電気材料Ⅰ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 電気材料Ⅰ
科目番号 0120 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 現代電気・電子材料(平井、豊田、桜井、犬石共著・オーム社・1994.10.10.)
担当教員 飯田 民夫,久米 徹二

到達目標

電気部品、電気製品などに用いられている材料について物性的な見地から学習する。また、環境負荷としての材料の見方についても学修する。以下に授業目標を示す。これらの修得により材料に関する基礎工学知識と能力の獲得が期待され、電気材料Ⅱでの材料の環境に対する負荷としての考え方へ向かう基礎知識を得ることが期待できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
導体、誘電体、磁性体および超電導体の区別について理解する。電気材料が絶縁、半導体、導体になる理由を理解し、8割以上区分できる。電気材料が絶縁、半導体、導体になる理由を理解し、6割以上区分できる。電気材料が絶縁、半導体、導体になる理由を理解し、区分できない。
誘電・絶縁材料を元素・分子の結合・構造から理解する。絶縁材料で双極子をもつ理由を分子構造のレベルで8割以上理解できる。絶縁材料で双極子をもつ理由を分子構造のレベルで6割以上理解できる。絶縁材料で双極子をもつ理由を分子構造のレベルで理解できない。
絶縁材料の電気伝導について理解する。 絶縁材料の電気伝導機構を理解し、各種のモデルの特徴を8割以上理解できる。絶縁材料の電気伝導機構を理解し、各種のモデルの特徴を6割以上理解できる。絶縁材料の電気伝導機構を理解し、各種のモデルの特徴を理解できない。
金属の電気伝導について理解する。 金属などの導体の電子の移動を定量的に8割以上求められる。金属などの導体の電子の移動を定量的に6割以上求められる。金属などの導体の電子の移動を定量的に求められない。
超電導現象について理解し、極低温における物理現象を理解する。超電導現象の発現に関係する3つの臨界と2つの物理現象を8割以上説明できる。超電導現象の発現に関係する3つの臨界と2つの物理現象を6割以上説明できる。超電導現象の発現に関係する3つの臨界と2つの物理現象を説明できない。
材料の環境への影響の観点について理解する。材料の環境負荷について8割以上理解できる。材料の環境負荷について6割以上理解できる。材料の環境負荷について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
電気材料の分野は広範囲にわたるため、材料便覧的な材料の羅列になりがちである。講義はこのようにならないようにして、同種の材料から特性を類推できる力を習得する。平素材料は身近にありながらその材質・特性などを考えることは少ない。電気部品・製品に使われている素材をなるべく多く見てその特性や性質を、環境への影響も含めて大局的に理解できるようにする。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電気材料の概説
2週 誘電分極と誘電率
3週 強誘電体と圧電体
4週 気体・液体・固体絶縁材料
5週 金属の導電現象
6週 金属中の不純物
7週 銅とアルミニウム
8週 複合材料
4thQ
9週 導電性塗料と導電性接着剤
10週 超電導材料、超電導現象
11週 抵抗材料
12週 特殊導電材料
13週 磁性材料
14週 まとめ1
15週 まとめ2
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験課題合計
総合評価割合404020100
得点404020100