情報伝送工学

科目基礎情報

学校	岐阜工業高等専門学校	開講年度	平成30年度 (2018年度)
授業科目	情報伝送工学
科目番号	0254	科目区分	専門 / 選択
授業形態	講義	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	電気情報工学科	対象学年	5
開設期	通年	週時間数	前期:2 後期:2
教科書/教材	回路網理論（小郷 寛著・電気学会）/伝送回路（菊池憲太郎：東京電機大学出版局）、情報伝送工学（武部幹、田中公男、橋本秀雄：オーム社）
担当教員	山田 功

到達目標

① 線形システムの応答計算
② 二端子リアクタンス回路網の合成
③ 逆回路及び定抵抗回路の合成
④ 四端子回路網におけるZ,Y,Fパラメータの算出
⑤ 影像パラメータの算出
⑥ 整合回路の合成
⑦ 定Ｋ型フィルタの合成
⑧ 分布定数回路の基礎と解析
⑨ 連続信号の通信路容量

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	線形システム応答について理論的に説明でき、時間領域、S領域での計算できる。伝達関数、周波数応答が求められる。	線形システムに関する基本的問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。	線形システムに関する基本的問題を解くことができない。
評価項目2	フォスター、カウアーの回路合成法について理論的な説明でき、複雑な関数形についても回路合成ができる。	二端子リアクタンス回路網に関する基本的な問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる	二端子リアクタンス回路網に関する基本的な問題を解くことができない。
評価項目3	分波器など具体的回路への応用例について理解できる	逆回路、定抵抗回路に関する基本的な問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる	逆回路、定抵抗回路に関する基本的な問題を解くことができない
評価項目4	Z,Y,F各種パラメータ間の相互変換ができる。 T型,π型の相互変換ができる。	四端子回路網のZ,Y,Fパラメータに関する基本的な問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。	四端子回路網のZ,Y,Fパラメータに関する基本的な問題を解くことができない。
評価項目5	影像パラメータとFパラメータの関係が理解でき、相互の変換ができる。	影像パラメータに関する基本的な問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。	影像パラメータに関する基本的な問題を解くことができない。
評価項目6	トランス、トランジスタなど具体的な整合のとり方について理解できる	整合回路の合成に関する基本的な問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。	整合回路の合成に関する基本的な問題を解くことができない。
評価項目7	定K型フィルタにおける低域通過型フィルタ、高域通過型フィルタ、帯域通過型フィルタ、帯域阻止型フィルタの設計方法が理解できる。	定K型フィルタに関する基本的な問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。	定K型フィルタに関する基本的な問題を解くことができない。
評価項目8	定K型フィルタに関する基本的な問題を解くことができない。	分布定数回路に関する基本的な問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。	分布定数回路に関する基本的な問題を解くことができない。
評価項目9	連続信号の通信路容量に関する問題が解ける	連続信号の通信路容量に関する基本的な問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。	連続信号の通信路容量に関する基本的な問題を解くことができない。

教育方法等

概要:

情報伝送に関する下記項目を理解し、線形システム応答・伝達関数及び二端子リアクタンス回路網、四端子回路網の解析・設計、連続信号のエントロピーの計算ができること．

授業の進め方・方法:

内容は数式による表現が多く、数式の持つ意味の説明を重点に行う．演習問題を多く解くことで理解を深めること。

注意点:

