科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 地理
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書および資料集として,『新詳地理B』(帝国書院)、『新詳地理資料COMPLETE2018』(帝国書院)を指定する。その他、必要に応じて学習材(プリント等)を配布する。
担当教員 小早川 裕悟

到達目標

1.地理的用語を理解できる。
2.地理的環境と人間活動の結びつきを理解できる。
3.聞き手を考えたプレゼンテーションなどを行い、地域期・地球的諸問題について分析し、自らの考えを論理的に述べることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1本授業で扱った地理的用語に関する問題を正しく答えることができる。本授業で扱った地理的用語に関する問題をおおむね正確に答えることができる。本授業で扱った地理的用語に関する問題を答えることができない。
到達目標2地理的環境と人間活動の結びつきに関する問題を正しく答えることができる。地理的環境と人間活動の結びつきに関する問題をおおむね正確に答えることができる。地理的環境と人間活動の結びつきに関する問題を答えることができない。
到達目標3プレゼンテーションなどを通して、地理的諸問題に対する自らの考えを論理的に説明することができる。プレゼンテーションなどを通して、地理的諸問題に対する自らの考えを説明することができる。プレゼンテーションなどを通して、地理的諸問題に対する自らの考えを説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地理とは、環境と人間活動を結びつけ、地域的及び地球的諸問題の分析を行う学問である。前期授業では、主に世界や日本の地形や気候、地理的人間活動を理解する。後期授業では、主に地域・地球的諸問題を具体的に取り上げ、グループワークやパワーポイントでの発表・質疑応答などに取り組むことにより、学生の地理的思考力の定着を図る。また、発表では、各自で課題を設定し、パワーポイントを作成する。そのため、発表内容はもちろんのこと、聞き手を意識した取り組みや意識が求められる。
これにより、地理的問題に対して、学生各自の視点から問題解決方法へ導くことを本授業の目標とする。さらに、プレゼンテーションを通して、自らの考えを的確に他人に伝える能力の養成にも取り組むこととする。
授業の進め方・方法:
本授業は、教員による講義やグループワーク・プレゼンテーションなどのアクティブ・ラーニングを組み合わせ、地理の基本的知識・考えを習得する。
英語導入計画:なし

注意点:
前期の授業内容を後期で使用することや発表内容を定期試験で出題することもあるため、授業内容・発表内容をノートにとることを推奨する。また、グループワークなどにおいては教員の指示をしっかりと聞き、教員の要求に対応していくことが必要となる。
学習・教育目標:(A-1)100%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期授業ガイダンス及び岐阜県の地理的環境<ALのレベルB> 岐阜県を取り巻く地理的環境を再認識する。
2週 自然環境1(地形)<ALのレベルC> 世界の主立った地形とその特徴が理解できる。
3週 自然環境2(世界の気候と生活)<ALのレベルC> 世界の気候と気候に結びつく生活の特徴が理解できる。
4週 自然環境3(日本の気候と生活)<ALのレベルC> 日本の気候と気候に結びつく生活の特徴が理解できる。
5週 資源と産業1(農林水産業)<ALのレベルC> 農林水産業の実態と食糧問題が理解できる。
6週 資源と産業2(エネルギー、工業)<ALのレベルC> エネルギーと工業の関係性が理解できる。
7週 資源と産業3(第三次産業)<ALのレベルB> 第三次産業の実態を理解し、各産業の問題点を考察できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 世界の人口と人口問題<ALのレベルC> 世界の人口と人口が引き起こす問題を理解できる。
10週 村落の成立と生活<ALのレベルC> 村落部の生活と問題点が理解できる。
11週 都市での居住と都市の再生<ALのレベルC> 都市部の生活と問題点が理解できる。
12週 日本の地理的特徴と諸問題1(グループワーク)<ALのレベルB> 各グループ毎に課題を設定し、解決策や対策などの個々の意見を形成する。
13週 日本の地理的特徴と諸問題2(プレゼンテーション)<ALのレベルA> プレゼンテーションにより、地理的知識に対する見解を深める。
14週 日本の地理的特徴と諸問題3(プレゼンテーション)<ALのレベルA> プレゼンテーションにより、地理的知識に対する見解を深める。
15週 日本の地理的特徴と諸問題4(プレゼンテーション及び総括)<ALのレベルA> プレゼンテーションにより、地理的知識に対する見解を深める。
16週
後期
3rdQ
1週 後期授業ガイダンス及び前期授業の復習<ALのレベルC> 前期授業の内容や発表内容を確認し、後期授業の内容と結びつける。
2週 現代世界の諸地域1(東アジア・東南アジア)<ALのレベルC> 東アジア・東南アジアの地理的状況及び諸問題を理解できる。
3週 現代世界の諸地域2(西アジア・南アジア)<ALのレベルC> 西アジア・南アジアの地理的状況及び諸問題を理解できる。
4週 現代世界の諸地域3(アフリカ・オセアニア)<ALのレベルC> アフリカ・オセアニアの地理的状況及び諸問題を理解できる。
5週 プレゼンテーション1<ALのレベルA> 学生各自が設定した地理的諸問題を調査し、パワーポイントによる報告により、地理の知見を深める。
6週 プレゼンテーション2<ALのレベルA> 学生各自が設定した地理的諸問題を調査し、パワーポイントによる報告により、地理の知見を深める。
7週 プレゼンテーション3<ALのレベルA> 学生各自が設定した地理的諸問題を調査し、パワーポイントによる報告により、地理の知見を深める。
8週 中間試験
4thQ
9週 現代世界の諸地域4(ヨーロッパ)<ALのレベルC> ヨーロッパの地理的状況及び諸問題を理解できる。
10週 現代世界の諸地域5(南北アメリカ)<ALのレベルC> 南北アメリカの地理的状況及び諸問題を理解できる。
11週 現代世界の諸地域6(地球的諸問題)<ALのレベルC> 地球全体を対象とした地理的諸問題を理解できる。
12週 プレゼンテーション4<ALのレベルA> 学生各自が設定した地理的諸問題を調査し、パワーポイントによる報告により、地理の知見を深める。
13週 プレゼンテーション5<ALのレベルA> 学生各自が設定した地理的諸問題を調査し、パワーポイントによる報告により、地理の知見を深める。
14週 プレゼンテーション6<ALのレベルA> 学生各自が設定した地理的諸問題を調査し、パワーポイントによる報告により、地理の知見を深める。
15週 プレゼンテーション総括<ALのレベルB> 学生が報告を総括し、地理的知識の整理を行う。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3前12,前14,前15,後10,後11
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前5,前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後4,後6,後9,後10,後11
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。1後1,後3,後13,後14
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。2前3,前4,後1,後2
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前11,前12,前13,前14,後9,後10,後11
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。2前11,前12,前13,前14,後9,後10,後11
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2前2,前4,前7,後10,後11
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2前9,前10,後13,後14
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2前2,前10
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2前2,前10
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2前9
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2前9
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2前10,後5,後7,後13,後14
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2後1,後2,後3,後4,後6,後13,後14
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2後3,後5,後7,後12,後14,後15
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2後3,後5,後7,後12,後14,後15
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2後3,後5,後7,後12,後14,後15
事実をもとに論理や考察を展開できる。2後3,後5,後7,後12
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2前4,後3,後5,後7,後12

評価割合

試験課題・報告ノート提出合計
総合評価割合1206020200
前期603010100
後期603010100