通信工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 通信工学
科目番号 0195 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 通信工学(竹下鉄夫,吉川英機 コロナ社)
担当教員 白木 英二

到達目標

情報の技術は,回路等で実現するために,ハードウェア技術が必要とされ,蓄えるために,データベース技術が必要とされ,伝えるために,通信の技術が必要とされる.本科目では,情報を高速かつ正確に伝える通信の技術の基礎だけでなく,支えている基礎科目についてもより深く理解してもらう.具体的には,以下の項目を学ぶ.
① 情報の符号化
② 信号解析
③ 通信路
④ アナログ変調方式
⑤ディジタル変調方式
⑥ 多重化方式

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1情報の符号化に関する応用問題を解くことができる情報の符号化に関する基礎問題を解くことができる情報の符号化に関する問題を解くことができない
評価項目2信号解析に関する応用問題を解くことができる信号解析に関する基礎問題を解くことができる信号解析に関する問題を解くことができない
評価項目3通信路に関する応用問題を解くことができる通信路に関する基礎問題を解くことができる通信路に関する問題を解くことができない
評価項目4アナログ変調に関する応用問題を解くことができるアナログ変調に関する基礎問題を解くことができるアナログ変調に関する問題を解くことができない
評価項目5ディジタル変調に関する応用問題を解くことができるディジタル変調に関する基礎問題を解くことができるディジタル変調に関する問題を解くことができない
評価項目6多重化方式に関する応用問題を解くことができる多重化方式に関する基礎問題を解くことができる多重化方式に関する問題を解くことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
通信工学は,既習事項を前提として,内容理解する機会が多い,そのため,基礎科目や他の専門科目と内容が重なる箇所が多いため,それら関連事項も共に復習することを奨励する.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
学習・教育目標:(D‐4(1))100%
JABEE基準1(1):(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 通信工学概要 (ALのレベルC) 身近な通信を理解できる。
(時間外学修)通信に関する演習
2週 通信と放送 (ALのレベルC) 通信経路 について理解できる。
(時間外学修)通信経路に関する演習
3週 伝送路の単位(ALのレベルC) デシベルの計算を理解できる。
(時間外学修)伝送路の単位に関する演習
4週 標本化定理と量子化誤差(ALのレベルC) 標本化定理と量子化誤差の計算を理解できる。
(時間外学修)標本化と量子化、量子化誤差に関する演習
5週 音声データの符号化(ALのレベルC) 情報の符号化について理解できる。
(時間外学修)音声の符号化に関する演習
6週 画像データの符号化 (ALのレベルC) 2次元画像の符号化を理解できる。
(時間外学修)画像の符号化に関する演習
7週 情報源符号化と通信路符号化(ALのレベルC) 情報量とエントロピーの計算について理解できる。また、情報の圧縮と誤り訂正について理解できる。
(時間外学修)エントロピーに関する演習
8週 中間試験 基本問題と応用問題を理解できる。
2ndQ
9週 理解度確認と復習その1 (ALのレベルC) 基本問題と応用問題を理解できる。
(時間外学修)総合演習問題
10週 通信工学でのフーリエ級数(ALのレベルC) 時間関数のフーリエ級数展開を理解できる。
(時間外学修)フーリエ級数展開に関する演習
11週 通信工学でのフーリエ展開(ALのレベルB) 時間関数のフーリエ級数展開と線スペクトルを理解できる。
(時間外学修)フーリエ変換に関する演習
12週 通信工学でのフーリエ変換(ALのレベルC) 時間関数のフーリエ変換と連続スペクトルを理解できる。
(時間外学修)スペクトルに関する演習
13週 通信工学での伝送関数 (ALのレベルC) 伝送関数 を理解できる。
14週 通信工学でのフィルタ (ALのレベルC) R,L,C素子を用いたフィルタを理解できる。
(時間外学修)RC, RLフィルタに関する演習
15週 理解度確認と復習その2(ALのレベルC) 基本問題と応用問題を理解できる。
(時間外学修)総合演習問題
16週
後期
3rdQ
1週 様々な有線通信と無線通信(ALのレベルA) 有線通信に用いられるケーブルを理解できる。また電波やアンテナについて理解できる。
(時間外学修)同軸ケーブルやアンテナに関する演習
2週 整合回路 (ALのレベルC) 信号側と負荷側のインピーダンスの整合状態について理解できる。
(時間外学修)整合回路に関する演習
3週 振幅変調 (ALのレベルC) 振幅変調の原理ととスペクトルを理解できる。検波の原理を理解できる。
(時間外学修)AMに関する演習
4週 様々な雑音 (ALのレベルC) AMのSN比を理解できる。
(時間外学修)AMのSN比に関する演習
5週 周波数変調と位相変調(ALのレベルC) 周波数変調の原理とスペクトルを理解できる。
(時間外学修)FMに関する演習
6週 広帯域利得(ALのレベルC) 広帯域利得とFMのSN比を理解できる。
(時間外学修)FMのSN比に関する演習
7週 パルス変調 (ALのレベルC) パルス変調の原理を理解できる。
(時間外学修)パルス変調に関する演習
8週 中間試験 基本問題と応用問題を理解できる。
4thQ
9週 理解度確認と復習その2(ALのレベルC) 基本問題と応用問題を理解できる。
(時間外学修)総合演習問題
10週 シフトキーイング (ALのレベルC) オンオフキーイングと周波数シフトキーイング、位相シフトキーイングについて理解できる。
(時間外学修)OOK、FSK、PSKに関する演習
11週 多値変調 (ALのレベルC) 多値変調について理解できる。
(時間外学修)多値変調に関する演習
12週 周波数分割・時分割多元接続 (ALのレベルC) FDM, WDM, TDMを 理解できる。
(時間外学修)FDM、WDM、TDMに関する演習
13週 符号分割多元接続 (ALのレベルC) CDMAを理解できる。
(時間外学修)CDMAに関する演習
14週 直交周波数分割多重(ALのレベルC) OFDMを理解できる。
(時間外学修)OFDMに関する演習
15週 通信工学まとめ(ALのレベルC) 基本問題と応用問題を理解できる。
(時間外学修)総合演習問題
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合400100500
前期得点20050250
後期得点20050250