機械設計製図Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 機械設計製図Ⅱ
科目番号 0121 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実技 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 機械製図(林 洋次ほか13名、実教出版・検定教科書), 小型往復空気圧縮機の設計(常広睦之助、中尾洋一 共著、パワー社), 配布プリント
担当教員 高橋 憲吾

到達目標

1年次・2年次の製図知識を基に、簡単な機械を取り上げ、複数の要素からなる機構を理解し、仕様にあわせた設計計算の手法や規格の適用を学び、設計計算に基づく部品図の作成や部品を組み合わせた組立図を作成し、設計の妥当性を検討できる能力を養う。具体的には以下の項目を目標とする。
① 溶接記号の理解と適用
② 減速機の設計を基に部品を作成し、機構を理解する
③ 空気圧縮機の設計を基に部品を作成し、機構を理解する
④ 累積公差方式の理解と適用

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1溶接記号に関する問題を正確(8割以上)に解ける溶接記号に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解ける溶接記号に関する問題を解けない
評価項目2減速機の構成部品について正確(8割以上)に設計計算とモデルの作成ができる減速機の構成部品についてほぼ正確(6割以上)に設計計算とモデルの作成ができる減速機の構成部品について設計計算とモデルの作成できない
評価項目3空気圧縮機の構成部品について正確(8割以上)に設計計算とモデルの作成ができる空気圧縮機の構成部品についてほぼ正確(6割以上)に設計計算とモデルの作成ができる空気圧縮機の構成部品について設計計算とモデルの作成ができない
評価項目4累積公差方式による公差について正確(8割以上)に計算できる累積公差方式による公差についてほぼ正確(6割以上)に計算できる累積公差方式による公差について計算できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
1. 簡単な機械を題材に、仕様に合せて設計計算を行い、部品図・組立図を作成することにより設計がどのように進められるかを理解すること
2. 3D-CADを利用して、部品同士を組み合わせ、運動をシミュレーションすることによって、問題を発見し改善改良を繰り返すことで、より良い機械を作り出そうとする設計プロセスを理解すること
3. やむなく遅刻した場合の記録の確認は学生の責任とし、到着後直ちに教員に申し出ること
4. 他人のデータをコピーするなど自らの努力なしに課題を提出したとみなした場合は、その真偽を問わず減点する
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 溶接記号の図示方法
2週 溶接記号 演習
3週 減速機 構造理解と基本設計
4週 減速機 設計計算
5週 減速機 設計計算
6週 減速機 部品設計
7週 減速機 部品設計
8週 中間試験
2ndQ
9週 減速機 部品設計
10週 減速機 部品図 3D-CAD(入力軸系)
11週 減速機 部品図 3D-CAD(中間軸系)
12週 減速機 部品図 3D-CAD(出力軸系)
13週 減速機 部品図 3D-CAD(歯車箱)
14週 減速機 部分アセンブリと修正3D-CAD
15週 期末試験
16週 減速機 アセンブリ3D-CAD
後期
3rdQ
1週 累積公差
2週 累積公差
3週 圧縮機 機能と構造
4週 圧縮機 基本設計
5週 圧縮機 ピストン 基本設計
6週 圧縮機 ピストン 部品図 3D-CAD
7週 圧縮機 連接棒 部品図 3D-CAD
8週 圧縮機 クランク軸 部品図 3D-CAD
4thQ
9週 中間試験
10週 フォローアップ
11週 圧縮機 アセンブリ 3D-CAD
12週 圧縮機 ピストン 製作図2D
13週 圧縮機 クランク軸 製作図2D
14週 圧縮機 連接棒 製作図2D
15週 期末試験
16週 圧縮機 組立図 分解図2D

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

提出課題中間試験期末試験合計
総合評価割合343333100
得点343333100