概要:
職業人や技術者として生きていくために大切なこと、倫理的に行動する上で大切なことを理解するとともに、実際にグループ討論等によって、意見の異なる人とも協働できるようになり、学んだことを自分の意見に消化し身につける。
授業の進め方・方法:
社会人は、大きなテーマがある仕事でも、決まった作業のような仕事でも、毎日新たな問題が発生し、考え教わりながら対処することで、様々なことを学び身につけていく。この科目でも毎回、座学だけでなく何らかの作業を行い身につけていくとともに、その成果で評価する。また、社会人が現実に出会う倫理問題は答えが1つに定まらず、考え方や価値観、能力、置かれた状況によって答えが違ってくる。グループ討論でも小レポートでも、まず自分で考えるのは当然として、異なる意見にも耳を傾けて理解しようとして欲しい。そうすることで、社会人としてのコミュニケーション力や多様な人々と関わり合える柔軟性が身に付くだろう。想像力と集中力を積極的に発揮してもらいたい。
注意点:
期末試験は行わない。
学習・教育目標(A-2)100%
JABEE基準1(1):(b)
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス~社会人になること |
学業の生活と社会人・職業人・技術者生活との違いを理解する。(小レポート作成)
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2週 |
実践に役立てる学び方 |
学問を現実の問題状況に結び付けて学ぶことの大切さを理解する。(グループワーク)
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3週 |
専門家の知と倫理 |
三現主義・5ゲン主義の大切さを理解する。(小レポート作成)
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4週 |
善意の動機と倫理 |
動機が倫理的でも,非倫理的な結果や影響を及ぼし得る可能性(危険性)を理解する。(グループワーク)
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5週 |
倫理の基本 |
倫理が,組織や人そのもの・判断や行為・結果と影響・手続きによって評価されることを理解する。(小レポート作成)
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6週 |
法を守ることと倫理 |
法が技術の後追いになること,それ故に技術者が倫理的に判断する必要があることを理解する。(小レポート作成)
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7週 |
安全の理論1 |
現場的で経験的な安全活動が,気概発生のメカニズムや3ステップメソッドなどの理論化によってより合理的な安全技術になったことを理解する。(グループワーク)
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8週 |
安全の理論2 |
リスクアセスメントなどの技術評価の必要性を理解し,安全確認型システムへの発展を通じて専門技術の進化を生み出す探求の大切さを理解する。(グループワーク)
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2ndQ |
9週 |
技術知の戦略 |
技術や行為の不確実性に対して技術者がとっている失敗最小の戦略と実害最小の戦略を理解する。(小レポート作成)
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10週 |
チームワーク |
報連相や標準化と改善など,チームワークで大切なことを理解する。(グループワーク)
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11週 |
組織における専門家の役割と説得 |
専門家が非専門家を含む組織の中で説得的に行動する仕方を理解する。(小レポート作成)
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12週 |
組織と個人との間の諸問題 |
社会的責任と持続可能性について理解出来る。(グループワーク)
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13週 |
価値観の多様化と持続可能性 |
現代史の同時代的な倫理としての、持続可能性や社会的責任についての基本的を理解する。(小レポート作成)
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14週 |
高度情報化社会での倫理 |
高度情報化社会における倫理の基本について理解する。(グループワーク)
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15週 |
様々な場面と立場の倫理 |
公的あるいは信託された者としての倫理的責任と振る舞い方を理解する。(小レポート作成)
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 3 | |
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 3 | |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 3 | |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 3 | |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 3 | |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 3 | |
グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | 異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | |