概要:
倫理とは、思想だけではなく、現代社会や環境問題などの現代の問題とも結びつく学問である。
前期授業では、様々な宗教や思想などを学び、人権や幸福などが保障されている現代国家及び人間形成といかに結びついているかを理解する。後期授業では、現代の諸問題を具体的に取り上げ、グループワークなどに取り組むことにより、倫理的思想が与えている影響を学生自身が考え、学生の倫理的思考力の定着を図る。また、発表では、各自で課題を設定し、パワーポイントを作成する。そのため、発表内容はもちろんのこと、聞き手を意識した取り組みや意識が求められる。
以上により、倫理を題材とした様々な思想の定着により、現代社会において発生する事象を様々な視点からの分析ができるようになることを本授業の目的とする。さらに、プレゼンテーションを通して、今日の技術者に求められる多様な観点からの分析と自らの考えを的確に伝える力を養成する一助となることも目的の1つとして設定する。
授業の進め方・方法:
本授業は、教員による講義やグループワーク・プレゼンテーションなどのアクティブ・ラーニングを組み合わせ、倫理の基本的知識・考えを習得する。
英語導入計画:なし
注意点:
前期の授業内容を後期で使用することや発表内容を定期試験で出題することもあるため、授業内容・発表内容をノートにとることを推奨する。また、グループワークなどにおいては教員の指示をしっかりと聞き、教員の要求に対応していくことが必要となる。
学習・教育目標:(A-1)100%
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
前期授業ガイダンス及びアイデンティティ<ALのレベルC> |
アイデンティティとは何かを理解する。
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2週 |
古代ギリシア思想1<ALのレベルC> |
ソクラテスの思想を理解する。
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3週 |
古代ギリシア思想2<ALのレベルC> |
プラトンとアリストテレスの思想を理解する。
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4週 |
キリスト教<ALのレベルC>
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キリスト教の基本的思想を理解する。
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5週 |
イスラム教<ALのレベルC> |
イスラム教の基本的思想を理解する。
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6週 |
仏教<ALのレベルB> |
仏教の基本的思想を理解し、3大宗教が現代世界に与えている影響を考察する。
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7週 |
中国の思想と日本への影響<ALのレベルB> |
中国の思想を理解し、中国の思想が日本に与えた影響を検討する。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
近代科学の成立(デカルト、ベーコン)<ALのレベルC> |
近代科学の成立をデカルトやベーコンの思想から理解する。
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10週 |
社会契約説1(絶対王政、市民革命、ホッブズ)<ALのレベルC> |
絶対王政の崩壊の過程を思想面から理解する。
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11週 |
社会契約説2(ロック、ルソー)<ALのレベルC> |
絶対王政後に現われた社会契約説を理解する。
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12週 |
人格の尊厳(カント、ヘーゲル)<ALのレベルC> |
カント、ヘーゲルの思想を理解し、現代の人権思想に結びつける。
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13週 |
功利主義(アダム・スミス、ミル)<ALのレベルC> |
アダム・スミス、ミルの思想を理解し、現代経済に結びつける。
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14週 |
社会主義(マルクス)<ALのレベルC> |
マルクスの思想を学び、資本主義との違いを理解する。
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15週 |
現代国家への影響<ALのレベルB> |
それぞれの思想が現代国家に与えた影響を考察する。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
後期授業ガイダンス及び日本における倫理的思想の導入<ALのレベルC> |
「八百万神」などの日本人独特の宗教観を理解する。
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2週 |
日本の宗教1(古代~中世)<ALのレベルC> |
中世期における日本の仏教の違いを理解する。
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3週 |
日本の宗教2(近世~近代)<ALのレベルC> |
江戸期以降における日本の思想の変遷を理解する。
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4週 |
日本の思想1(近代)<ALのレベルC> |
明治期以降の西洋思想の流入による思想の変遷を理解する。
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5週 |
民主社会における人間のあり方(2)(ALのレベルC) |
戦前と戦後の日本における思想の違いを理解する。
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6週 |
デカルトの思想1<ALのレベルB> |
デカルトの思想が、映画の中でどのように反映されているかを考える。
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7週 |
デカルトの思想2<ALのレベルA> |
デカルトの思想が、映画の中でどのように反映されているかを考え、発表する。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
現代の倫理的諸問題1(生命倫理)<ALのレベルC> |
現代社会における生命倫理上の問題を理解する。
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10週 |
現代の倫理的諸問題2(社会生活)<ALのレベルC> |
現代社会における社会生活上の問題を理解する。
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11週 |
現代の倫理的諸問題3(環境)<ALのレベルC> |
現代社会における環境上の問題を理解する。
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12週 |
現代の倫理的諸問題4(グループワーク)<ALのレベルB> |
現代社会における倫理的諸問題について、学生各自が考え、解決策を導き出す。
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13週 |
プレゼンテーション1<ALのレベルA> |
学生各自が設定した倫理的諸問題を調査し、パワーポイントによる報告により、倫理の知見を深める。
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14週 |
プレゼンテーション2<ALのレベルA> |
学生各自が設定した倫理的諸問題を調査し、パワーポイントによる報告により、倫理の知見を深める。
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15週 |
プレゼンテーション3<ALのレベルA> |
学生各自が設定した倫理的諸問題を調査し、パワーポイントによる報告により、倫理の知見を深める。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |