機構学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 機構学
科目番号 0114 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 機構学,森田均,実教出版を教科書とする.
担当教員 山田 実

到達目標

これまで物理学で学んできた,物体の運動についての知識を基に,機械の機構に関する以下の基礎的事項を修得することを目的とする.
①機構における運動を解析できる.
②リンクによる機械の運動を理解し,設計できる.
③摩擦伝動機構および歯車装置による機械の運動を理解し,設計できる.
④巻き掛けおよびカム機構による機械の運動を理解し,設計できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機構における運動の解析(瞬間中心、速度、加速度)を具体的な機構に適応できる.機構における運動の解析(瞬間中心、速度、加速度)ができる.機構における運動の解析(瞬間中心、速度、加速度)ができない.
評価項目2リンクによる機械の運動を具体的な機構に適応できる.リンクによる機械の運動を説明でき,諸量を計算できる.リンクによる機械の運動を説明できない.
評価項目3摩擦伝動機構および歯車装置による機械の運動を具体的な機構に適応できる摩擦伝動機構および歯車装置による機械の運動を説明でき,諸量を計算できる.摩擦伝動機構および歯車装置による機械の運動を説明できない.
標記の件4巻き掛けおよびカム機構による機械の運動を具体的な機構に適応できる.巻き掛けおよびカム機構による機械の運動を説明でき,諸量を計算できる.巻き掛けおよびカム機構による機械の運動を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
機械設計製図Iで学習した機構,物理で学習した物体の運動に関係するところを十分復習しておくこと.遅刻した場合は授業を中断しても良いので遅れた旨を教員に知らせること.
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 機構学とは
2週 機素・対偶・連鎖,自由度
3週 機構の運動と瞬間中心
4週 3瞬間中心の定理
5週 機構における速度(移送法,分解法)
6週 機構における速度(連接法,写像法)
7週 機構における加速度,コリオリ力
8週 中間試験
2ndQ
9週 リンク機構(1)4節回転連鎖、グラスホフの定理
10週 リンク機構(2)てこクランク機構,スライダクランク連鎖
11週 リンク機構(3)往復スライダ機構,揺動スライダクランク機構
12週 リンク機構(4)両スライダクランク連鎖,スライダてこ連鎖
13週 リンク機構(5)直線運動機構
14週 前期の復習
15週 期末試験
16週 レゴを使った演習
後期
3rdQ
1週 摩擦伝動装置
2週 だ円車
3週 円すい車,摩擦車の伝達
4週 歯車(1)用語の説明
5週 歯車(2)サイクロイド歯形,インボリュート歯形
6週 歯車(3)かみ合い率
7週 歯車(4)すべり率
8週 中間試験
4thQ
9週 歯車(5)転位歯車,歯車の種類,歯車列
10週 カム機構(1)カム装置とカムの種類
11週 カム機構(2)カム線図とカムの輪郭曲線
12週 巻き掛け伝動機構(1)平ベルトによる伝動、ベルトの長さと巻き掛け角
13週 巻き掛け伝動機構(2)ベルトの張力と伝動動力
14週 後期の復習
15週 期末試験
16週 レゴを使った演習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合40040440
得点40040440