到達目標
以下の各項目を到達目標とする.
①システムとして捉える感覚を身につける.
②最適化法,待ち行列,システムの信頼性などのシステム工学の方法論を修得する.
③システム技法を各自の専門分野に応用する.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 実際の現象や問題をシステムとして表現できる. | システムの概念について理解し,説明ができる. | システムの概念について説明できない. |
評価項目2 | 最適化問題の定式化ができ,線形計画法や動的計画法を応用できる. | 線形計画法や動的計画法を用いて最適化問題が解ける. | 線形計画法や動的計画法を用いて最適化問題が解けない. |
評価項目3 | 待ち行列のモデルを定式化でき,実際の問題に応用できる. | 待ち行列のモデルを理解し,平均客数などが求められる. | 待ち行列の平均客数などが求められない. |
評価項目4 | システムの信頼性・保全性・安全性を実際の問題に応用できる. | システムの信頼性・保全性・安全性を評価できる. | システムの信頼性・保全性・安全性を評価できない. |
評価項目5 | 各自の専門分野にシステム工学の手法を応用できる. | 各自の専門分野にシステム工学的なアプローチができる. | 各自の専門分野にシステム工学的なアプローチができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
システム工学では各分野に渡る横断的な方法論を扱う.この授業では現実の問題をシステムとしてとらえ,システム工学的なアプローチができる能力を養う.
授業の進め方・方法:
授業の進め方とアドバイス:授業は講義を中心とするが,演習も取り入れ具体的な問題を解いてもらう.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
成績評価に教室外学修の内容は含まれる.
学習目標・教育目標:(D-2)75%,(E)25%
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
システム工学とは( AL のレベル C) |
システムの定義について説明できる.(授業外学習・事前)いくつかのシステムの分類を調べ,具体例を挙げる.(約3時間)(授業外学習・事後) moodleに示した課題を解く.(約1時間)
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2週 |
スケジューリング(1)( AL のレベル C) |
PERTのアローダイヤグラムが書ける.(授業外学習・事前)スケジューリングの手法について調べておく.(約2時間)(授業外学習・事後) moodleに示した課題を解く.(約2時間)
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3週 |
スケジューリング(2) |
スケジューリング問題が説明できる.(授業外学習・事前)ディスパッチングルールについて調べる.(約2時間)(授業外学習・事後) moodleに示した課題を解く.(約2時間)
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4週 |
線形計画法 |
線形計画問題が説明できる.(授業外学習・事前)教科書p.27からp.35までを読んでおく(約2時間) (授業外学習・事後) 演習問題2・1(約2時間)
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5週 |
シンプレックス法 |
シンプレックス法の概要が説明できる.(授業外学習・事前)教科書p.37からp.38までを読んでおく(約2時間) (授業外学習・事後) 演習問題2・2,2・3(約2時間)
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6週 |
動的計画法 |
最適性原理が理解できる.(授業外学習・事前)教科書p.43からp.47までを読んでおく(約2時間)(授業外学習・事後) 演習問題2・10(約2時間)
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7週 |
待ち行列(1) |
待ち行列問題が説明できる.(授業外学習・事前)教科書p.73からp.76までを読んでおく(約2時間) (授業外学習・事後) 演習問題3・1,3・2(約2時間)
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8週 |
待ち行列(2)( AL のレベル C) |
M/M/1の待ち行列が計算できる.(授業外学習・事前)教科書p.76からp.80までを読んでおく(約2時間) (授業外学習・事後) 演習問題3・3,3・4(約2時間)
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4thQ |
9週 |
システムの信頼性 |
信頼度が計算できる.(授業外学習・事前)教科書p.96からp.101までを読んでおく(約2時間)(授業外学習・事後) 演習問題4・1(約2時間)
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10週 |
システムの構造と信頼性 |
システムの構造と信頼性の関係が説明できる.(授業外学習・事前)教科書p.101からp.106までを読んでおく(約2時間 )(授業外学習・事後) 演習問題4・2,4・3(約2時間)
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11週 |
システムの保全性・安全性 |
保全性,可用性,安全性が説明できる.(授業外学習・事前)教科書p.107からp.114までを読んでおく(約2時間)(授業外学習・事後) フェールセーフについて調べる.(約2時間)
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12週 |
動的モデル解析 |
線形システムの状態方程式が説明できる.(授業外学習・事前) 教科書p.126からp.132までを読んでおく(約2時間)(授業外学習・事後) 生態システムモデルについて調べる.(約2時間)
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13週 |
マルコフ過程 |
マルコフ過程の状態確率が計算できる.(授業外学習・事前) マルコフ過程について調べる.(授業外学習・事後) moodleに示した課題を解く(約2時間)
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14週 |
さまざまなシミュレーション |
シミュレーション技法について理解できる.(授業外学習・事前)教科書p.137からp.146までを読んでおく(約2時間) (授業外学習・事後) さまざまなシミュレーション技法について調べる.(約2時間)
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
システム工学のまとめ |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 30 | 130 |
得点 | 100 | 30 | 130 |