到達目標
情報の技術は,回路等で実現するために,ハードウェア技術が必要とされ,蓄えるために,データベース技術が必要とされ,伝えるために,通信の技術が必要とされる.本科目では,情報を高速かつ正確に伝える通信の技術の基礎だけでなく,支えている基礎科目についてもより深く理解してもらう.具体的には,以下の項目を学ぶ.
① 情報の符号化
② 信号解析
③ 通信路
④ アナログ変調方式
⑤ディジタル変調方式
⑥ 多重化方式
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 情報の符号化に関する応用問題を解くことができる | 情報の符号化に関する基礎問題を解くことができる | 情報の符号化に関する問題を解くことができない
|
評価項目2 | 信号解析に関する応用問題を解くことができる | 信号解析に関する基礎問題を解くことができる | 信号解析に関する問題を解くことができない
|
評価項目3 | 通信路に関する応用問題を解くことができる | 通信路に関する基礎問題を解くことができる | 通信路に関する問題を解くことができない
|
評価項目4 | アナログ変調に関する応用問題を解くことができる | アナログ変調に関する基礎問題を解くことができる | アナログ変調に関する問題を解くことができない
|
評価項目5 | ディジタル変調に関する応用問題を解くことができる | ディジタル変調に関する基礎問題を解くことができる | ディジタル変調に関する問題を解くことができない
|
評価項目6 | 多重化方式に関する応用問題を解くことができる | 多重化方式に関する基礎問題を解くことができる | 多重化方式に関する問題を解くことができない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
授業の進め方・方法:
通信工学は,既習事項を前提として,内容理解する機会が多い,そのため,基礎科目や他の専門科目と内容が重なる箇所が多いため,それら関連事項も共に復習することを奨励する.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
学習・教育目標:(D‐4(1))100%
JABEE基準1(1):(d)
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
通信工学概要 (ALのレベルC) |
身近な通信を理解できる。 (時間外学修)通信に関する演習
|
2週 |
通信と放送 (ALのレベルC) |
通信経路 について理解できる。 (時間外学修)通信経路に関する演習
|
3週 |
伝送路の単位(ALのレベルC) |
デシベルの計算を理解できる。 (時間外学修)伝送路の単位に関する演習
|
4週 |
標本化定理と量子化誤差(ALのレベルC) |
標本化定理と量子化誤差の計算を理解できる。 (時間外学修)標本化と量子化、量子化誤差に関する演習
|
5週 |
音声データの符号化(ALのレベルC) |
情報の符号化について理解できる。 (時間外学修)音声の符号化に関する演習
|
6週 |
画像データの符号化 (ALのレベルC) |
2次元画像の符号化を理解できる。 (時間外学修)画像の符号化に関する演習
|
7週 |
情報源符号化と通信路符号化(ALのレベルC) |
情報量とエントロピーの計算について理解できる。また、情報の圧縮と誤り訂正について理解できる。 (時間外学修)エントロピーに関する演習
|
8週 |
中間試験 |
基本問題と応用問題を理解できる。
|
2ndQ |
9週 |
理解度確認と復習その1 (ALのレベルC) |
基本問題と応用問題を理解できる。 (時間外学修)総合演習問題
|
10週 |
通信工学でのフーリエ級数(ALのレベルC) |
時間関数のフーリエ級数展開を理解できる。 (時間外学修)フーリエ級数展開に関する演習
|
11週 |
通信工学でのフーリエ展開(ALのレベルB) |
時間関数のフーリエ級数展開と線スペクトルを理解できる。 (時間外学修)フーリエ変換に関する演習
|
12週 |
通信工学でのフーリエ変換(ALのレベルC) |
時間関数のフーリエ変換と連続スペクトルを理解できる。 (時間外学修)スペクトルに関する演習
|
13週 |
通信工学での伝送関数 (ALのレベルC) |
伝送関数 を理解できる。
|
14週 |
通信工学でのフィルタ (ALのレベルC) |
R,L,C素子を用いたフィルタを理解できる。 (時間外学修)RC, RLフィルタに関する演習
|
15週 |
理解度確認と復習その2(ALのレベルC) |
基本問題と応用問題を理解できる。 (時間外学修)総合演習問題
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
様々な有線通信と無線通信(ALのレベルA) |
有線通信に用いられるケーブルを理解できる。また電波やアンテナについて理解できる。 (時間外学修)同軸ケーブルやアンテナに関する演習
|
2週 |
整合回路 (ALのレベルC) |
信号側と負荷側のインピーダンスの整合状態について理解できる。 (時間外学修)整合回路に関する演習
|
3週 |
振幅変調 (ALのレベルC) |
振幅変調の原理ととスペクトルを理解できる。検波の原理を理解できる。 (時間外学修)AMに関する演習
|
4週 |
様々な雑音 (ALのレベルC) |
AMのSN比を理解できる。 (時間外学修)AMのSN比に関する演習
|
5週 |
周波数変調と位相変調(ALのレベルC) |
周波数変調の原理とスペクトルを理解できる。 (時間外学修)FMに関する演習
|
6週 |
広帯域利得(ALのレベルC) |
広帯域利得とFMのSN比を理解できる。 (時間外学修)FMのSN比に関する演習
|
7週 |
パルス変調 (ALのレベルC) |
パルス変調の原理を理解できる。 (時間外学修)パルス変調に関する演習
|
8週 |
中間試験 |
基本問題と応用問題を理解できる。
|
4thQ |
9週 |
理解度確認と復習その2(ALのレベルC) |
基本問題と応用問題を理解できる。 (時間外学修)総合演習問題
|
10週 |
シフトキーイング (ALのレベルC) |
オンオフキーイングと周波数シフトキーイング、位相シフトキーイングについて理解できる。 (時間外学修)OOK、FSK、PSKに関する演習
|
11週 |
多値変調 (ALのレベルC) |
多値変調について理解できる。 (時間外学修)多値変調に関する演習
|
12週 |
周波数分割・時分割多元接続 (ALのレベルC) |
FDM, WDM, TDMを 理解できる。 (時間外学修)FDM、WDM、TDMに関する演習
|
13週 |
符号分割多元接続 (ALのレベルC) |
CDMAを理解できる。 (時間外学修)CDMAに関する演習
|
14週 |
直交周波数分割多重(ALのレベルC) |
OFDMを理解できる。 (時間外学修)OFDMに関する演習
|
15週 |
通信工学まとめ(ALのレベルC) |
基本問題と応用問題を理解できる。 (時間外学修)総合演習問題
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 400 | 100 | 500 |
前期得点 | 200 | 50 | 250 |
後期得点 | 200 | 50 | 250 |