技術者倫理

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 技術者倫理
科目番号 0177 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 はじめての工学倫理(第3版) 斎藤了文、坂下浩司編(昭和堂)
担当教員 熊﨑 裕教

目的・到達目標

教科書の練習問題と同レベルの問題を試験で出題し,6割以上の正答レベルまで達していること。なお成績評価への重みづけは,①~⑥を均等とする。
① 科学、技術が、社会や自然に与える影響と技術者の責務を理解できる
②コンプライアンスの意味を理解し、技術者としての対処ができる
③製造物責任の基本的概念を理解できる
④営業秘密、知的財産権(職務発明を含む)の必要性を説明できる
⑤内部告発の条件と問題点を理解できる
⑥リスクマネジメントの基本とその分析法について理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1科学、技術が社会や自然に与える影響と技術者の責務に関連した問題について詳細に説明できる。科学、技術が社会や自然に与える影響と技術者の責務に関連した問題の具体例について説明できる。科学、技術が社会や自然に与える影響と技術者の責務に関連した問題の具体例を示すことができない。
評価項目2法令遵守とコンプライアンスに関連した問題について詳細に説明できる。法令遵守とコンプライアンスに関連した問題の具体例について説明できる。法令遵守とコンプライアンスに関連した問題の具体例を示すことができない。
評価項目3製造物責任、PL法に関連した問題について詳細に説明できる。製造物責任、PL法に関連した問題の具体例について説明できる。製造物責任、PL法に関連した問題の具体例を示すことができない。
評価項目4営業秘密、知的財産権(職務発明を含む)に関連した問題について詳細に説明できる。営業秘密、知的財産権(職務発明を含む)に関連した問題の具体例について説明できる。営業秘密、知的財産権(職務発明を含む)に関連した問題の具体例を示すことができない。
評価項目5内部告発の条件と問題点に関連した問題について詳細に説明できる。内部告発の条件と問題点に関連した問題の具体例について説明できる。内部告発の条件と問題点に関連した問題の具体例を示すことができない。
評価項目6リスクマネジメントの基本とその分析法に関連した問題について詳細に説明できる。リスクマネジメントの基本とその分析法に関連した問題の具体例について説明できる。リスクマネジメントの基本とその分析法に関連した問題の具体例を示すことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
技術者は,高度に発達した科学技術を適切に運用していく責任がある。これらの責任について学ぶと共に、過去の事例を対象とした課題に取り組むことで、適用できる力を身につける。
※実務との関係
 この科目は、企業で半導体製造装置の設計を担当していた教員が、その経験を活かし、技術者としての倫理感や関連する事案、法律、知的財産等につ いて講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方と授業内容・方法:
過去の事例なども取り上げながら、基本的には教科書を用いて進める。可能な範囲で関連する事例の動画も使用する。新聞やテレビで報道される技術関連のニュース、事故などについても、自らの問題として考えることを習慣づけたい。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
知識を得ることだけが重要ではなく、社会生活の指針として参考にしてほしい。
学習・教育目標:(A-2 )100%

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 技術者の責務(公衆の安全、健康、福利)、技術と歴史、倫理と法、異文化多文化理解(AL のレベル C) 技術者の責務等について理解する。(教室外学習:技術者の責務に関する演習)
2週 発電の原理、方法とそれらが環境に与える影響(AL のレベル C) 発電の原理、方法とそれらが環境に与える影響について理解する。(教室外学習:発電方法とその影響に関する演習)
3週 公害病-水俣病、イタイイタイ病-(インフォームドコンセント<-->パターナリズム)(AL のレベル C) 公害病の状況、教訓等について理解する。(教室外学習:公害病に関する演習)
4週 六本木ヒルズ回転ドア事故(法令遵守、コンプライアンス、本質安全、制御安全)(AL のレベル C) 法令遵守、コンプライアンス等について理解する。(教室外学習:回転ドア事故に関する演習)
5週 スペースシャトルチャレンジャー号事故(フェールセーフ、フールプルーフ)(AL のレベル B) フェールセーフ、フールプルーフ等について理解する。(教室外学習:チャレンジャー号事故に関する演習)
6週 JCO臨界事故(業務過誤モデル、合理的注意モデル)(AL のレベル C) 業務過誤モデル等について理解する。(教室外学習:JCO臨界事故に関する演習)
7週 フォードピント事件(費用便益分析、功利主義の効用計算、製造物責任、PL法、過失責任、厳格責任)(AL のレベル C) PL法、過失責任等について理解する。(教室外学習:フォードピント事件に関する演習)
8週 平常試験
4thQ
9週 新潟鉄工ソフトウェア持出し事件(営業秘密、守秘義務、不正競争防止法、情報セキュリティ)(AL のレベル C) 営業秘密、不正競争防止法等について理解する。(教室外学習:ソフトウェア持出し事件に関する演習)
10週 ギルベインゴールド(内部告発、公益通報者保護法)(AL のレベル C) 内部告発、公益通報者保護法等について理解する。(教室外学習:ギルベインゴールドに関する演習)
11週 シティコープタワー(責任遂行の障害)(AL のレベル C) 責任遂行の障害等について理解する。(教室外学習:シティコープタワーに関する演習)
12週 JR福知山線事故(ハインリッヒの法則、リスクマネジメント(フォルトツリー法、イベントツリー法))(AL のレベル C) リスクマネジメント等について理解する。(教室外学習:JR福知山線事故に関する演習)
13週 日亜化学青色LED特許紛争(特許制度(登録制)、著作権制度(無方式主義) 職務発明、相当の対価)(AL のレベル C) 特許制度等について理解する。(教室外学習:青色LED特許紛争に関する演習)
14週 東京電力トラブル隠蔽+ミドリ十字非加熱製剤(官民癒着(利権、天下り)、説明責任、情報公開)(AL のレベル C) 官民癒着,説明責任等について理解する。(教室外学習:東京電力、ミドリ十字事件に関する演習)
15週 総括、まとめ
16週

評価割合

試験教室外学修その他合計
総合評価割合200700000270
得点200700000270
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