プログラミング言語論

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 プログラミング言語論
科目番号 0092 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:なし
参考書:Programming Language Pragmatics (Michael L. Scott, Morgan Kaufmann, 2015/12/25)
担当教員 出口 利憲

到達目標

(1) プログラミング言語の違いを理解する
(2) プログラミングパラダイムの違いを理解する
(3) プロジェクトに適切なプログラミング言語を選ぶことができる
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1プログラミング言語の違いを理解しており,プログラムの開発・管理における効果が異なることを理解ているプログラミング言語の違いを理解しているプログラミング言語の違いを理解していない
評価項目2命令型・オブジェクト指向型・関数型・論理型のプログラミングパラダイムを説明でき,それぞれのプログラムを作成することができる命令型・オブジェクト指向型・関数型・論理型のプログラミングパラダイムを説明できる命令型・オブジェクト指向型・関数型・論理型のプログラミングパラダイムを説明できない
評価項目3プロジェクトに適切なプログラミング言語を選ぶことができるプロジェクトに合わせてプログラミング言語を選ぶことができるプロジェクトに合わせてプログラミング言語を選ぶことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
プログラミング言語やパラダイムの違いを理解する。
授業の進め方・方法:
(事前準備の学習)プログラミングの復習をしておくこと。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。
なお、成績評価には授業外学習の内容は含まれる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概要,字句解析
(AL のレベル C)
多くの言語があることを知る。コンパイラ・インタプリタの役割を知る。
字句解析の手法を理解する。
(授業外学習・事後)コンパイラの様々なエラーを出すプログラムを作ってみる(約 2 時間)
(授業外学習・事後)授業に出てこないプログラミング言語について調べ,その特徴と主な方式をまとめておく(約 2 時間)
2週 構文解析
(AL のレベル C)
構文解析の手法を理解する。
(授業外学習・事後)正規表現・NFA・DFAの問題を解く(約 2 時間)
(授業外学習・事後)文法に関する問題を解く(約 2 時間)
3週 名前(識別子)
(AL のレベル C)
名前の束縛,生存期間,スコープ,記憶管理を理解する。
(授業外学習・事後)束縛のタイミングについて調べてまとめる(約 4 時間)
4週 スコープ
(AL のレベル C)
静的スコープ,動的スコープを理解する。
(授業外学習・事後)スコープに関する問題を解く(約 4 時間)
5週 制御の流れ(1)
(AL のレベル C)
式の評価や代入を理解する。
(授業外学習・事後)式の評価や代入に関する問題を解く(約 4 時間)
6週 制御の流れ(2)
(AL のレベル C)
繰り返しや再帰を理解する。
(授業外学習・事後)繰り返しや再帰に関する問題を解く(約 4 時間)
7週 型(1)
(AL のレベル C)
型検査,型の等価性・整合性を理解する。
(授業外学習・事後)型検査,型の等価性・整合性に関する問題を解く(約 4 時間)
8週 型(2)
(AL のレベル C)
様々は集成型の取り扱いを理解する。
(授業外学習・事後)集成型に関する問題を解く(約 4 時間)
2ndQ
9週 サブルーチン
(AL のレベル C)
サブルーチンの呼び出し,引数等の受け渡しを理解する
(授業外学習・事後)サブルーチンに関する問題を解く(約 4 時間)
10週 オブジェクト指向
(AL のレベル C)
オブジェクト指向を理解し,オブジェクト指向型プログラミングができる。
(授業外学習・事後)オブジェクト指向言語でプログラムを作成し実行する(約 4 時間)
11週 関数型
(AL のレベル C)
関数型を理解し,関数型プログラミングができる。
(授業外学習・事後)Schemeでプログラムを作成し実行する(約 4 時間)
12週 論理型
(AL のレベル C)
論理型を理解し,論理型プログラミングができる。
(授業外学習・事後)Prologでプログラムを作成し実行する(約 4 時間)
13週 並行
(AL のレベル C)
並行の概念を理解する
(授業外学習・事後)並行プログラミングに関する問題を解く(約 4 時間)
14週 スクリプト言語
(AL のレベル C)
スクリプト言語を知り,いずれかの言語でプログラムを作成できる。
(授業外学習・事後)様々なスクリプト言語について調べ,その特徴をまとめる(約 2 時間)
(授業外学習・事後)スクリプト言語でプログラムを作成し実行する(約 2 時間)
15週 プログラミング言語論のまとめ 理解が不十分な点を補い理解する。
(授業外学習・事後)授業内容を振り返り,復習する(約 4 時間)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合10025125
得点10025125