
評価項目3各種運動の運動方程式が(8割以上)導出できる。各種運動の運動方程式が(6割以上)導出できる。各種運動の運動方程式が導出できない。
評価項目4物体の慣性モーメントの概念を(8割以上)説明、そして計算できる。物体の慣性モーメントの概念を(6割以上)説明、そして計算できる。物体の慣性モーメントの概念を説明できず、そして計算できない。
評価項目5力積、運動量およびエネルギーの概念を(8割以上)説明、そして計算できる。力積、運動量およびエネルギーの概念を(6割以上)説明、そして計算できる。力積、運動量およびエネルギーの概念を説明できず、そして計算できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
授業は、教科書と板書を中心に行うので、各自学習ノートを充実させること。
 1、2学年に学習した物理のうち、力学に相当するところを十分に復習しておくこと。
 機械の設計等において、どのような箇所に特に役に立つ内容かを常に意識して学習すること。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 力(1)力の3要素・力の合成と分解
2週 力(2)力のモーメントと偶力、偶力のモーメント
3週 力(3)いろいろな場合の力の合成
4週 力のつり合い(1)力のつり合い・力のつり合い条件式
5週 力のつり合い(2)トラスとその解法Ⅰ
6週 力のつり合い(2)トラスとその解法Ⅱ
7週 総合演習(1)
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 重心(1)重心の定義と代表図形の重心
10週 重心(2)重心の計算法Ⅰ
11週 重心(3)重心の計算法Ⅱ
12週 直線運動(1)等加速度運動の基本3式
13週 直線運動(2)運動の方程式の誘導
14週 総合演習(2)
15週 前期期末試験
16週 期末試験の解答と解説、前期のまとめ
後期
3rdQ
1週 平面運動(1)平面運動の基礎式
2週 平面運動(2)円運動と法線加速度
3週 運動方程式(1)運動の法則とダランベールの原理
4週 運動方程式(2)運動方程式の導き方Ⅰ
5週 運動方程式(3)運動方程式の導き方Ⅱ
6週 運動方程式(4)円運動と力
7週 総合演習(3)
8週 後期中間試験
4thQ
9週 剛体の運動(1)慣性モーメントとは
10週 剛体の運動(2)慣性モーメントの計算法
11週 剛体の運動(3)固定軸と回転運動
12週 力積と運動量・仕事と力のモーメントによる仕事
13週 エネルギーとエネルギー保存の法則・滑車
14週 総合演習(4) 
15週 後期期末試験
16週 期末試験の解答の解説、後期のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8317100
得点8317100