電気回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気回路Ⅱ
科目番号 0066 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 電気回路(遠山和之他・理工図書・2018.4)2年次購入済み
担当教員 飯田 民夫,クマール ラフル

到達目標

電気回路Ⅰの学習を基礎にして、多相交流について学習する。これによって電気回路全般を理解したことになり、電気工学の基礎知識として専門教科目に活用できるようにする。
① 多相交流の基礎について理解する。
② 平衡三相回路電力について理解する。
③ 回転磁界、V結線等について理解する。
④ 不平衡三相回路及び対称座標法について理解する。
⑤ 以上についてMathcadを用いた計算と解法を理解する。
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1多相交流に関する例題および章末問題に関する問題を8割以上解くことができる。多相交流に関する例題および章末問題に関する基本的な問題を7割以上解くことができる。多相交流に関する例題および章末問題に関する基本的な問題を6割未満しか解くことができない
評価項目2平衡三相回路に関する例題および章末問題に関する問題を8割以上解くことができる。平衡三相回路に関する例題および章末問題に関する基本的な問題を7割以上解くことができる。平衡三相回路に関する例題および章末問題に関する基本的な問題を6割未満しか解くことができない。
評価項目3回転磁界に関する章末問題、V結線や二相交流に関する問題を8割以上解くことができる。回転磁界に関する章末問題、V結線や二相交流に関する基本的な問題7割以上を解くことができる。回転磁界に関する章末問題、V結線や二相交流に関する基本的な問題を6割未満しか解くことができない。
評価項目4不平衡三相回路及び対称座標法に関する例題および章末問題を8割以上解くことができる。不平衡三相回路及び対称座標法に関する例題および章末問題に関する基本的な問題を7割以上解くことができる。不平衡三相回路及び対称座標法に関する例題および章末問題に関する基本的な問題を6割未満しか解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気回路Ⅰの学習を基礎にして、多相交流 について学習する。これによって電気回路全般を理解したことになり、電気工学の基礎知 識として専門教科目に活用できるようにす る。
授業の進め方・方法:
授業は、教科書およびパワーポイント資料を中心に行うが、全ての計算をMathcadで実際に各自実施する。各自学習ノートを充実させること。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。
授業中の許可の無い携帯ゲーム機、スマートフォンなどの使用や授業と関係の無い課題に取り組むなどの行為は禁止する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 多相交流の基礎・三相交流の表示方法
(ALのレベル C)
電気回路のベクトル表示とベクトル図について理解している。
2週 星形結線と三角結線
(ALのレベル C)
平衡三相回路のY-Y回路と△-△回路について理解する。
3週 多相回路の電圧と電流
(ALのレベル C)
多相回路の電圧と電流について理解する。
4週 平衡三相回路・Y‐Y回路とΔ‐Δ回路
(ALのレベル C)
平衡三相回路・Y‐Y回路とΔ‐Δ回路 について理解する。
5週 Y‐Δ回路とΔ‐Y回路
(ALのレベル C)
Y‐Δ回路とΔ‐Y回路について理解する。
6週 星形‐環状両結線間の換算
(ALのレベル C)
星形‐環状両結線間の換算について理解する。
7週 平衡多相回路の電力
(ALのレベル C)
平衡多相回路の電力について理解する。
8週 中間試験
6割以上の問題について正確に解くことができる。
2ndQ
9週 回転磁界
(ALのレベル C)
回転磁界について理解する。
10週 V結線 と二相回路
(ALのレベル C)
V結線と二相回路 について理解する。
11週 不平衡三相回路1(Unbalanced three phase circuit Ⅰ)
(ALのレベル C)
不平衡三相回路について理解する。
12週 不平衡三相回路2(Unbalanced three phase circuit Ⅱ)
(ALのレベル C)
不平衡三相回路について理解する。
13週 対称座標法(The method of symmetrical components)
(ALのレベル C)
対称座標法について理解する。
14週 授業のまとめ
(ALのレベル B)
これまでの授業内容について復習する。
15週 期末試験 6割以上の問題について正確に解くことができる。
16週 後期期末試験の解説 後期期末試験について復習する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。4前4
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。4前5,前6
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。4前9

評価割合

中間試験期末試験課題合計
総合評価割合10010050250
得点10010050250