到達目標
現代物理学のうち,量子論とそれに基づいていくつかの物性に関する概要を講義する。その中で,量子論を必要とする理由について古典論では説明できない物理現象を理解することにより習得する。原子の構造,分子の結合,電気伝導,超伝導などについて,量子論と物性論の立場から理解を深める。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 電子波,波動関数の意味が80%以上理解できる。 | 電子波,波動関数の意味が60%以上理解できる。 | 電子波,波動関数の意味が理解できない。 |
評価項目2 | 水素原子,多電子原子の電子構造に基づいて元素の性質が80%以上理解できる。 | 水素原子,多電子原子の電子構造に基づいて元素の性質が60%以上理解できる。 | 水素原子,多電子原子の電子構造に基づいて元素の性質が理解できない。 |
評価項目3 | 固体の結合の仕方が80%以上理解できる。 | 固体の結合の仕方が60%以上理解できる。 | 固体の結合の仕方が理解できない。 |
評価項目4 | 固体のバンド構造と電気伝導との関連について80%以上理解できる。 | 固体のバンド構造と電気伝導との関連について60%以上理解できる。 | 固体のバンド構造と電気伝導との関連について理解できない。 |
評価項目5 | 相転移と超伝導について80%以上理解できる。 | 相転移と超伝導について60%以上理解できる。 | 相転移と超伝導について理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
授業の進め方・方法:
授業は,講義+演習形式で進める。授業での演習と同レベルの問題をレポート課題にするので、各自が十分な学習と演習を行うこと。
注意点:
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
原子の発見,気体分子運動論,固体の熱振動 |
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2週 |
電子の発見,原子の構造,原子と光,熱放射 |
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3週 |
量子論の誕生,光電効果,固体の比熱,軌道の量子化 |
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4週 |
波としての粒子,X 線回折と電子回折,波動関数 |
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5週 |
不確定性原理,振動子の量子状態 |
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6週 |
水素原子,多電子原子,元素の周期律 |
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7週 |
分子の結合,固体の構造 |
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
原子・分子・固体の構造と電子状態に関する演習問題の解き方の講義 |
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10週 |
固体の結合 |
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11週 |
固体のバンド構造,金属と絶縁体 |
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12週 |
金属の伝導電子,フェルミエネルギー |
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13週 |
半導体と準位 |
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14週 |
強磁性体の相転移,超伝導 |
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15週 |
金属・半導体・強磁性体・超伝導体に関する演習問題の解き方の講義 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 200 | 50 | 250 |
得点 | 200 | 50 | 250 |