情報ネットワーク

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 情報ネットワーク
科目番号 0137 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 マスタリング TCP / IP 入門編 第6版(井上 直也 他4名【著】,オーム社,2019.12)
担当教員 堀内 咲江

到達目標

近年の高度情報化通信社会の基盤を支える情報ネットワーク技術について,その概念と仕組みを理解し習得する
(1) プロトコルの概念および階層化について理解する
(2) 有線通信・無線通信を用いたLANについて理解する
(3) TCP/IPについて理解する
(4) ルーティングについて理解する
(5) アプリケーションプロトコルについて理解する
(6) ネットワークセキュリティを理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
(1)プロトコルの階層化について理解し,各層の役割や代表的なプロトコルを答えることができるプロトコルの階層化について理解し,各層の役割を答えることができるプロトコルの階層化について理解しておらず,関連する問題を解くことができない
(2) LANの仕組みを理解し,関連する応用的な問題を解くことができるLANの仕組みを理解し,関連する基本的な問題を解くことができるLANの仕組みを理解しておらず,関連する問題を解くことができない
(3)IPとTCPの役割を理解し,関連する応用問題を解くことができるIPとTCPの役割を理解し,関連する基本的な問題を解くことができるIPとTCPの役割を理解しておらず,関連する問題を解くことができない
(4)ルーティングの仕組みを理解し,関連する応用問題を解くことができるルーティングの仕組みを理解し,関連する基本的な問題を解くことができるルーティングの仕組みを理解しておらず,関連する問題を解くことができない
(5)代表的なアプリケーション層プロトコルを理解し,関連する応用問題を解くことができる代表的なアプリケーション層プロトコルを理解し,関連する基本的な問題を解くことができる代表的なアプリケーション層プロトコルを理解しておらず,関連する問題を解くことができない
(6)ネットワークセキュリティ技術を理解し,関連する応用問題を解くことができるネットワークセキュリティ技術を理解し,関連する基本的な問題を解くことができるネットワークセキュリティ技術を理解しておらず,関連する問題を解くことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会のインフラとなっている情報ネットワークの基本的な概念と,インターネットの代表的なプロトコルであるTCP/IPについて学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義は教科書の内容を基に、スライド資料を用いた講義形式で行う.
教科書の内容から離れることもあるので,各自で学習用ノートを作り充実させること.
注意点:
授業資料の配布や演習課題としてLMSを利用する.
学習・教育目標:(D-2 社会技術系)100%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 情報ネットワーク概論 情報ネットワークとはなにか,なぜ情報ネットワークを学ぶのか理解する
2週 プロトコルの基礎知識 プロトコルの基本事項について学ぶ
3週 LANの基礎 LANの基本技術とネットワークを構成するコンポーネントについて学ぶ
4週 LANの相互接続技術 LAN接続機器の違いを理解する
5週 インターネット概論 IPの基礎知識やIPアドレスを理解する
6週 ルーティングプロトコル(1) ルーティングテーブルを作る手法とルーティングプロトコルRIPの動作を理解する
7週 ルーティングプロトコル(2) ルーティングプロトコルOSPFの動作とSPTアルゴリズムについて学ぶ
8週 中間試験
4thQ
9週 TCPとUDP TCPとUDPについて学ぶ
10週 アプリケーションプロトコル (1) アプリケーションプロトコルの概要やリモートアクセスについて学ぶ
11週 アプリケーションプロトコル (2) WWWやHTMLなどのWeb関連技術について学ぶ
12週 セキュリティの基礎 (1) セキュリティの基礎であるファイアウォールやフィルタリングについて学ぶ
13週 セキュリティの基礎 (2) セキュリティの基礎である暗号化と実際に利用されているプロトコルについて学ぶ
14週 IPv6, Mobile IP 近年の情報ネットワークの動向や新技術について学ぶ
15週 期末試験
16週 総括

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。4
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。4
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。4
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している4
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。4
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4
インターネットの概念を説明できる。4
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4
主要なサーバの構築方法を説明できる。3
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。3
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4
無線通信の仕組みと規格について説明できる。4
有線通信の仕組みと規格について説明できる。4
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。4
基本的なルーティング技術について説明できる。4
基本的なフィルタリング技術について説明できる。4
その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。4
トランジスタなど、ディジタルシステムで利用される半導体素子の基本的な特徴について説明できる。4
少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。4
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。4
コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4
基本的な暗号化技術について説明できる。4
基本的なアクセス制御技術について説明できる。4
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4
データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4
メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。4
ディジタル信号とアナログ信号の特性について説明できる。4
情報を離散化する際に必要な技術ならびに生じる現象について説明できる。4

評価割合

教室外学習課題中間試験期末試験合計
総合評価割合5050100200
半期科目5050100200