情報伝送工学に関する教科書の例題と章末問題について、下記に関する問題を試験等で出 題し、6 割以上を正答するレベルに達していること。成績評価への重 みづけは均等である。 ① 線形システムの応答計算に関しては、インディシャル応答やイ ンパルス応答とコンボリューションおよびデコンボリューショ ン処理について、 e-learning課題を用いた図と式で内容を理解し、 授業中に示す課題を解けること ② 二端子リアクタンス回路網の合成に関しては、フォスターとカ ウアーの方法で回路網の合成ができること ③ 定K型フィルタの解析と合成に関しては例題が解けること ④ 四端子回路網の各種接続方法に関しては例題が解けること ⑤ 分布定数回路の基礎と解析に関しては波動方程式を導き、その 一般解を導出できること ⑥ ラプラス変換に関しては、回路応答をラプラス変換を用いて解 けること
概要:
電気情報工学科の電気・電子コースの電気回路系の最終授業として、特に回路の応答について、たたみ込み積分やラプラス変換を含めて学ぶ。また、分布定数回路の取扱についても学ぶ。特にMathcadを用いた回路計算についても積極的にICT活用教育を実施する。
授業の進め方・方法:
情報伝送に関する下記項目について理解 し、システムの応答・伝達関数・その設計と 合成・解析等、情報伝送に関する基礎知識と 計算・解析能力を身につけることが期待され る。授業の目標は次の通りである。 ① 線形システムの応答計算 ② 二端子リアクタンス回路網の合成 ③ 定K型フィルタの解析と合成 ④ 四端子回路網の各種接続方法 ⑤ 分布定数回路の基礎と解析 ⑥ ラプラス変換
ALのBレベルではMathcadを、ALのCレベルではLMSを活用する。
注意点:
前期・後期とも、中間試験 100 点+期末試験 100 点+教室外学修課 題 CBT 等 50 点とし,合計 500 点の得点率(%)で評価する。
学習・教育目標 (D-2 設計・システム系)100%
JABEE基準1(1):(d)
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
情報伝達回路網の基礎と概要 。ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第1回の内容確認とCBTの実施 |
LMSの第1回の内容確認とCBTの実施により回路網の分類について理解する。
|
2週 |
情報伝達回路網の線形応答とは* ALのBレベル。 教室外学修:LMSの第2回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 2 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題1(USFについて理解する)
|
3週 |
情報伝達回路網の周波数特性・伝達関数* ALのBレベル。 教室外学修:LMSの第3回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 3 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題2(たたみ込み積分について理解する)
|
4週 |
回路網の基礎法則 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第4回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 4 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 3 章末問題 1.8-7 について理解する
|
5週 |
イミタンス関数の特性 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第5回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 5 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 42章例題2(a),(b) について理解する
|
6週 |
回路網の合成と波形伝送 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第6回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 6 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 52章例題2(c),(d) について理解する
|
7週 |
波形応答とたたみ込み積分の意味* ALのBレベル。 教室外学修:LMSの第7回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 7 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 62章例題2フォスター合成について理解する
|
8週 |
前期中間試験 |
60%以上の正解率で問題に解答できる。
|
2ndQ |
9週 |
リアクタンスニ端子網* ALのBレベル。 教室外学修:LMSの第9回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 9 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 72章例題2カウアー合成について理解する
|
10週 |
リアクタンスニ端子網の等価回路 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第10回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 10 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 8 章末問題 2.8-6 について理解する
|
11週 |
リアクタンスニ端子網の合成法1 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第11回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 11 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 9 章末問題 2.8-9 フォスター について理解する
|
12週 |
リアクタンスニ端子網の合成法2 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第12回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 12 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 10 章末問題 2.8-9 カウアー について理解する
|
13週 |
逆回路と定抵抗回路 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第13回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 13 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 11 章末問題 2.8-10について理解する
|
14週 |
四端子網の基礎公式* ALのBレベル。 教室外学修:LMSの第14回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 14 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 12 章末問題 3.8-1 について理解する
|
15週 |
前期期末試験 |
60%以上の正解率で問題に解答できる。
|
16週 |
Y・Z・F・G・H行列 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第15回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 15 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 13 章末問題 3.8-2 Y・Z・F・G・H行列について理解する
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
四端子網の接続方法と等価回路* ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第16回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 16 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 14 章末問題 3.8-3 四端子網の接続方法と等価回路について理解する
|
2週 |
各四端子網の相互変換 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第17回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 17 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 15 章末問題 3.8-4 各四端子網の相互変換について理解する
|
3週 |
簡単な四端子網の合成* ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第18回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 18 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 163章例題 2 簡単な四端子網の合成について理解する
|
4週 |
整合 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第19回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 19 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 173章例題 4 整合について理解する
|
5週 |
フィルタ(1)* ALのBレベル。 教室外学修:LMSの第20回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 20 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 18(LPF) フィルタの設計について理解する
|
6週 |
フィルタ(2)* ALのBレベル。 教室外学修:LMSの第21回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 21 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 19(HPF) フィルタの設計について理解する
|
7週 |
能動四端子網 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第22回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 22 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 203章例題6 能動四端子網について理解する
|
8週 |
後期中間試験 |
60%以上の正解率で問題に解答できる。
|
4thQ |
9週 |
分布定数回路の基礎方程式と線路定数* ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第23回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 23 回の内容確認 分布定数回路の基礎方程式と線路定数について理解する
|
10週 |
端子条件を与えた場合の電圧と電流 ALのCレベル。 教室外学修:LMSの第24回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 24 回の内容確認と 分布定数回路の端子条件を与えた場合の電圧と電流について理解する
|
11週 |
反射係数と位置角による解法 ALのCレベル。 教室外学修:学内用ホームページの問題の確認 |
分布定数回路の反射係数と位置角による解法について理解する
|
12週 |
等価四端子網と従続接続 ALのBレベル。 教室外学修:学内用ホームページの問題の確認 |
分布定数回路の等価四端子網と従続接続について理解する
|
13週 |
特殊条件の分布定数回路と共振回路 ALのCレベル。 教室外学修:学内用ホームページの問題の確認 |
特殊条件の分布定数回路と共振回路について理解する
|
14週 |
ラプラス変換* ALのBレベル。 教室外学修:LMSの第25回の内容確認とCBTの実施 |
LMS の第 25 回の内容確認と CBT の実施 e-learning 課題 ラプラス変換について理解する
|
15週 |
後期期末試験 |
60%以上の正解率で問題に解答できる。
|
16週 |
ラプラス変換を用いた回路の解法* 教室外学修:Mathcadでの可視化課題の提出 |
ラプラス変換を用いた回路の解法について、過渡現象のMathcadでの可視化を理解する
|