世界史

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 世界史
科目番号 0004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書として、『高校世界史』(山川出版社)を指定する。
その他、必要に応じて学習材(プリント等)を配布する。
担当教員 小早川 裕悟

到達目標

①世界の時間の経過に伴う変化を認識することができる。
②世界の歴史に見られるパターンを把握することができる。
③資料や情報を批判的に思考することができる。
④多様な文化を尊重することができる。
岐阜高専ディプロマポリシー:(A)及び(C)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
到達目標①世界の時間の経過に伴う変化を認識し、自らの言葉で論理的に説明することができる。世界の時間の経過に伴う変化を認識し、説明することができる。世界の時間の経過に伴う変化を認識できず、説明することもできない。
到達目標②世界の歴史に見られるパターンを把握し、自らの言葉で論理的に説明することができる。世界の歴史に見られるパターンを把握し、説明することができる。世界の歴史に見られるパターンを把握できず、説明することもできない。
到達目標③資料や情報を鵜呑みにせず、ソースを検討するなど批判的に考えた上で、自らの主張の根拠として用いることができる。資料や情報を鵜呑みにせず、ソースを検討するなど批判的に考えているが、その上で情報を活用することができないことがある。資料や情報を鵜呑みにせず、ソースを検討するなど批判的に考えた上で、自らの主張の根拠として用いることができない。
到達目標④文化の多様性を理解し、それぞれの文化を尊重し、他者や他国に対するステレオタイプ的な意見に疑いを持ち、反論することができる。文化の多様性を理解し、それぞれの文化を尊重する重要性を理解することができる。文化の多様性を理解できず、それぞれの文化を尊重することもできない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会系教科は、今日の変化する社会における社会の問題の枠組みとその背景を提供するものです。歴史は、現在の議論を引き起こす問題や出来事を理解することに関係します。今日および未来の市民は、指導的立場に立つ人ももちろん、過去が現在や未来にどのように影響しているかを学ぶ必要があります。過去をよりよく理解することは、将来のための効果的な決定を下すことに役立つからです。
歴史を学ぶことの本質的な価値は、知識の獲得だけではありません。歴史的に考えるというスキルを学ぶことにあると確信しています。世界史の場合、時間の経過に伴う変化を認識すること、パターンを特定すること、情報源を調査すること、批判的に読み・書くこと、多様な文化の理解などを意味します。
授業の進め方・方法:
本授業は、教員による講義やグループワークなどのアクティブラーニングを組み合わせ、世界史の基本的知識・考えを習得する。
(事前準備の学習)教科書に目を通しておくこと。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
世界史は過去の事象を受け継いできており、前期の授業内容を後期で使用することがあるため、授業内容や発表内容をノートにとることを推奨する。また、グループワークなどにおいては教員の指示をしっかりと聞き、教員の要求に対応していくことが必要となる。
授業内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション
(ALのレベルC)
この授業の目標・進め方・評価方法を理解する。
現代世界のキーワードを理解する。
2週 古代文明の成立
(ALのレベルC)
古代文明成立期の様子を理解する。
3週 古代ヨーロッパ
(ALのレベルC)
ヨーロッパ周辺における中世以前の歴史的状況を理解する。
4週 古代イスラム社会
(ALのレベルC)
イスラム教成立以降の中東の歴史的状況を理解する。
5週 中世移行期の世界(1)
(ALのレベルC)
古代から中世への移行期の歴史的背景を理解する。
6週 中世移行期の世界(2)
(ALのレベルB)
古代から中世への移行期の特徴について、説明できる。
7週 世界の一体化とヨーロッパ
(ALのレベルC)
大航海時代の展開と世界の結びつきや交流について把握する。
8週 中間試験
2ndQ
9週 中世アジア(1)
(ALのレベルC)
明の歴史的展開を理解する。
10週 中世アジア(2)
(ALのレベルC)
明から清への移り変わりと歴史的展開を理解する。
11週 中世イスラム世界
(ALのレベルC)
ティムール朝・オスマン帝国・ムガル帝国の展開とイスラム世界の再編について把握する。
12週 近世ヨーロッパ(1)
(ALのレベルC)
絶対王政期と各国での革命の状況を理解する。
13週 近世ヨーロッパ(2)
(ALのレベルB)
各国の革命の特徴とその意義について、説明できる。
14週 近世ヨーロッパ(3)
(ALのレベルC)
産業革命発生前の状況について、理解する。
15週 期末試験
16週
後期
3rdQ
1週 産業革命
(ALのレベルC)
産業革命とウィーン体制について、理解する。
2週 アメリカの独立と発展
(ALのレベルC)
アメリカ独立前後における歴史的展開について、理解する。
3週 第一次世界大戦(1)
(ALのレベルC)
第一次世界大戦の背景・対立構図について、把握する。
4週 第一次世界大戦(2)
(ALのレベルC)
第一次世界大戦の終戦処理とその後の状況について、理解する。
5週 第一次世界大戦(3)
(ALのレベルB)
第一次世界大戦がその後の世界に与えた影響について、説明できる。
6週 ヨーロッパのアジア侵略(1)
(ALのレベルC)
イギリスのインド進出に関する歴史的展開を理解する。
7週 ヨーロッパのアジア侵略(2)
(ALのレベルC)
イギリスの中国進出及び西洋各国の東南アジア進出に関する歴史的展開を理解する。
8週 中間試験
4thQ
9週 第一次世界大戦後の世界
(ALのレベルC)
第一次世界大戦後の各国の変革につきまして、把握する。
10週 世界恐慌
(ALのレベルC)
世界恐慌に対する各国の対策とその影響について、理解する。
11週 世界恐慌後の世界
(ALのレベルC)
第二次世界大戦開戦に向けた動きを把握する。
12週 第二次世界大戦(1)
(ALのレベルC)
第二次世界大戦の背景・対立構図について把握する。
13週 第二次世界大戦(2)
(ALのレベルB)
第二次世界大戦の終戦処理とその後の世界に与えた影響について、説明できる。
14週 第二次世界大戦後の世界
(ALのレベルA)
第二次世界大戦後の国際関係の変化とその意義に対する見解を深める。
15週 期末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会社会近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12
第二次世界大戦以降、冷戦の展開と終結、その後現在に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後13,後14
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12

評価割合

試験課題ノート提出合計
総合評価割合1206020200
前期603010100
後期603010100