情報工学実験

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報工学実験
科目番号 0214 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 実験指導書(プリント)を用いる。
担当教員 田島 孝治,冨本 悠公,白木 英二,柴田 欣秀

到達目標

 「プログラミング(2、3年)」、「数値計算(4年)」や「データ構造とアルゴリズム(4年)」等で学んだ知識の応用力を身につけることを目標とする。具体的には、
①データ構造と探索アルゴリズム
②数値計算
③3次元コンピュータグラフィックス
④ネットワークプログラミング
に関する応用プログラムの作成能力の養成を目指す。また、
⑤サーバの構築およびセキュリティを考慮したファイアウォールの設定について実習する。
さらに、
⑥結果をレポートにまとめる能力を身につけさせる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1IDEの使い方を覚え、これまでに学んだプログラミングの知識との対応付けが行える。IDEの使い方を覚え、これを使ってプログラミングを行うことができる。IDEを使ってのプログラム作成ができない。
評価項目2各種データ構造を理解し、これらを利用するクラスを活用して、探索アルゴリズムの応用プログラムを作成できる。データ構造を持ったクラスの使い方を理解し、探索アルゴリズムの応用プログラムを作成できる。データ構造の理解ができず、応用プログラムが作成できない。
評価項目3GUIによるプログラムの作成方法を理解し、他のプログラム作成時にこの知識を応用できる。イベント処理の概念を理解し、GUIによるプログラムを作成できる。GUIを使ったプログラムが作成できない。
評価項目4数値計算のアルゴリズムを理解し、応用プログラムを自由に作成できる。数値計算の応用プログラムを作成できる。数値計算の応用プログラムが作成できない。
評価項目53次元コンピュータグラフィックスの応用プログラムを作成できるとともに、3次元コンピュータグラフィックスの基本原理を説明できる。3次元コンピュータグラフィックスの応用プログラムを作成できる。3次元コンピュータグラフィックスの応用プログラムを作成できない。
評価項目6ネットワークの応用プログラムを作成できるとともに、Socketによるプロセス間通信の仕組みを説明できる。ネットワークの応用プログラムを作成できる。ネットワークの応用プログラムを作成できない。
評価項目7サーバの原理を正確に理解してサーバを構築できる。セキュリティを考慮してファイアウォールを設定できるとともに、ファイアウォールによって防げる危険と防げない危険について説明できる。サーバの原理をほぼ正確に理解してサーバを構築し、セキュリティを考慮してファイアウォールを設定できる。サーバの原理を理解せずサーバを構築できない。また,セキュリティを考慮してファイアウォールを設定できない。
評価項目8結果をレポートにまとめる能力が身についている。結果をレポートにまとめる能力がほぼ身についている。結果をレポートにまとめる能力が身についていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
 授業は実験実習を中心に行なう。各テーマ終了時には口頭試問を行なう。実験実習に積極的に参加し、レポートを作成すること。必要な情報については自ら調べること。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 前半のガイダンス
第2回~第7回:個人単位で下記の6テーマを実施する
前半の実験内容を理解する。
2週 リスト構造、キューとスタック リスト構造、キューとスタックを習得する。
3週 ファイルの入出力と正規表現 ファイルの入出力と正規表現を習得する。
4週 マルチスレッドネット、ワーク通信 マルチスレッドネット、ワーク通信を習得する。
5週 暗号化とセキュリティ 暗号化とセキュリティを習得する。
6週 GUIとイベント処理 GUIとイベント処理を習得する。
7週 数値計算の応用 数値計算を習得する。
8週 後半のガイダンス
第9回~第14回:班別に下記の3テーマを実施する
後半の実験内容を理解する。
4thQ
9週 色空間(RGB,HSV,YCbCr,γ補正)
色空間を習得する。
10週 アフィン変換 アフィン変換を習得する。
11週 射影変換 射影変換を習得する。
12週 フィルタ(平滑化,鮮鋭化,エッジ)
フィルタ処理を習得する。
13週 クロマキー合成(背景差分) クロマキー合成を習得する。
14週 テンプレートマッチング テンプレートマッチングを習得する。
15週 総まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワーク主要なサーバの構築方法を説明できる。2
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。2

評価割合

レポート発表合計
総合評価割合81090900
得点81090900