世界史

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 世界史
科目番号 0004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 詳説世界史(山川出版社)
担当教員 菅原 崇,空 健太,小早川 裕悟

到達目標

①近代以降の世界の時間の経過に伴う変化を認識することができる。
②近代以降の世界の歴史に見られるパターンを特定することができる。
③批判的jに思考することができる。
④多様な文化を尊重することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
到達目標①:近代以降の世界の時間の経過に伴う変化を認識し、自らの言葉で論理的に説明することができる近代以降の世界の時間の経過に伴う変化を認識しているが、それを十分に論理的に説明できないことがある近代以降の世界の時間の経過に伴う変化を認識し、自らの言葉で論理的に説明することができる
到達目標②:近代以降の世界の歴史に見られるパターンを特定し、自らの言葉で論理的に説明することができる近代以降の世界の歴史に見られるパターンを特定しているが、それを十分に論理的に説明できないことがある近代以降の世界の歴史に見られるパターンを特定し、自らの言葉で論理的に説明することができる
到達目標③:情報を鵜呑みにせず、ソースを検討するなど批判的に考えた上で、自らの主張の根拠として用いることができる情報を鵜呑みにせず、ソースを検討するなど批判的に考えているが、その上で情報を活用することができないことがある情報を鵜呑みにせず、ソースを検討するなど批判的に考えた上で、自らの主張の根拠として用いることができる
到達目標④:文化の多様性を理解し、それぞれの文化を尊重し、他者や他国に対するステレオタイプ的な意見に疑いを持ち、反論することができる文化の多様性を理解し、それぞれの文化を尊重する重要性は理解していても、行動には結びついていない他者や他国に対するステレオタイプ的な意見を有し、時に他国を見下すことがある

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会系教科は、今日の変化する社会における社会の問題の枠組みとその背景を提供するものです。歴史は、現在の議論を引き起こす問題や出来事を理解することに関係します。今日および未来の市民は、指導的立場に立つ人ももちろん、過去が現在や未来にどのように影響しているかを学ぶ必要があります。過去をよりよく理解することは、将来のための効果的な決定を下すことに役立つからです。
歴史を学ぶことの本質的な価値は、知識の獲得だけではありません。歴史的に考えるというスキルを学ぶことにあると確信しています。世界史の場合、時間の経過に伴う変化を認識すること、パターンを特定すること、情報源を調査すること、批判的に読み・書くこと、多様な文化の理解などを意味します。
授業の進め方・方法:
授業は、歴史的な文脈で現在の問題について考える方法を学び、批判的で洞察力のある質問を生み出す方法を学び、市民の役割と自分たちが生活する社会への関与を理解する手助けとなるように行います。皆さんにとって最もよい学びは、教師と生徒の双方が学習のプロセスに関わり、皆さんが歴史と自分自身に関連性を見出した時に生まれます。
以下に示すガイドラインは、教室にいる者全員の利益のためです。真摯に受け止め、誰もが学び合うことのできる協力的で敬意のある教室を創ることに貢献してください。
・教室における誰もが敬意を持って扱われる。
・教室の学びは個人だけでなく周囲との関わりによって促進される。
注意点:
学習・教育目標:(A-1)100%
英語導入計画:なし

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期イントロダクション
(ALのレベルC)
この授業の目標・進め方・評価方法を理解する
現代世界のキーワードを説明する
2週 現代の世界(1)
(ALのレベルC)
現代世界のキーワードを説明する
3週 現代の世界(2)
(ALのレベルC)
現代世界のキーワードを説明する
4週 Unit1 諸地域世界の特質(1)
(ALのレベルC)
東アジア世界の特質や歴史の展開を、中国を中心に理解する
5週 Unit1 諸地域世界の特質(2)
(ALのレベルC)
インドや東南アジア世界の形成の状況や特質を把握する
6週 Unit1 諸地域世界の特質(3)
(ALのレベルC)
インドや東南アジア世界の形成の状況や特質を把握する
7週 Unit1 諸地域世界の特質(4)
(ALのレベルB)
キーワードをもとに諸地域世界の共通点と相違点を考察する
8週 Unit1の単元到達度評価
(ALのレベルA)
Unit1の到達度評価を行う(論述)
2ndQ
9週 Unit2 アジア諸国の繁栄(1)
(ALのレベルC)
明・清の歴史の展開や、東南アジアの状況、世界の一体化と当時の日本の関わりなどを把握する
10週 Unit2 アジア諸国の繁栄(2)
(ALのレベルC)
オスマン帝国・ティムール朝・サファヴィー朝・ムガル帝国の展開とイスラーム世界の再編について把握する
11週 Unit2の単元到達度評価
(ALのレベルA)
Unit2の到達度評価を行う(人物紹介&解釈)
12週 Unit3 世界の一体化とヨーロッパ(1)
(ALのレベルC)
大航海時代の展開と世界の結びつきや交流について把握する
13週 Unit3 世界の一体化とヨーロッパ(2)
(ALのレベルB)
ヨーロッパ諸国の世界進出の状況を把握させ、貿易などを軸とする世界の一体化の状況を把握する
14週 Unit3 世界の一体化とヨーロッパ(3)
(ALのレベルB)
どんな商品が世界を結びつけたかを考察する
15週 Unit3の単元到達度評価
(ALのレベルA)
Unit3の到達度評価を行う(世界商品の考察)
16週
後期
3rdQ
1週 Unit4 近代の欧米社会(1)
(ALのレベルC)
イギリス・アメリカ・フランスでの革命の特徴について把握する
2週 Unit4 近代の欧米社会(2)
(ALのレベルC)
革命以後、19世期前半のヨーロッパ社会の特徴について把握する
3週 Unit4 近代の欧米社会(3)
(ALのレベルB)
資本主義と社会主義の思想について把握する
4週 Unit4の単元到達度評価
(ALのレベルA)
Unit4の到達度評価を行う(アーバン・ゲーム)
5週 Unit5 ヨーロッパの進出とアジア(1)
(ALのレベルC)
インド・東南アジアが植民地化されていく過程を把握する
6週 Unit5 ヨーロッパの進出とアジア(2)
(ALのレベルC)
列強諸国の中国進出の状況を把握する
7週 Unit6 帝国主義とアジアの民族運動(1)
(ALのレベルC)
植民地化に抵抗する動きについて把握する
8週 Unit6 帝国主義とアジアの民族運動(2)
(ALのレベルC)
帝国主義時代の社会的特色とアフリカを含め、地球規模で植民地化が進行していったことを把握する
4thQ
9週 Unit5&6の単元到達度評価
(ALのレベルA)
Unit5&6の到達度評価を行う(模擬裁判)
10週 Unit7 2つの世界大戦(1)
(ALのレベルC)
19世期末から20世期中頃までの歴史を概観する。
11週 Unit7 2つの世界大戦(2)
(ALのレベルC)
ヴァイマル共和国とナチ党について考察する。
12週 Unit8 冷戦の時代(1)
(ALのレベルC)
第二次世界大戦後の国際関係について把握する
13週 Unit8 冷戦の時代(2)
(ALのレベルC)
1960年代以降の国際関係の変化について把握する
14週 Unit8 冷戦の時代(3)
(ALのレベルC)
冷戦以降の世界と現代の世界の特徴について考察する
15週 Unit7&8の単元到達度評価
(ALのレベルA)
Unit7&8の到達度評価を行う(筆記試験)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

筆記試験課題/レポート参加/関与合計
総合評価割合155035100
前期302050
後期15201550