論理学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 論理学
科目番号 0021 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 論理回路入門(第4版) (浜辺隆二,森北出版,2021, 12)
担当教員 山田 博文

到達目標

本授業では,コンピュータのハードウェアシステムの基礎となる論理回路の知識と,これを設計する能力を習得する。具体的には以下の項目を目標とする。
①2進数,16進数,2進演算の理解
②集合演算や関係の理解
③論理関数の理解
④組み合わせ論理回路の理解
⑤フリップフロップの理解
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目12進数,16進数に関する応用問題を解くことができる。2進数,16進数に関する基礎問題を解くことができる。2進数,16進数に関する問題を解くことができない。
評価項目2集合演算や関係に関する応用問題を解くことができる集合演算や関係に関する基礎問題を解くことができる集合演算や関係に関する問題を解くことができない。
評価項目3論理関数に関する応用問題を解くことができる論理関数に関する基礎問題を解くことができる論理関数に関する問題を解くことができない。
評価項目4組み合わせ回路の設計と簡単化に関する応用問題を解くことができる。組み合わせ回路の設計と簡単化に関する基礎問題を解くことができる。組み合わせ回路の設計と簡単化に関する問題を解くことができない
評価項目5フリップフロップに関する応用問題を解くことができる。フリップフロップに関する基礎問題を解くことができる。フリップフロップに関する問題を解くことがができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンピュータハードウェア設計の基礎となる論理数学と論理回路について、講義および演習を行う。
授業の進め方・方法:
板書およびプレゼンテーション(PPT)ソフトにより授業を行うので、ノートを取ること。また、授業中に行う演習問題と同等の問題を試験で出題するので、同等のレベルまでは各自で理解度の確認をすることが重要となる。
(事前準備の学習)電気電子設計製図の復習をしておくこと。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。
学習・教育目標:(D-2 情報・論理系)100%

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 2進数と16進数(ALのレベルC) 2進数、10進数、16進数による表現や相互変換を行うことができる。
2週 2進数の演算(ALのレベルC) 2進数による四則演算を行うことができる。
3週 集合とベン図(ALのレベルC) 集合の演算を理解できる。
4週 命題論理と真理値表(ALのレベルC) 論理式に対し真理値表を作成できる。
5週 ブール代数と論理関数(ALのレベルC) ブール代数を理解できる。
6週 基本論理回路演算と論理記号(ALのレベルC) NOT,AND,ORの論理式や論理回路を理解できる。
7週 論理関数の標準形(ALのレベルC) 加法標準形と乗法標準形を理解できる。
8週 中間試験 基本問題から応用問題について理解できる。
4thQ
9週 標準形と真理値表(ALのレベルC) 真理値表から加法標準形と乗法標準形を導くことができる。
10週 論理関数の簡単化(ALのレベルC) 論理関数の簡単化ができる。
11週 組み合わせ回路(ALのレベルC)
シミュレータによる組合せ回路の実装[データ・AI]
組み合わせ回路を作ることができる。
12週 加算器・減算器(ALのレベルC) 加算器・減算器の動作を理解できる。
13週 順序回路(ALのレベルC) 順序回路・状態遷移を理解できる。
14週 フリップフロップ(ALのレベルB)
シミュレータによる順序回路の実装[データ・AI]
フリップフロップを使った回路を理解できる。
15週 期末試験
16週 総まとめ(ALのレベルC) 組み合わせ回路が作成できる。順序回路が理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学基数が異なる数の間で相互に変換できる。4後1
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。4後1
情報数学・情報理論集合に関する基本的な概念を理解し、集合演算を実行できる。2後4
集合の間の関係(関数)に関する基本的な概念を説明できる。2後4
ブール代数に関する基本的な概念を説明できる。2後5
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた仕様に合致した組合せ論理回路や順序回路を設計できる。3

評価割合

中間試験期末試験課題合計
総合評価割合10010050250
得点10010050250