機械設計製図Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械設計製図Ⅱ
科目番号 0176 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実技 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 機械製図(林 洋次ほか13名、実教出版・検定教科書), 小型往復空気圧縮機の設計(常広睦之助、中尾洋一 共著、パワー社), 配布プリント
担当教員 高橋 憲吾

到達目標

以下の項目を目標とする。
① 溶接記号の理解と適用
② 減速機の設計を基に部品を作成し、機構を理解する
③ 空気圧縮機の設計を基に部品を作成し、機構を理解する
④ 累積公差方式の理解と適用

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
溶接記号に関する問題を正確(8割以上)に解ける溶接記号に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解ける溶接記号に関する問題を解けない
減速機の構成部品について正確(8割以上)に設計計算とモデルの作成ができる減速機の構成部品についてほぼ正確(6割以上)に設計計算とモデルの作成ができる減速機の構成部品について設計計算とモデルの作成できない
空気圧縮機の構成部品について正確(8割以上)に設計計算とモデルの作成ができる空気圧縮機の構成部品についてほぼ正確(6割以上)に設計計算とモデルの作成ができる空気圧縮機の構成部品について設計計算とモデルの作成ができない
累積公差方式による公差について正確(8割以上)に計算できる累積公差方式による公差についてほぼ正確(6割以上)に計算できる累積公差方式による公差について計算できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1年次・2年次の製図知識を基に、簡単な機械を取り上げ、複数の要素からなる機構を理解し、仕様にあわせた設計計算の手法や規格の適用を学び、設計計算に基づく部品図の作成や部品を組み合わせた組立図を作成し、設計の妥当性を検討できる能力を養う。
授業の進め方・方法:
1. 簡単な機械を題材に、仕様に合せて設計計算を行い、部品図・組立図を作成することにより設計がどのように進められるかを理解すること
2. 3D-CADを利用して、部品同士を組み合わせ、運動をシミュレーションすることによって、問題を発見し改善改良を繰り返すことで、より良い機械を作り出そうとする設計プロセスを理解すること
注意点:
1. やむなく遅刻した場合の記録の確認は学生の責任とし、到着後直ちに教員に申し出ること
2. 他人のデータをコピーするなど自らの努力なしに課題を提出したとみなした場合は、その真偽を問わず減点する
学習・教育目標:(D-2 設計・システム系)100%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 溶接記号の図示方法
(ALレベルC)
溶接記号を理解できる
2週 溶接記号 演習
(ALレベルC)
溶接記号を理解できる
3週 減速機 構造理解と基本設計
(ALレベルC)
減速機の構造を理解し、設計できる
4週 減速機 設計計算
(ALレベルB)
減速機を設計できる
5週 減速機 設計計算
(ALレベルB)
減速機を設計できる
6週 減速機 部品設計
(ALレベルC)
減速機を設計できる
7週 減速機 部品設計
(ALレベルC)
減速機を設計できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 減速機 部品設計
(ALレベルC)
減速機を設計できる
10週 減速機 部品図 3D-CAD(入力軸系)
(ALレベルC)
CADで減速機の部品の3Dモデルを作成できる
11週 減速機 部品図 3D-CAD(中間軸系)
(ALレベルC)
CADで減速機の部品の3Dモデルを作成できる
12週 減速機 部品図 3D-CAD(出力軸系)
(ALレベルC)
CADで減速機の部品の3Dモデルを作成できる
13週 減速機 部品図 3D-CAD(歯車箱)
(ALレベルC)
CADで減速機の部品の3Dモデルを作成できる
14週 減速機 部分アセンブリと修正3D-CAD
(ALレベルC)
CADで減速機の部品をアセンブリできる
15週 期末試験
16週 減速機 アセンブリ3D-CAD
(ALレベルC)
CADで減速機の部品をアセンブリできる
後期
3rdQ
1週 累積公差 累積公差を理解できる
2週 累積公差 累積公差を理解できる
3週 空気圧縮機 機能と構造
(ALレベルC)
空気圧縮機の機能と構造を理解できる
4週 空気圧縮機 基本設計
(ALレベルB)
空気圧縮機を設計できる
5週 空気圧縮機 ピストン 基本設計
(ALレベルB)
空気圧縮機を設計できる
6週 空気圧縮機 ピストン 部品図 3D-CAD
(ALレベルC)
CADで空気圧縮機の部品の3Dモデルを作成できる
7週 空気圧縮機 連接棒 部品図 3D-CAD
(ALレベルC)
CADで空気圧縮機の部品の3Dモデルを作成できる
8週 空気圧縮機 クランク軸 部品図 3D-CAD
(ALレベルC)
CADで空気圧縮機の部品の3Dモデルを作成できる
4thQ
9週 中間試験
10週 空気圧縮機 アセンブリ 3D-CAD
(ALレベルC)
CADで空気圧縮機の部品をアセンブリできる
11週 チーム設計 部品
(ALレベルB)
CADで機械の部品の3Dモデルを作成できる
12週 チーム設計 部品
(ALレベルB)
CADで機械の部品の3Dモデルを作成できる
13週 チーム設計 アセンブリ
(ALレベルB)
CADで機械の部品をアセンブリできる
14週 チーム設計 プレゼン
(ALレベルB)
CADで作成した機械の構造・用途についてプレゼンできる
15週 期末試験
16週 フォローアップ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4前10,前11,前12,前13,前14,前16,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4前4,前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前16
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。3前3,前4,前5,前6,前7,前9,後3,後4,後5

評価割合

提出課題中間試験期末試験合計
総合評価割合343333100
得点343333100