電子回路

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 電子回路
科目番号 0097 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 わかりやすい電子回路(篠田庄司・コロナ社・2005.12)
担当教員 飯田 民夫

到達目標

本授業では第二種および三種電気主任技術者資格試験の「理論」分野の電子回路に関係した問題を解く能力が身につくようにするため目標を挙げる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
トランジスタ・FETの静特性の理解トランジスタ・FETの静特性のグラフからさまざまな値を読み取ることが8割以上できる。トランジスタ・FETの静特性のグラフからさまざまな値を読み取ることが6割以上できる。トランジスタ・FETの静特性のグラフからさまざまな値を読み取ることができない。
バイアス回路の直流電圧・電流の計算方法の理解バイアス回路の直流電圧・電流の回路方程式をたて計算が8割以上できる。バイアス回路の直流電圧・電流の回路方程式をたて計算が6割以上できる。バイアス回路の直流電圧・電流の回路方程式をたて計算ができない。
増幅回路についての理解種々の増幅回路について動作原理を理解し、演習問題が8割以上できる。種々の増幅回路について動作原理を理解し、演習問題が6割以上できる。種々の増幅回路について動作原理を理解し、演習問題ができない。
発振・変調・復調・電源などの回路理論についての理解発振・変調・復調・電源などの回路理論について理解し、演習問題が8割以上できる。発振・変調・復調・電源などの回路理論について理解し、演習問題が6割以上できる。発振・変調・復調・電源などの回路理論について理解し、演習問題ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ダイオードやトランジスタの基本的な特性や、増幅回路や発振回路などの原理を理解し、設計を行うための能力を身につける。
授業の進め方・方法:
授業の進め方とアドバイス:授業の前半では板書を用いた授業を行い、後半は演習問題を用いてその解法を説明していく。次回の授業内容の予習をしておくと良い。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業中の許可の無い携帯ゲーム機、スマートフォンなどの使用や授業と関係の無い課題に取り組むなどの行為を見つけた場合は、評価割合の授業態度を減点する場合があるので注意すること。
学習・教育目標:(D−4(1))100%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 pn接合ダイオードとその特性I pn接合ダイオードの特性を理解できる。
2週 pn接合ダイオードとその特性II(ALのレベルC) pn接合ダイオードの特性を理解できる。
3週 トランジスタの静特性I トランジスタの特性を理解できる。
4週 トランジスタの静特性II(ALのレベルC) トランジスタの特性を理解できる。
5週 トランジスタの増幅回路I トランジスタを用いた増幅回路の動作を理解できる。
6週 トランジスタの増幅回路 II(ALのレベルC) トランジスタを用いた増幅回路の動作を理解できる。
7週 前期中間試験 6割以上の問題について正確に解くことができる。
8週 トランジスタのバイアス回路I トランジスタのバイアス回路の動作を理解できる。
2ndQ
9週 トランジスタのバイアス回路II(ALのレベルC) トランジスタのバイアス回路の動作を理解できる。
10週 CR結合回路と周波数特性I CR結合回路の動作を理解できる。
11週 CR結合回路と周波数特性II(ALのレベルC) CR結合回路の動作を理解できる。
12週 負帰還増幅回路I 負帰還増幅回路の動作を理解できる。
13週 負帰還増幅回路II(ALのレベルC) 負帰還増幅回路の動作を理解できる。
14週 エミッタホロワ・直接接合増幅回路(ALのレベルC) エミッタホロワ・直接接合増幅回路の動作を理解できる。
15週 前期期末試験 6割以上の問題について正確に解くことができる。
16週 前期期末試験の解説 前期授業内容について復習する。
後期
3rdQ
1週 電界効果形トランジスタ(ALのレベルC) 電界効果形トランジスタの基本原理を理解できる。
2週 差動増幅回路I 差動増幅回路の動作を理解できる。
3週 差動増幅回路II(ALのレベルC) 差動増幅回路の動作を理解できる。
4週 演算増幅器(ALのレベルC) 演算増幅器の基本原理を理解できる。
5週 電力増幅回路I 電力増幅回路の動作を理解できる。
6週 電力増幅回路II(ALのレベルC) 電力増幅回路の動作を理解できる。
7週 電力増幅回路III(ALのレベルC) 電力増幅回路の動作を理解できる。
8週 後期中間試験 6割以上の問題について正確に解くことができる。
4thQ
9週 発振回路I 発振回路の動作を理解できる。
10週 発振回路II(ALのレベルC) 発振回路の動作を理解できる。
11週 発振回路III(ALのレベルC) 発振回路の動作を理解できる。
12週 変調復調回路I 変調復調回路の動作を理解できる。
13週 変調復調回路II(ALのレベルC) 変調復調回路の動作を理解できる。
14週 整流回路・電源回路(ALのレベルC) 整流回路・電源回路の動作を理解できる。
15週 後期期末試験 6割以上の問題について正確に解くことができる。
16週 後期期末試験の解説 後期授業内容について復習する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。4
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。4
FETの特徴と等価回路を説明できる。4
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。4
演算増幅器の特性を説明できる。4
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。4
情報系分野その他の学習内容トランジスタなど、ディジタルシステムで利用される半導体素子の基本的な特徴について説明できる。4

評価割合

中間試験期末試験課題授業態度合計
総合評価割合2002001000500
前期得点10010050-20~+20250
後期得点10010050-20~+20250