数式よる説明および式の導出が多い。自分で計算して導出過程を理解すること。
学習・教育目標 （Ｄ－２：設計・システム）1００％　
JABEE基準１（１）：（ｄ）

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	線形システム応答(C)	線形システム応答に関する基礎的問題が解ける （線形システム応答に関する基礎的問題を解く）
		2週	コンボリュション(C)	コンボリュションに関する基礎的問題が解ける （コンボリュションに関する基礎的問題を解く）
		3週	伝達関数、周波数特性、波形伝送(C)	周波数特性・伝達関数に関する基礎的問題が解ける （周波数特性・伝達関数に関する基礎的問題を解く） ）
		4週	イミタンス関数(C)	イミタンス関数に関する基礎的問題が解ける （イミタンス関数に関する基礎的問題を解く） ）
		5週	回路網の合成(C)	回路網の合成に関する基礎的問題が解ける （回路網の合成に関する基礎的問題を解く）
		6週	リアクタンス関数(C)	リアクタンス関数に関する基礎的問題が解ける （リアクタンス関数に関する基礎的問題を解く）
		7週	リアクタンスニ端子網の合成（１）(C)	リアクタンスニ端子網の合成（１）に関する基礎的問題が解ける （リアクタンスニ端子網の合成（１）に関する基礎的問題を解く）
		8週	まとめ試験
	2ndQ
		9週	リアクタンスニ端子網の合成（２）(C)	リアクタンスニ端子網の合成（２）に関する基礎的問題が解ける （リアクタンスニ端子網の合成（２）に関する基礎的問題を解く）
		10週	ＣＲ，ＬＲニ端子網の合成(C)	回路合成(フォスター) に関する基礎的問題が解ける （回路合成(フォスター) に関する基礎的問題を解く）
		11週	逆回路と定抵抗回路(C)	逆回路と定抵抗回路(C)に関する基礎的問題が解ける． （逆回路と定抵抗回路(C)に関する基礎的問題を解く）
		12週	四端子パラメータ（Ｚ,Ｙ,Ｆ）(C)	四端子パラメータ（Ｚ,Ｙ,Ｆ）に関する基礎的問題が解ける （四端子パラメータ（Ｚ,Ｙ,Ｆ）に関する基礎的問題を解く）
		13週	影像パラメータ（影像インピーダンス）(C)	影像パラメータ（影像インピーダンス）に関する基礎的問題が解ける （影像パラメータ（影像インピーダンス）に関する基礎的問題を解く）
		14週	影像パラメータ（影像伝送量）（C)	影像パラメータ（影像伝承量）に関する基礎的問題が解ける （影像パラメータ（影像伝承量）に関する基礎的問題を解く）
		15週	前期期末試験
		16週	四端網の応用１(整合回路)(C)	四端網の応用１(整合回路)に関する基礎的問題が解ける （四端網の応用１(整合回路)に関する基礎的問題を解く）
後期
	3rdQ
		1週	四端網の応用２(定K型フィルタ)(C)	四端網の応用２(定K型フィルタ)に関する基礎的問題が解ける （四端網の応用２(定K型フィルタ)に関する基礎的問題を解く）
		2週	四端網の応用３(定K型フィルタ)(C)	四端網の応用３(定K型フィルタ)に関する基礎的問題が解ける （四端網の応用３(定K型フィルタ)に関する基礎的問題を解く）
		3週	四端網の演習問題(C)	四端網に関する基礎的問題が解ける （四端網に関する基礎的問題を解く）
		4週	分布定数回路１(基礎方程式)(C)	分布定数回路１(基礎方程式)に関する基礎的問題が解ける （分布定数回路１(基礎方程式)に関する基礎的問題を解く）
		5週	分布定数回路２(一次定数と二次定数)(C)	分布定数回路２(一次定数と二次定数)に関する基礎的問題が解ける （分布定数回路２(一次定数と二次定数)に関する基礎的問題を解く）
		6週	分布定数回路３(定在波と反射)(C)	分布定数回路３(定在波と反射)に関する基礎的問題が解ける （分布定数回路３(定在波と反射)に関する基礎的問題を解く）
		7週	分布定数回路の演習問題第
		8週	第15回から第22回のまとめ（演習）
	4thQ
		9週	確率と情報量(C)	確率と情報量に関する基礎的問題が解ける （確率と情報量に関する基礎的問題を解く）
		10週	デジタル信号のエントロピー(C)	デジタル信号のエントロピーに関する基礎的問題が解ける （デジタル信号のエントロピーに関する基礎的問題を解く）
		11週	連続信号のエントロピー(C)	連続信号のエントロピーに関する基礎的問題が解ける （連続信号のエントロピーに関する基礎的問題を解く）
		12週	連続信号の通信路容量(C)	連続信号の通信路容量に関する基礎的問題が解ける （連続信号の通信路容量に関する基礎的問題を解く）
		13週	通信路符号化(ハミング符号)(C)	通信路符号化(ハミング符号)に関する基礎的問題が解ける （通信路符号化(ハミング符号)に関する基礎的問題を解く）
		14週	通信路符号化(巡回符号) (C)	通信路符号化(巡回符号) に関する基礎的問題が解ける （通信路符号化(巡回符号) に関する基礎的問題を解く）
		15週	後期期末試験
		16週	総まとめ

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	課題	合計
総合評価割合	80	0	0	0	0	20	100
基礎的能力	40	0	0	0	0	20	60
専門的能力	40	0	0	0	0	0	40
分野横断的能力	0	0	0	0	0	0	0