弾性力学

科目基礎情報

学校	岐阜工業高等専門学校	開講年度	平成28年度 (2016年度)
授業科目	弾性力学
科目番号	0127	科目区分	専門 / 選択
授業形態	講義	単位の種別と単位数	学修単位: 1
開設学科	機械工学科	対象学年	5
開設期	前期	週時間数	1
教科書/教材	プリント
担当教員	小栗 久和

到達目標

本授業ではテンソル量としての応力，ひずみおよび応力・ひずみ関係の学習と，弾性解析に多用されている有限要素法の原理の理解を目標とする．この授業により，弾性解析の基礎を修得することが出来る．
①総和規約，テンソル量の考え方が理解できる．
②テンソル量としての応力，ひずみが理解できる．
③弾性体の構成式が理解できる．　　　　
④仮想仕事の原理による有限要素法の基礎式が理解できる．
⑤簡単な有限要素モデルの演習問題により，平面応力問題の有限要素解析が理解できる．

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	総和規約，テンソル量の考え方が8割以上理解できる．	総和規約，テンソル量の考え方が6割以上理解できる．	総和規約，テンソル量の考え方が理解できない．
評価項目2	テンソル量としての応力，ひずみの問題が正確に（8割以上）解ける．	テンソル量としての応力，ひずみの問題がほぼ正確に（6割以上）解ける．	テンソル量としての応力，ひずみの問題が解けない．
評価項目3	弾性体の構成式が8割以上理解できる．	弾性体の構成式が6割以上理解できる．	弾性体の構成式が理解できない．
評価項目4	弾性解析のための有限要素法の基礎式の導出が8割以上理解できる．	弾性解析のための有限要素法の基礎式の導出が6割以上理解できる．	弾性解析のための有限要素法の基礎式の導出が理解できない．
評価項目5	簡単な有限要素モデルの演習問題が正確に解け，平面応力問題の有限要素解析が8割以上理解できる．	簡単な有限要素モデルの演習問題が正確に解け，平面応力問題の有限要素解析が6割以上理解できる．	簡単な有限要素モデルの演習問題が解けず，平面応力問題の有限要素解析が理解できない．

教育方法等

概要:

授業の進め方・方法:

・授業は板書を中心に行い，必要に応じてプリントを配布する．
・授業中，学習内容の理解度を確認する例題を出題するので，自ら解答し，復習すること．
・平面の方程式，ベクトル解析が基礎となるので十分復習しておくこと．
・遅刻した場合，必ず教員にその旨申し出ること．

注意点:

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	弾性力学の基礎　連続体とは・弾性力学の体系
		2週	直交座標系におけるベクトルとテンソル　総和規約
		3週	座標変換
		4週	応力と応力の平衡方程式１　応力・応力の平衡方程式
		5週	応力と応力の平衡方程式２　コーシーの関係・主応力と応力の不変量
		6週	変形とひずみ１　変形・ひずみ
		7週	変形とひずみ２　ひずみの適合方程式・主ひずみとひずみの不変量
		8週	中間のまとめ
	2ndQ
		9週	弾性体の構成式１　弾性材料と線形弾性理論
		10週	弾性体の構成式２　等方弾性体の構成式
		11週	有限要素法による２次元弾性解析１　平面問題の構成式・変形とひずみ
		12週	有限要素法による２次元弾性解析２　形状関数・仮想仕事の原理
		13週	有限要素法による２次元弾性解析３　剛性マトリックス
		14週	有限要素法による２次元弾性解析４　境界条件・連立一次方程式の解法
		15週	まとめ
		16週

評価割合

	試験	レポート	合計
総合評価割合	80	20	100
得点	80	20	100