情報ネットワーク

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報ネットワーク
科目番号 0085 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 マスタリング TCP / IP 入門編 第6版(井上 直也 他4名【著】,オーム社,2019.12)
担当教員 堀内 咲江

到達目標

近年の高度情報化通信社会の基盤を支える情報ネットワーク技術について,その概念と仕組みを理解し習得する
(1) プロトコルの概念および階層化について理解する
(2) 有線通信・無線通信を用いたLANについて理解する
(3) TCP/IPについて理解する
(4) ルーティングについて理解する
(5) アプリケーションプロトコルについて理解する
(6) ネットワークセキュリティを理解する
岐⾩⾼専ディプロマポリシー:(D)および(E)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
(1)プロトコルの階層化について理解し,各層の役割や代表的なプロトコルを答えることができるプロトコルの階層化について理解し,各層の役割を答えることができるプロトコルの階層化について理解しておらず,関連する問題を解くことができない
(2) LANの仕組みを理解し,関連する応用的な問題を解くことができるLANの仕組みを理解し,関連する基本的な問題を解くことができるLANの仕組みを理解しておらず,関連する問題を解くことができない
(3)IPとTCPの役割を理解し,関連する応用問題を解くことができるIPとTCPの役割を理解し,関連する基本的な問題を解くことができるIPとTCPの役割を理解しておらず,関連する問題を解くことができない
(4)ルーティングの仕組みを理解し,関連する応用問題を解くことができるルーティングの仕組みを理解し,関連する基本的な問題を解くことができるルーティングの仕組みを理解しておらず,関連する問題を解くことができない
(5)代表的なアプリケーション層プロトコルを理解し,関連する応用問題を解くことができる代表的なアプリケーション層プロトコルを理解し,関連する基本的な問題を解くことができる代表的なアプリケーション層プロトコルを理解しておらず,関連する問題を解くことができない
(6)ネットワークセキュリティ技術を理解し,関連する応用問題を解くことができるネットワークセキュリティ技術を理解し,関連する基本的な問題を解くことができるネットワークセキュリティ技術を理解しておらず,関連する問題を解くことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会のインフラとなっている情報ネットワークの基本的な概念と,インターネットの代表的なプロトコルであるTCP/IPについて学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義は教科書の内容を基に、スライド資料を用いた講義形式で行う.
教科書の内容から離れることもあるので,各自で学習用ノートを作り充実させること.
(事前準備の学習)指定教科書を読み,予習をしておくこと.
英語導⼊計画:Technical terms
注意点:
授業資料の配布や演習課題としてLMSを利用する.
授業の内容を確実に⾝につけるために,予習・復習が必須である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 情報ネットワーク概論
(ALのレベルC)
情報ネットワークとはなにか,なぜ情報ネットワークを学ぶのか理解する
(授業外学習・事前) 情報ネットワークに関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後) 情報ネットワークに関する課題を解く(約 2 時間)
2週 プロトコルの基礎知識
(ALのレベルC)
プロトコルの基本事項について学ぶ
(授業外学習・事前) プロトコルの基本事項に関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後) プロトコルの基本事項に関する課題を解く(約 2 時間)
3週 LANの基礎
(ALのレベルC)
LANの基本技術とネットワークを構成するコンポーネントについて学ぶ
(授業外学習・事前) LANの基本技術とネットワークを構成するコンポーネントに関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後) LANの基本技術とネットワークを構成するコンポーネントに関する課題を解く(約 2 時間)
4週 LANの相互接続技術
(ALのレベルC)
LAN接続機器の違いを理解する
(授業外学習・事前) LAN接続機器に関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後) LAN接続機器に関する課題を解く(約 2 時間)
5週 インターネット概論
(ALのレベルC)
IPの基礎知識やIPアドレスを理解する
(授業外学習・事前) IPの基礎知識やIPアドレスに関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後) IPの基礎知識やIPアドレスに関する課題を解く(約 2 時間)
6週 ルーティングプロトコル(1)
(ALのレベルC)
ルーティングテーブルを作る手法とルーティングプロトコルRIPの動作を理解する
(授業外学習・事前) ルーティングテーブルとRIPに関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後) ルーティングテーブルとRIPに関する課題を解く(約 2 時間)
7週 ルーティングプロトコル(2)
(ALのレベルC)
ルーティングプロトコルOSPFの動作とSPTアルゴリズムについて学ぶ
(授業外学習・事前) OSPFとSPTアルゴリズムに関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後) OSPFとSPTアルゴリズムに関する課題を解く(約 2 時間)
8週 中間試験
4thQ
9週 TCPとUDP
(ALのレベルC)
TCPとUDPについて学ぶ
(授業外学習・事前) TCPとUDPに関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後) TCPとUDPに関する課題を解く(約 2 時間)
10週 アプリケーションプロトコル (1)
(ALのレベルC)
アプリケーションプロトコルの概要やリモートアクセスについて学ぶ
(授業外学習・事前) アプリケーションプロトコルに関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後) アプリケーションプロトコルに関する課題を解く(約 2 時間)
11週 アプリケーションプロトコル (2)
(ALのレベルC)
WWWやHTMLなどのWeb関連技術について学ぶ
(授業外学習・事前)Web関連技術に関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後)Web関連技術に関する課題を解く(約 2 時間)
12週 セキュリティの基礎 (1)
(ALのレベルC)
セキュリティの基礎であるファイアウォールやフィルタリングについて学ぶ
(授業外学習・事前) ファイアウォールやフィルタリングに関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後) ファイアウォールやフィルタリングに関する課題を解く(約 2 時間)
13週 セキュリティの基礎 (2)
(ALのレベルC)
セキュリティの基礎である暗号化と実際に利用されているプロトコルについて学ぶ
(授業外学習・事前) 暗号化と実際に利用されているプロトコルに関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後)暗号化と実際に利用されているプロトコルに関する課題を解く(約 2 時間)
14週 IPv6, Mobile IP
(ALのレベルC)
近年の情報ネットワークの動向や新技術について学ぶ
(授業外学習・事前)近年の情報ネットワークの動向や新技術に関して予習しておく(約 2 時間)
(授業外学習・事後) 近年の情報ネットワークの動向や新技術に関する課題を解く(約 2 時間)
15週 期末試験
16週 総括

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。4
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している4
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。4
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4
インターネットの概念を説明できる。4
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4
無線通信の仕組みと規格について説明できる。4
有線通信の仕組みと規格について説明できる。4
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。4
基本的なルーティング技術について説明できる。4
基本的なフィルタリング技術について説明できる。4
その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4
基本的な暗号化技術について説明できる。4
基本的なアクセス制御技術について説明できる。4
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4

評価割合

教室外学習課題中間試験期末試験合計
総合評価割合5050100200
得点5050100200